ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
流石ですね。
だからこそ、
教授は私に自由に触らせてくれている訳でしょうけど。
でも、
私だって負けてませんよ。
こう言うのはお手の物ですから。
私がさらに色々いじると、ようやく画面に変化がありました。
やはり、一連の手順が必要だったみたいです。
私はデータ管理画面に移行しました。
そしてついに、パスワード入力画面まで来ました。
「パスワード・・か」
パスワードも当然、教授が考えたはずです。
教授ならどんなパスワードにするでしょう?
あまりミスをするとロックが掛かるようになっているはずです。
とりあえず『KYOUJU』(教授)と打ってみますか。
KYOUJU・・っと。
それからEnterキーを押しました。
ですがダメでした。
『パスワードが違います』と文字が出ました。
あの『天才教授』の事ですから
それほど難しいパスワードにはしないはずです。
『シンプル・イズ・ベスト』ですからね。
シンプル・・か。
まさか
『TENSAI』(天才)では?
私は『TENSAI』と入力しました。
すると・・。
何とデータが変更出来るようになったではありませんか!
これは・・。
さすがは『シンプル・イズ・ベスト』ですね。
これで自分のデータを変更する事が出来るようになりました。
私の出身地を、ピドナの南にあるエデッサ島内の『エデッサ』にし、職業は『エデッサの自警団』としました。
一般人だと、強すぎた場合疑われますからね。
大会に出場する人達の力がどの程度か?
これが分かりません。
とりあえず、こう書き換えた後データを保存し、電源を切りました。
これで、武闘会前に私がやるべき事は全て終わりました。
「教授、確認できました。ありがとうございました」
部屋から出ると、私は教授にお礼を言いました。
「別に良いのよ~。ところで『トランシーバー』は必要では無いのかしら?『ピドナの軍師』さん?」
これに驚くなと言う方が無理がありますね。
「何故・・それを?」
「あなたが、『ここに世界中の人のデータがある』って事を知っていたように、私もあなたの事を知っていた。そう言う事ね」
「一体どうするのですか?私をツヴァイク公に告発しますか?」
「まさか。何故そんな事をしなければならないの?私に何のメリットも無いのに」
「そうですか」
「そうよぉ。それに、あなたは何か悪い事をする訳じゃないでしょ?」
「それはもちろんです」
「なら別に良いわ」
「ありがとうございます。私がデータを書き換えたと言ってもですか?」
「書き換えたの?」
「はい。書き換えました」
「やるわね。でも、それも大した問題じゃないわ。さっき言ったでしょ?私はあなたの事を気に入ったの。まあ、データを書き換えられたのは予想外だったけど。大した人ね」
「ありがとうございます。でもそれはお互い様です」
「うふふ。そうね。そうかも。で、どうなの?トランシーバーは必要?」
「はい。では10台ほど」
「ええ、分かったわ。一台3000オーラムで」
「では30000オーラムですね。十分安いです」
私は30000オーラムを教授に手渡しました。
そしてトランシーバー10台を受け取り、袋に入れました。
「色々ありがとうございました。本当に助かりました」
「それもお互い様。またいつでも来てね」
「はい!それでは失礼します」
こうして、私は再びツヴァイクへと向かいました。