ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
私は小一時間ほど、『きょ・う・じゅ♡のテーマ』と『教授のダンス』を教わりました。
歌いながら踊るのはなかなか難しいですが、今後何かの役に立つと思い頑張りました。
「うん!十分形になったわね」
教授は満足してくれたみたいです。
私も満足です。
「ご指導ありがとうございました!すごく楽しかったです!!」
「いえいえ、どういたしまして。私も楽しませてもらったわ」
「あの・・。最後にもう一つお願いがあるのですが、よろしいですか?」
「ええ!良いわよ!あなたの事気に入っちゃったから。それでな~に?」
「実は、明日のツヴァイク武闘会に出場するのですが、私のデータを確認したくて・・」
「あら・・。ここに世界中の人のデータがあるって何故知ってるの?」
「それは当然です。世界中にある機械は教授が開発したと聞きました。それで、ツヴァイク武闘会の本選に出場すると、自分のデータを観客の皆様に見せるとお聞きしましたので」
「ああ、なるほど・・。自分の恥ずかしいデータがあったら困るって事ね?」
「はい。その通りです」
「そう。奥の部屋にあるから、勝手に確認して良いわよ。あっ、確認したら電源は切っておいてね」
「えっ、良いのですか?」
「ええ。データを見るぐらいどうって事無いでしょ。どうせデータをいじる事は絶対にできないんだから」
「そうですね。それでは遠慮なく」
そう言うと、教授は何か別の作業を始めました。
私は奥の扉を開けて部屋に入りました。
部屋に入ると、まず目の前にベッドがあります。
左には下に下りる階段があり、ベッドの奥には暖炉があります。
その暖炉の横に、テレビみたいな物があります。
その前にキーボードもあります。
テレビもキーボードも教授が作りました。
一体どんな頭をしているのでしょうか。
彼女の頭の中はすごく複雑な構造をしているのでしょうね。
とにかく、これが世界中で生きている人のデータが入っている機械なのでしょう。
どうやって世界中の人のデータを集めたのかは分かりませんが、あの天才教授ですから、予想外の方法を使ったのだろうと推測します。
「さて・・と。まずは電源をつけて・・」
テレビの横にスイッチがありましたので、それを押しました。
すると、予想通りテレビの電源が入りました。
今度は『名前を入力せよ』と出ましたので、『ガモリー』と入力しました。
画面の左側に私の全身写真、右側に身長、体重などが記載されています。
そして出身地が『不明』、職業が『ピドナ軍軍師』とも書かれています。
私の出身地が不明?
私自身にも分かりませんからね。
ですからこれは仕方が無いとして
職業の事はどうやって知ったのでしょうね?
何だか怖くなりました。
もしかすると
最近私が色々な所で『ピドナ軍の者』だと名乗ったから?
これは何としても改ざんしなくては。
ツヴァイク公に知られると、色々面倒ですからね。
私はキーボードをあれこれ触ってみました。
何も反応しません。
それでも、あせらないようにしなければ。