ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
選手が全員テレビの中に入ると、8つの画面が映し出された。
それぞれの画面の左上にA~Hの文字が書かれており、
A B C D
E F G H
と言う形だ。
「さあて、まずはAブロックから見て行こうか!場所はどうやら『ルーブ山地』の入口付近のようだな!オレンジ色の大地がそれを物語っているぜ!!ここには7年前までは『グゥエイン』と言う巨大な竜が住んでいたが、今はもういない!説明すると長くなるのでここまでにするが、果たしてこのブロックには誰がいるのか・・?おっとこれは!!」
タバタが実況を始めると、Aブロックの所に一人の人物がアップで映し出された。
シンベエだ。
「Aブロックにシンベエ選手がいるな!3年連続優勝のシンベエ選手、果たして4年連続優勝となるのか?!早速選手と遭遇!さてどうなる?!」
対峙した選手は、シンベエの気に圧倒されているように見えた。
が、次の瞬間、シンベエが選手を一撃で倒した。
これを見ると、観客から歓声が上がった。
「シンベエ選手、早速一人撃破だ!!やられた選手の名前?残念ながらそこまで調べちゃいない!名前を憶えて欲しければ、本選まで勝ち残らないとな!!」
シンベエは素早くその場を立ち去った。
「じゃあ次行ってみようか!Bブロックは寒そうな所だな!場所は『氷銀河』だろう!元々は氷の剣が安置してあった場所だ!一般人はこの場所へ行く事は出来ないとされている!なら何で俺はここが氷銀河なんだと知ってるかって?俺も行った訳じゃ無い!資料で見ただけだ!行けるもんならぜひ行ってみたいもんだな!しゃべるゆきだるまもいるらしいからよ!」
観客がざわついた。
どうやら『しゃべるゆきだるま』の事が信用できないらしい。
「ここは小さな流氷がいくつかあり、そこへはジャンプで移動しなくてはならない!そこを待ち伏せたりも出来るのではないだろうか?!さてここにいるのは・・」
Bブロックの所に一人の人物がアップで映し出された。
かなりの巨体が見えた。
コブンゴだ。
「体術使いのコブンゴ選手だ!この場所は果たして体術使いに有利に働くのか否か?!あの巨体ならば、ここの寒さには耐えられるだろう!!」
観客席から笑い声が聞こえた。
「おっ!コブンゴ選手が選手の一人と対峙したぞ!選手が果敢に攻撃を仕掛けた!!コブンゴ選手は避けずにしっかりガード!そのままその選手の足をガッチリ掴んだぞ!!さあどうする?」
コブンゴが選手の足をつかんだまま回った。
「こ・・これは!ジャイアントスウィングだ!!そのまま回り続けて・・・投げたぁ!!」
投げられた選手はそのまま氷山にぶつかり、そして消えて行った・・。
「消えたと言う事は、相手は倒れたと言う事だな!コブンゴ選手も幸先は良さそうだぜ!!」
「うおおおおおおお!!!!」
コブンゴが勝利の雄たけび上げた。
(うるせえ!!!!)
Bブロックにはルネもいた。
ルネはあまりの寒さに体が震えている。
今、コブンゴの雄たけびがルネの所まで聞こえたため、咄嗟に両耳を手で押さえた。
(寒みぃなちくしょう・・)
(にしても)
(どいつもこいつもうるせえんだよ)
どうやら、タバタの声はテレビの中にも聞こえるらしい。
タバタの実況もうるさいし、コブンゴの雄たけびもうるさかったと言う事だ。
(けどまあ)
(全ブロックの情報を聞けるのはありがたいし)
(観客の声援が聞こえるのも悪くない)
タバタの声が聞こえるなら、当然、観客の声援も聞こえると言う事だ。
(とは言え)
(いきなり一人倒しやがったのか)
(まさかやられたのはリーケルだったとか?)
(まあ良い)
(もはやそんな事はどうでも良くなった)
(この寒さじゃ)
(そんな事考える余裕は無いからな)
(とにかく)
(あのコブンゴって奴)
(ただの巨体じゃねえ・・)
(なら、こっちは動きまくって)
(奴をかく乱するしかねえな!)
ルネは寒さに耐えつつ、素早く動く事にした。