ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「一次予選の種目を発表するぞ!一次予選は、『じゃんけん』だ!!」
ユウ「じゃんけんだって?!」
ウナガ「じゃんけんかぁ」
ガモリー「じゃんけんですか」
リーケル「じゃんけんねぇ・・」
ルネ「じゃんけんだと!?」
ネビユ「じゃんけんなの?」
至る所から疑問の声が上がった。
「じゃんけんを甘く見るなよ~!?運の良さだって実力の一つなんだからな!!ルールは簡単!俺にじゃんけんで勝てば良い!引き分けもダメ!!」
まだまだ選手から疑問の声が出ている。
が、何も言わない選手もいる。
以前、大会に参加した事がある選手なのかも知れない。
それならば、大会の傾向も分かっているだろう。
「リーケル、どう思う?」
「うーん・・。ただのじゃんけんとは思えないが・・。だって、何も文句言ってない奴もいるし」
「だよなぁ」
リーケルとルネは悩んだ。
(本当にただのじゃんけんなのかな?)
(タバタさんの心を読んでみよ!)
(・・・)
(全然読めない・・)
(ただ者じゃないぞあの人)
(一体何者なんだろう・・?)
ネビユは少し恐怖を感じた。
(あ、でも)
(他の人の心が読めた!)
(ふむふむ・・)
(なるほどそう言う事かぁ)
ネビユは何かに納得したようだ。
(オイラ)
(じゃんけんは強いんだ!)
(ゴンにもミッチにも)
(一度も負けた事無いからね!!)
ウナガは自信満々だ。
まあ何でも良いさ。
ユウは特に深刻に考えなかった。
気楽に行きましょう。
ガモリーも特に深刻に考えなかった。
「後出しはアウト!すぐにバレるから絶対にするなよな!よし!それじゃあ準備は良いか!?俺は『最初はグー』で始めるぞ!良いか?!間違えるなよ!!『最初はグー』だからなぁ?!それじゃあイクゾー!!最初はグー。じゃんけん・・ホイ!!」
タバタは『グー』を出した。
「なんだ・・。俺が出すのは『最初はグー』だって言ったのに、かなり負けてる奴いるじゃん。『最初はグー』で始めたから、そっちの事かと思ったのかもしれんが、忘れたのか?俺は二回『最初はグー』だって言ったぜ?つまりだ、一回目は当然『最初はグー』で始めるって意味で、二回目のは『勝負でもグーを出す』って意味だったんだよ!二回目を言う前に『間違えるなよ』とも言った。それが分からなかったんなら、それが実力ってこった!だから、俺に文句を言うのはお門違いだぜ?おい、そこの奴!後出しはすぐにバレるって言っただろ?!自分のリストバンドを見てみな!」
タバタに指を差された選手が、慌てて自分のリストバンドを見た。
何と、その『赤のリストバンド』は腕から勝手に外れているでは無いか!
「そのリストバンドはなぁ、ちょっと特殊なリストバンドでな。自分で外す事は絶対に出来ないんだ。外れる方法は、武闘会で負ける事と武闘会が終わる事だ!つまりだ、お前は反則をして武闘会で負けたからリストバンドが外れたって事だな!!」
他の参加者も次々とリストバンドを見た。
じゃんけんに負けた選手は、『赤いリストバンド』が外れていた。
そして、リストバンドを見た瞬間、別の違和感に気づいた選手がいた。
「確かに外れない・・あれ?」
「どうしたリーケル?」
「なあルネ、このリストバンドって『青色』だったっけ?」
「ん?紫色だったけど・・何!?オレのも青色になってるぜ?じゃんけんに負けた奴は皆『赤色』っぽいが・・。あっ!!あれ見ろよ!!」
「えっ?!」
ルネが指を差す方向にはタバタがいる。
何とタバタの全身が青色のスーツになっているでは無いか!