ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「済まないが、順番を変わってもらえないだろうか?」
「えっ?ええ!どうぞどうぞ!!順番が一つ変わるぐらい何て事ありませんから」
女性は顔を赤らめて答えた。
ここでその女性とルネが入れ替わった。
リーケルは驚きの表情を見せている。
「サンキューお嬢さん」
「ああ・・いえ・・。あの・・。出来ればお名前を・・」
(面倒くさい事になりそうだが)
(順番を変わってもらったからな)
(今回は仕方ねえ・・)
「ルネだ」
「ルネ様・・。素敵なお名前・・」
その女性は目がハートになっていた・・。
「何のつもりだよルネ!?俺とは走らないんじゃ無かったのか?!」
「気が変わった。たまには、お前と本気の勝負をしたいと思ってね。以前はオレの方がかなり足が速かった。今はどうか試したいと思わんのか?」
「それはまあ、そうだな」
「だろ?」
「よっしゃ!!じゃあ特訓の成果を見せてやる!!」
(特訓・・?)
(走る特訓なんてしてたのか・・?)
ルネは首を傾げた。
「7組目、準備は良いか!?位置について、ヨーーーーイ・・スタート!!」
「うおおおおお!!!!」
「ぬおおおおお!!!!」
スタートは互角!
どちらもスタートダッシュに成功した。
が、ここから差が広がるだろう・・と、ルネは考えた。
(なに!?)
どう見ても、リーケルが真横にいる。
(馬鹿な!?)
(リーケルの奴)
(こんなに足が速かったか!?)
二人はほぼ同時にゴールした。
「はあ・・はあ・・。どっちが・・勝った・・!?」
二人は周りを確認したり、リストバンドを見たりした。
だが、どちらが勝ったか証明する物は何も無かった。
「そ・・そうか・・。最終的な・・上位24名が・・分かるだけで・・、レース内で・・誰が・・何位とかは・・分からないのか・・」
「ちっ・・。どうやら・・そのようだな・・」
「はあ・・はあ・・どうだルネ・・?俺の特訓の・・成果は・・?」
「ぜえ・・ぜえ・・。い・・いつの間に・・そんなに速く・・なったんだ・・?」
「よっしゃ!!・・おえ・・。いかんいかん・・。つい無理をして・・しまった・・」
「どんな特訓したかは知らんが・・恐れ行ったぜ・・」
「ありがとなルネ・・!おかげで・・自分に自信が持てたよ・・」
「フン・・。余計なお世話だ・・。オレももっと特訓しないと・・な」
(にしてもコイツ・・)
(やっぱり本気になったら)
(女にモテるんじゃねえの?)
(何でそれがいつも出来ねぇんだろうな?)
(コイツのために言うべきだろうか?)
ルネは悩んだ。
リーケルの女性に対する態度は、もはや病気みたいな物の気もするので、言っても無駄な気もするからだ。
それから8~21組目が終わった・・。
「ねえ、あなたガモリーさん?」
その間中、綱引きでCチームだった女性メンバーが走ってくると、ネビユはひたすら名前を尋ねていた。
(う~・・まずい・・)
(あと二組しかいないじゃない)
(おまけに最後のメンバーは全員男)
(つまり)
(女性は後一人だけだ)
(あの人がガモリーさんじゃ無かったら)
(もう負けて帰ってる頃だよね・・)
(ああ~!どうしよう!!)
ネビユは頭を抱えた。