ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ツヴァイク武闘会 予選⑰

選手が全員テレビの中に入ると、8つの画面が映し出された。

それぞれの画面の左上にA~Hの文字が書かれており、

 

       A   B   C   D

       E   F   G   H

 

と言う形だ。

 

「さあて、まずはAブロックから見て行こうか!場所はどうやら『ルーブ山地』の入口付近のようだな!オレンジ色の大地がそれを物語っているぜ!!ここには7年前までは『グゥエイン』と言う巨大な竜が住んでいたが、今はもういない!説明すると長くなるのでここまでにするが、果たしてこのブロックには誰がいるのか・・?おっとこれは!!」

 

タバタが実況を始めると、Aブロックの所に一人の人物がアップで映し出された。

シンベエだ。

 

「Aブロックにシンベエ選手がいるな!3年連続優勝のシンベエ選手、果たして4年連続優勝となるのか?!早速選手と遭遇!さてどうなる?!」

 

対峙した選手は、シンベエの気に圧倒されているように見えた。

が、次の瞬間、シンベエが選手を一撃で倒した。

これを見ると、観客から歓声が上がった。

 

「シンベエ選手、早速一人撃破だ!!やられた選手の名前?残念ながらそこまで調べちゃいない!名前を憶えて欲しければ、本選まで勝ち残らないとな!!」

 

シンベエは素早くその場を立ち去った。

 

「じゃあ次行ってみようか!Bブロックは寒そうな所だな!場所は『氷銀河』だろう!元々は氷の剣が安置してあった場所だ!一般人はこの場所へ行く事は出来ないとされている!なら何で俺はここが氷銀河なんだと知ってるかって?俺も行った訳じゃ無い!資料で見ただけだ!行けるもんならぜひ行ってみたいもんだな!しゃべるゆきだるまもいるらしいからよ!」

 

観客がざわついた。

どうやら『しゃべるゆきだるま』の事が信用できないらしい。

 

「ここは小さな流氷がいくつかあり、そこへはジャンプで移動しなくてはならない!そこを待ち伏せたりも出来るのではないだろうか?!さてここにいるのは・・」

 

Bブロックの所に一人の人物がアップで映し出された。

かなりの巨体が見えた。

コブンゴだ。

 

「体術使いのコブンゴ選手だ!この場所は果たして体術使いに有利に働くのか否か?!あの巨体ならば、ここの寒さには耐えられるだろう!!」

 

観客席から笑い声が聞こえた。

 

「おっ!コブンゴ選手が選手の一人と対峙したぞ!選手が果敢に攻撃を仕掛けた!!コブンゴ選手は避けずにしっかりガード!そのままその選手の足をガッチリ掴んだぞ!!さあどうする?」

 

コブンゴが選手の足をつかんだまま回った。

 

「こ・・これは!ジャイアントスウィングだ!!そのまま回り続けて・・・投げたぁ!!」

 

投げられた選手はそのまま氷山にぶつかり、そして消えて行った・・。

 

「消えたと言う事は、相手は倒れたと言う事だな!コブンゴ選手も幸先は良さそうだぜ!!」

「うおおおおおおお!!!!」

 

コブンゴが勝利の雄たけび上げた。

 

(うるせえ!!!!)

 

Bブロックにはルネもいた。

ルネはあまりの寒さに体が震えている。

今、コブンゴの雄たけびがルネの所まで聞こえたため、咄嗟に両耳を手で押さえた。

 

(寒みぃなちくしょう・・)

 

(にしても)

 

(どいつもこいつもうるせえんだよ)

 

どうやら、タバタの声はテレビの中にも聞こえるらしい。

タバタの実況もうるさいし、コブンゴの雄たけびもうるさかったと言う事だ。

 

(けどまあ)

 

(全ブロックの情報を聞けるのはありがたいし)

 

(観客の声援が聞こえるのも悪くない)

 

タバタの声が聞こえるなら、当然、観客の声援も聞こえると言う事だ。

 

(とは言え)

 

(いきなり一人倒しやがったのか)

 

(まさかやられたのはリーケルだったとか?)

 

(まあ良い)

 

(もはやそんな事はどうでも良くなった)

 

(この寒さじゃ)

 

(そんな事考える余裕は無いからな)

 

(とにかく)

 

(あのコブンゴって奴)

 

(ただの巨体じゃねえ・・)

 

(なら、こっちは動きまくって)

 

(奴をかく乱するしかねえな!)

 

ルネは寒さに耐えつつ、素早く動く事にした。

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