ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ツヴァイク武闘会 予選⑯

「ちなみに、『バーチャルの世界』とは、『この世界のどこか』になるぞ!!山だってあるし、海中だってあるかも知れない!あるいはツヴァイクの街中かも知れんな!!とにかく、『この世界のどこか』だ!スタート地点も皆違う場所からになる!そう言う地の利を生かすのも戦いの醍醐味ってもんだ!!」

 

選手達が納得したようだ。

 

「で、途中で負けたり、最後まで勝ち残ったりすれば、自動的に目覚めた状態でここに戻ってくる!まったくとんでもない機械を造ってくれたもんだよ、西の森の教授は!!天才か!!」

 

選手達は返答に窮した。

 

「おっと!悪い悪い!!つい暴走しちまったな!!では皆の者、さっそく動いてくれ!腕時計もどきを着けたら、一斉にテレビの中に入ってもらうからな!!エイト戦士’S!お前達は全員ブロックを別れてもらうぞ!だから左の奴の箱から取ってくれ!左の奴の方には、各ブロック1個ずつしか入れて無いから!!」

 

と言う事で、スタッフのそばにいたエイト戦士’Sが左に並んでいるスタッフの箱から腕時計もどきを取って行った。

エイト戦士’Sが全員取り終わると、そのスタッフはその場を離れた。

そして、エイト戦士’Sは東西南北に向いているテレビの前に二名ずつ別れて並ぶ事にした。

 

「あ、そうそう!エイト戦士’S以外は協力してエイト戦士’Sを倒してから、改めて戦うって作戦もありだぞ!まあ、それで納得出来るかどうかは本人らの気持ち次第だけどな!!」

 

これには選手よりもむしろ、観客がざわついた。

選手達は、そんな事は微塵も考えていないのだろう。

実際、6人もそうだった。

 

ユウ「ありえんな」

 

ウナガ「オイラ、自分の力を試したいから、それは無しかな」

 

ガモリー「ありえませんね」

ネビユ「アタシも!」

 

リーケル「そんな事やったら恰好悪いだろう」

ルネ「恰好良かったらやるのか?」

 

なお、エイト戦士’Sの方は表情を見る限り、むしろウェルカムと言う感じのようだ。

 

その後、まずはリーケルとルネがそれぞれ一つずつ、残っているスタッフが持っている箱の中から腕時計もどきを取った。

 

「お互い、どこのブロックかは分からないんだよな」

「ああ・・」

 

二人は腕時計もどきを腕に着けながら話した。

 

「よっしゃ!!もしここで俺と当たっても恨みっこなしだぞ?」

「それはこっちのセリフだ!!」

「あ、でも・・。もし同じブロックだった時は、二人で協力してエイト戦士’Sを倒してから戦わないか?」

「ああ~・・。それはアリだな」

「よっしゃ!!決まりだな」

「おう!」

 

リーケルとルネは握手をした。

 

続いて、ガモリーとネビユもそれぞれ一つずつ腕時計もどきを取った。

 

「お互い、出来るだけ早く『勝って』ここに戻って来ましょう。そうすればあなたの話をたくさん聞く事が出来ますので」

「うわあ・・。すごい自信ですね。けど確かに。お互い『勝って』戻って来ましょう!あ、でも、もし同じブロックだったら・・?」

「その時は、他の人達を片付けてからテレビの中でゆっくり話しましょうか」

「あはは!そうですね!!」

 

ネビユが楽しそうに笑った。

 

「ウナガ」

「あ、リーダー!!」

 

ウナガが言う『リーダー』とは、二次予選の綱引きでCチームのリーダーをしていた男の事だ。

二人もそれぞれ一つずつ腕時計もどきを取った。

 

「お互い最終予選に残れて良かったよ。でも、同じブロックだった時は容赦しないからな」

「オイラもですよ!」

 

ウナガは嬉しそうに答えた。

 

なお、ユウは特に誰とも話す事無くリングへと向かった。

 

 

身に着けるだけでテレビに入れる?

 

 

一体どんな造りになっているんだ・・?

 

 

ユウは、身に着けた腕時計もどきを見ながら不思議に思った。

 

そして、32人全員がテレビの前に並んだ。

 

「それじゃあ最後に一つだけ言っておく!バーチャルの世界では武器と防具の性能差が出ないように、全ての能力を一定にするのでよろしく頼む!!俺達が見たいのは武器防具の性能じゃ無くて、単純な個人の能力値だからな!!」

「おおおおおおお!!!!!」

 

これに観客が喜びの声を上げた。

まさに、これこそが観客が待ち望んでいた事なのだ。

 

「よ~し!皆準備は良いかな?では全員、バーチャル世界に行くが良い!!」

 

選手が一斉にテレビの中に入って行った。

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