ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ではこの2人は昨年のシノンの・・?」
「いや。この2人は今年死んだ人間だ。さらに言うと、おとりに引っかかった私の部下達はつい最近死んだ者達ばかりだ」
「おとりと分かっていたのか?」
「当たり前だ。分かってて、敢えてお前達を呼び込んだのだ。お前達を殺すために」
「そうか・・」
ミカエル様が何か思案しているようだ。
「つい最近死んだばかりの奴は、まだモンスターになっていないと言ったな?では、さらに時間が経てば、奴らもモンスターの姿になると言う事か?」
「流石に察しが良いな。その通りだ。まあ、こいつらはモンスターになって間も無いから、考える頭が無かった」
それで、不用意にゴドウィンの名を口にしたと言う事か・・。
「だが、モンスターになる前は死んではいるが一応死んだ人間の能力そのままだ。彼らはもう死んでいるのだから何をされても死ぬ事は無い、不死の存在だ。部下達は永遠に私の命令に従う、言わば『操り人形』と同じだ。私が生きている限り、ロアーヌ四天王やラドム将軍は永遠に部下達と戦わなければならない。流石の彼らでも苦戦する事は間違いない」
「不死だと・・?くっ・・」
ミカエル様に焦りの表情が見える。
ロアーヌ四天王やラドム将軍の事が心配なのだろう。
「大丈夫よミカエル。彼らを信じましょう」
「ああそうだな。ありがとうカタリナ」
ミカエル様が落ち着きを取り戻したようだ。
流石はカタリナ様だ。
ミカエル様の事を良く理解しておられる。
「と言う事は、お前も死んだと言う事になるが?」
「そうだ。私は7年前に一度死んだ。そして、ある方が私を救ってくれたのだ」
「ある方?そいつがシノンを攻撃した奴か?」
「まあそうだな」
「理由は遺体を手に入れ、モンスターに変えた後、自分の部下にする・・そんな所か?」
「そうだ」
「そんな事のために・・。村の皆を・・」
ユリアン様の体が小刻みに震えている。
怒り、憎しみ、悲しみ・・。
そんな感情が交錯しているのだろう。
「詳しいな。全てそいつから聞いたのか?」
「いや。あの方から力を授かった時、あの方の考えも一緒に私の頭の中に入ってきたのだ。つまり、私もあの方と一体化したような感じだな」
「つまり、お前も部下達と同じ『操り人形』と言う事だな」
「何だと・・?」
ゴドウィンの眉毛がピクリと動いた気がした。
「聞き捨てならんな。私が操り人形だと?」
「違うのか?」
「違うに決まっている!私は『私の意思』で動いている。部下達は『私の意思』に従って動いている。全然違うでは無いか!」
「そうかな?お前も『自分の意思』で動いているつもりが、実は『あの方の意思』で動いているのでは無いのか?何故なら、お前と『あの方』は一体化しているのだからな」
「だ・・黙れ!!」
どうやら痛い所をつかれたようだ。
「もう話は終わりだ。お前達!こいつらを八つ裂きにしろ!!」
二体のモンスターが同時に俺達の方目掛けて襲い掛かってきた。