ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「そう言う事か・・」
ラドムは合点が行った。
5人は敵兵士を確実に倒した。
だが、再び立ち上がったのだ。
ラドムはゾーマに尋ねた。
「こいつらは人間では無い。そう言う事だね?」
「そうです。まあ正確に言えば、こいつらは『人間の臭いがしない』のですが・・」
「『人間の臭いがしない』?それは、アンデッドモンスターとは違うのか?」
「モンスターとこいつらとは臭いが全然違います。こいつらはモンスターでは無く、『元』人間なのです」
「『元』人間?はっ!?」
ラドムは何かに気が付いた。
「じゃあ、シノンで回収された遺体は・・?」
「そうです。あの時からこの可能性もあると思っていましたが、これで間違いありません。モンスターになっているのは、あの時回収された遺体です。今はそれの前段階と言う所です」
「こいつらもそうなのか?」
「いえ。こいつらはシノンの遺体では無いでしょう。シノンの遺体は、すでにモンスターになっていると思われるので。ですから、こいつらは最近死んだ者達ですね」
「モンスターは倒せるのだろう?こいつらは不死なのだから、今のままの方が良いのでは無いか?何故わざわざモンスターに?」
「今のこいつらは、要は『操り人形』と同じなのです。つまり、操る奴が倒されれば、こいつらも皆倒れると言う事です。そう考えると、非力な人間よりもモンスターの方が良いでしょう」
「そう言う事か・・。だがしかし、そうなると我々が出来る事は・・?」
「こいつらを操っているのがゴドウィンならば、ミカエル様達が倒してくだされば倒れますが、違う奴が操っている場合は・・」
「それは考えたくないですねぇ・・」
ラスタが首を振った。
「とにかく、我々が今出来る事は、なるべく力を使わずに長い間こいつらを足止めする。それだけだ」
イドゥンが呟いた。
「イドゥンの言う通りだ。これは長期戦になるな。皆無理はするなよ」
「私がなるべくダメージを与えます。弓での攻撃ならばあまり動かなくて済みますからね」
「済まないセト。よろしく頼む」
「お任せを」
5人は再び戦闘態勢に入った。
「久しぶりだなゴドウィン」
「そうだな。7年ぶりか」
モンスターがいる場所の奥に通路があり、そこからゴドウィンが現れた。
「流石のお前でも少しは老けたようだなミカエル」
「7年も経てばそうなる。が、そう言うお前は全く変わっていないな。一体何をした?」
「ククク・・。彼らと同じさ」
そう言って、ゴドウィンは二体のモンスターを見た。
「何?ではまさか、このモンスターは?」
「ある程度予想が着いていたんじゃないのか?そうだ。コイツらは『元』人間だ」
「やはり・・な」
ミカエル様が悔しそうな顔をした。
人間がモンスターに・・?
にわかには信じがたいが・・。
でも・・。
何故かそれを否定できない自分がいる。
俺は一体何を知っているんだ・・?