ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ツヴァイク武闘会 予選⑨

Aチーム男子

 

「やはり後ろには体格がデカい奴を入れた方が良いだろう」

 

選手の一人が言った。

年齢は20代前半と言った所か。

どうやら、リーダーシップを取りたいタイプのようだ。

他の選手は熱心に聞いていたが、ユウはこの時、作戦会議よりもAチームとDチームの面々のリストバンドに注目していた。

 

 

Aチームは全員青

 

 

Dチームは全員赤

 

 

これは偶然では無い。

 

 

なるほどな。

 

 

大分読めてきたぞ。

 

 

このリストバンドの意味が。

 

 

ユウが横を見ると、リーケルも同じようにDチームを見ていた。

 

 

気づいたか。

 

 

コイツもなかなかやるな。

 

 

(Aチームにもかわいい子がいるけど)

 

(Dチームにもかわいい子がいるじゃないか!)

 

(これは華麗に勝利してアピールせねば!)

 

リーケルは別の所に気づいたようだ。

 

「おい!人の話を聞けよ!!」

 

最初に話した選手がユウとリーケルに対して怒った。

リーケルには聞こえなかったらしい。

なので、ユウがそれに答えた。

 

「必要ない。どう並ぼうが俺達が勝つのだからな」

「そんな精神論はいらないんだよ」

「精神論?そんなくだらない理由で、俺がこんなに余裕でいられると思うのか?俺の言った事が信用できないのなら、全員のリストバンドの色を見てみろよ」

「なに?リストバンド?」

 

その選手は首を傾げた。

 

 

 

Aチーム女子

 

「ねえ、並び順どうする?」

 

選手の一人が言った。

20代前半の学級委員みたいな感じだ。

 

「そんな事より、『ガモリーさん』って、ここにいる?」

 

ネビユはAチームの女性全員に尋ねた。

全員が首を振った。

 

「ちぇ・・いないかぁ・・。残念。ちゃんと残ってるのかなぁ?」

「ちょっと、ふざけないでよ!勝つ気あるの?!」

「へ?何が?」

「何がじゃ無いでしょ!並び順はどうするのって聞いてるの!」

「そんなの適当で良いよ。どうせ勝つのはアタシ達なんだからさ」

「気持ちでどうにかなる問題じゃないんだよ?分かってるの?!」

「じゃあ逆に聞くけどさ。アタシ達は何でこのチームになったと思う?」

「は?何でって、さっき『A』の紙を引いたからでしょ?」

「そう。でも、それだけなのかな?」

「どう言う事?」

「もし本当にそんなランダム要素でチームが決まったんだとしたらさ、負けたチームに『エイト戦士’S』並みの人間がいても失格って事になるじゃん。一人だけ強くても、周りが弱かったら綱引きには勝てないしね」

「それを言うならさっきのじゃんけんだって・・」

「あなたはじゃんけんにどう勝った?タバタさんの言った事を『正しく』理解した上でパーを出して勝った。そうでしょ?」

「それは・・そうだけど・・」

 

学級委員みたいな選手が他の選手を見た。

他の選手も同じ意見のようだ。

 

「でしょ?さっきのじゃんけんに運要素なんて無かったんだよ。あったのは状況判断能力の有無だけ」

「じゃあ今回はどうなの?今回も運要素なんて無いって事なの?」

「無いよ。あるのは『AチームとCチームが圧倒的な実力差で勝つ』って言う事実だけ」

「えっ?AチームとCチームが???」

「どうしてそう思うの?」

 

ネビユのこの話に、他の選手も乗って来た。

ネビユはニヤリと笑ってから言った。

 

(まあこれは)

 

(スタッフの心を読んで知った事だけどね)

 

「じゃあさ。アタシ達と、他のチームの選手のリストバンドの色を見比べてみなよ」

「リストバンドの色を・・?」

 

Aチームの女性陣は、ネビユに言われた通りリストバンドに注目した。

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