ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
Eブロック スタンレー
「何故逃げるんですかい?!」
ゲンパチがリーケルを追いながら叫んだ
「いや~・・。戦いたいのは山々なんですけど、初戦の相手がエイト戦士’Sとなると、まだ心の準備が~・・」
リーケルは逃げながら答えた。
その時、いきなりリーケルの前から選手の一人が現れた。
ウナガが『リーダー』と呼んで慕っていた男だ。
「ここは俺に任せて、お前は先に行け!!」
「えっ?えっ???」
リーケルは突然の事に戸惑った。
「奴は俺が食い止める!!その間に先に行け!!」
「良く分からないけど、わ・・分かった!!」
リーケルはその場から逃げ出した。
「これは一体、どう言う事ですかい?」
ゲンパチがリーダーに尋ねた。
「いやあ・・。こう言うシチュエーションにずっと憧れてたんです。それに、あなたはエイト戦士’Sの一人、ゲンパチさんでしょう?ぜひ一対一で戦いたいと思いまして」
「それは、主役よりも脇役に徹すると言う事ですかい?」
「う~ん・・。そう言う訳でも無いですが、とにかくカッコいいじゃ無いですか」
「良く分かりやせんが、まあ良いでしょう。お手並み拝見といきやすか」
ゲンパチVSリーダーの戦いが始まった。
(何だったんだアイツ?)
リーケルは走りながら思った。
(まあおかげで助かったけど・・)
「ゲンパチ選手、勝負を挑んできた選手を軽々とねじ伏せた!!」
と言うタバタの声が聞こえた。
(嘘だろ!?)
(まだ1分も経ってない・・)
「うわあああああああ!!!!!」
「うわあ!!」
リーケルがいきなり叫んだ。
もう一人の選手がいきなり建物の陰から出てきたのだ。
出てきた選手も驚いたが、リーケルは完全に油断していたため、その驚きは桁が違った。
「ビビりすぎだろ!」
「い・・いきなり建物の陰から出てこられたら誰だってビビるだろう!!」
「うわあああああああ!!!!!!エイト戦士’Sだ!!」
「お前もビビりすぎ・・って何ィ~!?」
リーケルが後ろを振り返ると、正面にいる選手が言った通り、ゲンパチがいた。
建物があるため、横には逃げ場が無い。
リーケルは完全に挟まれてしまった。
Gブロック ナジュ砂漠
ウナガが適当に移動していると、選手の一人と遭遇した。
すぐ戦闘になったが、相手はかなり疲れているようで、言葉を発する事さえ困難なようだ。
(とりあえず様子見だ!)
「フェイント!!」
ウナガが小剣で突くフリをすると、相手は見事に引っかかった。
「マインドステア!!」
相手が行動不能になった所を狙って、ウナガは剣先を高速回転させる事で空気の歪みを発生させた。
それにより相手の精神構造に支障を与え、混乱させた。
(もしかして)
(状態異常攻撃に弱いのかな?)
(それじゃあ・・)
「インプリズン!!」
小剣を小刻みに振る事で発生する一種の催眠効果によって、相手をプリズムに模った虚空の牢獄に幽閉し麻痺させた。
「一言もしゃべらせないでゴメン!トドメのスネークショット!!」
ウナガは小剣の剣先を微妙に振動させて、蛇のような特殊振動波を放出した。
それを受けた相手は、その場で倒れて消えて行った。
「うーん・・。もう少し歯ごたえがあると良かったんだけど・・」
「それなら心配ないぞ。私がいるからな」
ウナガの前にケノが現れた。
「私と同じ小剣使いか・・。なかなか腕が立つようだが、私にどこまで通用するかな?」
「それはオイラにも分からないよ。けど、やるだけさ!!」
ウナガはケノに向かって行った。