ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

12 / 197
ユウ編 第一章⑧

「そう言う事か・・」

 

ラドムは合点が行った。

5人は敵兵士を確実に倒した。

だが、再び立ち上がったのだ。

 

ラドムはゾーマに尋ねた。

 

「こいつらは人間では無い。そう言う事だね?」

「そうです。まあ正確に言えば、こいつらは『人間の臭いがしない』のですが・・」

「『人間の臭いがしない』?それは、アンデッドモンスターとは違うのか?」

「モンスターとこいつらとは臭いが全然違います。こいつらはモンスターでは無く、『元』人間なのです」

「『元』人間?はっ!?」

 

ラドムは何かに気が付いた。

 

「じゃあ、シノンで回収された遺体は・・?」

「そうです。あの時からこの可能性もあると思っていましたが、これで間違いありません。モンスターになっているのは、あの時回収された遺体です。今はそれの前段階と言う所です」

「こいつらもそうなのか?」

「いえ。こいつらはシノンの遺体では無いでしょう。シノンの遺体は、すでにモンスターになっていると思われるので。ですから、こいつらは最近死んだ者達ですね」

「モンスターは倒せるのだろう?こいつらは不死なのだから、今のままの方が良いのでは無いか?何故わざわざモンスターに?」

「今のこいつらは、要は『操り人形』と同じなのです。つまり、操る奴が倒されれば、こいつらも皆倒れると言う事です。そう考えると、非力な人間よりもモンスターの方が良いでしょう」

「そう言う事か・・。だがしかし、そうなると我々が出来る事は・・?」

「こいつらを操っているのがゴドウィンならば、ミカエル様達が倒してくだされば倒れますが、違う奴が操っている場合は・・」

「それは考えたくないですねぇ・・」

 

ラスタが首を振った。

 

「とにかく、我々が今出来る事は、なるべく力を使わずに長い間こいつらを足止めする。それだけだ」

 

イドゥンが呟いた。

 

「イドゥンの言う通りだ。これは長期戦になるな。皆無理はするなよ」

「私がなるべくダメージを与えます。弓での攻撃ならばあまり動かなくて済みますからね」

「済まないセト。よろしく頼む」

「お任せを」

 

5人は再び戦闘態勢に入った。

 

 

 

「久しぶりだなゴドウィン」

「そうだな。7年ぶりか」

 

モンスターがいる場所の奥に通路があり、そこからゴドウィンが現れた。

 

「流石のお前でも少しは老けたようだなミカエル」

「7年も経てばそうなる。が、そう言うお前は全く変わっていないな。一体何をした?」

「ククク・・。彼らと同じさ」

 

そう言って、ゴドウィンは二体のモンスターを見た。

 

「何?ではまさか、このモンスターは?」

「ある程度予想が着いていたんじゃないのか?そうだ。コイツらは『元』人間だ」

「やはり・・な」

 

ミカエル様が悔しそうな顔をした。

 

 

人間がモンスターに・・?

 

 

にわかには信じがたいが・・。

 

 

でも・・。

 

 

何故かそれを否定できない自分がいる。

 

 

俺は一体何を知っているんだ・・?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。