ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「避けろ!!」
ミカエル様の合図で、皆が敵の攻撃を回避した。
今ので大体分かった。
パワーはすごいが
スピードは遅い。
一気にカタをつける!!
「こんな奴ら、七英雄の手を借りるまでもありません。俺一人にお任せを」
「ほう・・。これは楽しみだな」
ミカエル様が嬉しそうに呟いた。
「ユウ、大丈夫なのか・・?」
逆にユリアン様は心配そうだ。
「ご心配なく。何せ俺はユリアン様に剣術を教わってますし、ミカエル様に太陽術も教わっていますから。皆さんは、ゴドウィンとの戦いのために力を温存しておいてください」
「そう言う事なら任せた」
「ユウ様。よろしくお願いしますね」
モニカ様はいつも
俺を『様』付けして呼んでくれる。
それが何だかくすぐったい。
見た目は全然違うし、
言葉遣いも全然違うんだけど
『あの人』と発するオーラが良く似ている所も
何だか居心地が良い・・。
モニカ様を見ていると
『あの人』の事を思い出す・・。
「どうしたの?」
シノンの村の方を見ていた俺に、誰かが話しかけてきた。
「あっ・・」
俺は慌てて引き返そうとした。
「ちょっと待った!!」
その女性が俺の行く方向に回り込んできた。
見た目は20代前半ぐらいで、気が強そうなきれいな女性だった。
「随分汚れてるじゃない!それに、手から血が出てる!!」
「えっ?」
本当だ・・。
俺は自分がケガをしている事にも気づかなかったほど、野盗退治に熱中していたのか。
ケガに気づくと、途端にその部分が痛くなった。
「いてっ!!」
「ほら!手当してあげるから、とりあえず来なよ。行く所無いんでしょ?」
「それはそうだが・・。良いのか・・?」
「良いも悪いも無いよ。怪我人を放っておけるほど、アタシは悪人にはなり切れないんでね」
良く分からないな・・。
けど、俺の体は勝手にその人に附いて行った。
まるで自分の意思など無いように・・。
そう・・。
間違いなく俺はあの時から
『あの人』に惹かれていたんだ。
「お任せを。さあ来い!お前達の相手はこっちだ!!」
二体のモンスターがちらっと俺を見た。
けど、見ただけだった。
そりゃそうか・・。
相手はモンスターになりたてだから
『来い!』の意味も分からないだろう。
ならば奥の手を出すまでだ!!
俺はまず一体のモンスターに攻撃を仕掛けた。
「失礼剣!!」
攻撃する際、敵に背を向けて、そのまま一本背負いをするかのような形で剣を振りかぶった。
そして、すぐさま二体目にも同じように攻撃した。
ダメージはそれほど大きく無いが、頭の悪いモンスターが相手ならば、確実にこの挑発に乗るだろう。
寝っころがりながらの失礼剣だって?
そんな事
失礼すぎて出来ない!!
何はともあれ、二体のモンスターは逆上して俺の方に向かってきた。