ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ユウ編 第一章⑨

「ではこの2人は昨年のシノンの・・?」

「いや。この2人は今年死んだ人間だ。さらに言うと、おとりに引っかかった私の部下達はつい最近死んだ者達ばかりだ」

「おとりと分かっていたのか?」

「当たり前だ。分かってて、敢えてお前達を呼び込んだのだ。お前達を殺すために」

「そうか・・」

 

ミカエル様が何か思案しているようだ。

 

「つい最近死んだばかりの奴は、まだモンスターになっていないと言ったな?では、さらに時間が経てば、奴らもモンスターの姿になると言う事か?」

「流石に察しが良いな。その通りだ。まあ、こいつらはモンスターになって間も無いから、考える頭が無かった」

 

 

それで、不用意にゴドウィンの名を口にしたと言う事か・・。

 

 

「だが、モンスターになる前は死んではいるが一応死んだ人間の能力そのままだ。彼らはもう死んでいるのだから何をされても死ぬ事は無い、不死の存在だ。部下達は永遠に私の命令に従う、言わば『操り人形』と同じだ。私が生きている限り、ロアーヌ四天王やラドム将軍は永遠に部下達と戦わなければならない。流石の彼らでも苦戦する事は間違いない」

「不死だと・・?くっ・・」

 

ミカエル様に焦りの表情が見える。

ロアーヌ四天王やラドム将軍の事が心配なのだろう。

 

「大丈夫よミカエル。彼らを信じましょう」

「ああそうだな。ありがとうカタリナ」

 

ミカエル様が落ち着きを取り戻したようだ。

流石はカタリナ様だ。

ミカエル様の事を良く理解しておられる。

 

「と言う事は、お前も死んだと言う事になるが?」

「そうだ。私は7年前に一度死んだ。そして、ある方が私を救ってくれたのだ」

「ある方?そいつがシノンを攻撃した奴か?」

「まあそうだな」

「理由は遺体を手に入れ、モンスターに変えた後、自分の部下にする・・そんな所か?」

「そうだ」

「そんな事のために・・。村の皆を・・」

 

ユリアン様の体が小刻みに震えている。

怒り、憎しみ、悲しみ・・。

そんな感情が交錯しているのだろう。

 

「詳しいな。全てそいつから聞いたのか?」

「いや。あの方から力を授かった時、あの方の考えも一緒に私の頭の中に入ってきたのだ。つまり、私もあの方と一体化したような感じだな」

「つまり、お前も部下達と同じ『操り人形』と言う事だな」

「何だと・・?」

 

ゴドウィンの眉毛がピクリと動いた気がした。

 

「聞き捨てならんな。私が操り人形だと?」

「違うのか?」

「違うに決まっている!私は『私の意思』で動いている。部下達は『私の意思』に従って動いている。全然違うでは無いか!」

「そうかな?お前も『自分の意思』で動いているつもりが、実は『あの方の意思』で動いているのでは無いのか?何故なら、お前と『あの方』は一体化しているのだからな」

「だ・・黙れ!!」

 

どうやら痛い所をつかれたようだ。

 

「もう話は終わりだ。お前達!こいつらを八つ裂きにしろ!!」

 

二体のモンスターが同時に俺達の方目掛けて襲い掛かってきた。

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