ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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Revive of the four

ようやく来たか。

 

長かった。

 

一体どれほどの時間眠っていたのか。

 

 

それにしてもあの貴族どもめ・・。

 

やはり侮ってはいけなかった。

 

まさか、乗っ取られる寸前の弱った力で『我々』を封じ込めるとはな。

 

大した奴らだ。

 

 

まあいい・・。

 

今度は同じミスはしない。

 

他の奴らがどうするかは知らん。

 

だが、私は自分の力のみで

 

この世界を支配してやる!!

 

 

 

 

「これで3度目か・・」

 

ミカエルはそう呟き、悔しさのあまり唇を嚙み締めた。

ミカエルは馬に跨ったまま辺りを見回した。

ここは最近新しく出来たシノンの開拓村の一つだ。

辺りは木々や家なども含めて完全に吹っ飛ばされていた。

だが、一つだけ気になる事もあった。

 

(最初の村は水に流された形跡があった)

 

(二度目の村は何かに押しつぶされた形跡があった)

 

(そして今回の村は爆発した形跡があるが・・)

 

(まさか今回も・・?)

 

今ミカエルは部下に生存者を探させているが、それは絶望的だと分かっていた。

ミカエルにとって重要なのは生存者よりも・・・むしろ遺体の方だった。

前々回で流された村も、前回押しつぶされた村も入植者は100人はいたはずだ。

その遺体が一つも無い。

これは一体何を表わしているのだろうか・・?

 

「ミカエル様!!」

「どうだったユリアン?」

 

ロアーヌ王国の大臣であるユリアンがミカエルの所に走ってきた。

ユリアンは初期のシノンの開拓村の出身。

新しく開発された村の件に最も尽力してきた。

そのためユリアンは大臣と言う職でありながら、シノンの惨状の時には毎回附いてきたのだ。

 

そのユリアンが、どうやら他の部下の状況をまとめて持ってきたようだ。

 

「生存者と遺体、両方くまなく捜索いたしましたが、発見には至りませんでした」

「そうか・・」

 

ミカエルは下を向いた。

 

「私の責任だ。前回の事が起こった後に、すぐに部下を見張りにつかせていれば多くの民を犠牲にせずに済んだものを・・。前々回はともかく、前回のは流石に自然現象ではありえ無いからな」

「それはミカエル様のせいではありません。俺・・私の責任です。私がもっとシノンに気をつかっていれば・・」

「ユリアン・・」

「それにまだ、全員が逃げ延びた可能性もあります」

「そうだな・・。ユリアンが冷静で助かる。本来なら逆で無ければならないのだがな」

「そうですよ。まあ、ミカエル様が冷静だったら、私はこんな風に冷静ではいられませんでしたけどね」

「そうか・・。ははは!」

 

ミカエルは思わず笑ってしまった。

 

「済まないユリアン。礼を言う」

「いえ」

「それにしても、今までも今回も遺体が全く無いのは何故だ?完全に吹き飛ばされたとしても、遺体が全く残らないのは明らかにおかしい」

「ええ。確かにそうですね」

「ここでこうしていても始まらない。城に戻るぞ。戻って今後の対策を練る」

「はっ!承知いたしました!!」

 

ユリアンは部下の所に向かい、部下を全員引き連れてきた。

それを見届けると、ミカエルも手綱を引いた。

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