ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
Aチーム男子
「やはり後ろには体格がデカい奴を入れた方が良いだろう」
選手の一人が言った。
年齢は20代前半と言った所か。
どうやら、リーダーシップを取りたいタイプのようだ。
他の選手は熱心に聞いていたが、ユウはこの時、作戦会議よりもAチームとDチームの面々のリストバンドに注目していた。
Aチームは全員青
Dチームは全員赤
これは偶然では無い。
なるほどな。
大分読めてきたぞ。
このリストバンドの意味が。
ユウが横を見ると、リーケルも同じようにDチームを見ていた。
気づいたか。
コイツもなかなかやるな。
(Aチームにもかわいい子がいるけど)
(Dチームにもかわいい子がいるじゃないか!)
(これは華麗に勝利してアピールせねば!)
リーケルは別の所に気づいたようだ。
「おい!人の話を聞けよ!!」
最初に話した選手がユウとリーケルに対して怒った。
リーケルには聞こえなかったらしい。
なので、ユウがそれに答えた。
「必要ない。どう並ぼうが俺達が勝つのだからな」
「そんな精神論はいらないんだよ」
「精神論?そんなくだらない理由で、俺がこんなに余裕でいられると思うのか?俺の言った事が信用できないのなら、全員のリストバンドの色を見てみろよ」
「なに?リストバンド?」
その選手は首を傾げた。
Aチーム女子
「ねえ、並び順どうする?」
選手の一人が言った。
20代前半の学級委員みたいな感じだ。
「そんな事より、『ガモリーさん』って、ここにいる?」
ネビユはAチームの女性全員に尋ねた。
全員が首を振った。
「ちぇ・・いないかぁ・・。残念。ちゃんと残ってるのかなぁ?」
「ちょっと、ふざけないでよ!勝つ気あるの?!」
「へ?何が?」
「何がじゃ無いでしょ!並び順はどうするのって聞いてるの!」
「そんなの適当で良いよ。どうせ勝つのはアタシ達なんだからさ」
「気持ちでどうにかなる問題じゃないんだよ?分かってるの?!」
「じゃあ逆に聞くけどさ。アタシ達は何でこのチームになったと思う?」
「は?何でって、さっき『A』の紙を引いたからでしょ?」
「そう。でも、それだけなのかな?」
「どう言う事?」
「もし本当にそんなランダム要素でチームが決まったんだとしたらさ、負けたチームに『エイト戦士’S』並みの人間がいても失格って事になるじゃん。一人だけ強くても、周りが弱かったら綱引きには勝てないしね」
「それを言うならさっきのじゃんけんだって・・」
「あなたはじゃんけんにどう勝った?タバタさんの言った事を『正しく』理解した上でパーを出して勝った。そうでしょ?」
「それは・・そうだけど・・」
学級委員みたいな選手が他の選手を見た。
他の選手も同じ意見のようだ。
「でしょ?さっきのじゃんけんに運要素なんて無かったんだよ。あったのは状況判断能力の有無だけ」
「じゃあ今回はどうなの?今回も運要素なんて無いって事なの?」
「無いよ。あるのは『AチームとCチームが圧倒的な実力差で勝つ』って言う事実だけ」
「えっ?AチームとCチームが???」
「どうしてそう思うの?」
ネビユのこの話に、他の選手も乗って来た。
ネビユはニヤリと笑ってから言った。
(まあこれは)
(スタッフの心を読んで知った事だけどね)
「じゃあさ。アタシ達と、他のチームの選手のリストバンドの色を見比べてみなよ」
「リストバンドの色を・・?」
Aチームの女性陣は、ネビユに言われた通りリストバンドに注目した。