ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
Bブロック 氷銀河
「『狩留鉄徒(カルテット)』の一角、崩れた・・?」
ルネと対峙しているコブンゴが呟いた。
「カルテット?何だそりゃ?」
「お前、気にするな・・」
「あ、そう。じゃあそうさせてもらうぜ!」
ルネがコブンゴに向かって行った。
Fブロック 海底宮
「まさか、『狩留鉄徒(カルテット)』の一人が敗れたのですか・・?」
「カルテット?」
シノの大剣と、ネビユの斧がぶつかり合っている時、シノが呟いた。
「カルテット?何ですかそれ?」
「いえ。別に何でもありません。それよりもあなたは、私との戦いに集中しませんと」
「そうですね。それじゃあ、あなたを倒してから改めて訊く事にしますね!」
「それは楽しみです」
二人は一度離れた。
Hブロック ジャングル
「『狩留鉄徒(カルテット)』の一人が負けるとねぇ・・。これは予想外ですねぇ・・」
ドウセツが呟いた。
カルテット?
4人組の事でしょうか?
「カルテットとは何ですか?」
「ああ~・・。口に出してましたか・・。申し訳ない。まあ気にしないでください」
「そう言われると、余計気になりますが」
「そうだそうだ!!」
他の二人の選手が、ガモリーに便乗した。
「ん~・・。それではサクッとこの戦いを終わらせましょうか」
そう言うと、ドウセツが棍棒を地面に叩きつけた。
「大震撃!!」
地面が揺れると、三人はバランスを崩し、その場にしゃがみこんだ。
「まずはお二人に消えてもらいましょう!エアスラッシュ!!」
ドウセツが二人に向けてエアスラッシュを放った。
ドウセツは術能力が高いため、距離が近かった二人同時に攻撃する事になった。
「うわあああああ!!!!!」
選手二人はエアスラッシュをもろに喰らい、倒れて消えて行った。
「さて、後はあなた一人だけですね」
「ええ。そうですね」
結局、
何も変わりませんでしたね。
まあ問題はありませんが。
ガモリーがドウセツに対して大剣を構えた。
Eブロック スタンレー
(挟まれた~!!)
(絶体絶命のピンチだ!!)
(ど・・どうする・・?)
リーケルは大いに悩んだ。
同時に攻撃されたら一たまりも無い。
その時、タバタの声が聞こえ、ダイカクが敗れた事を知った。
「何・・?狩留鉄徒(カルテット)の一人が・・?」
「!?」
ゲンパチが呟いた言葉を、リーケルは聞き逃さなかった。
(何だか良く分からないけど)
(ゲンパチさんに隙が出来た!)
(このチャンスを生かして)
(正面の選手を倒すしか無い!!)
(まずは)
(自分の能力を高めて・・と)
リーケルは術を詠唱した。
「ベルセルク!!」
リーケルは体内に獣の魂を宿す事で、腕力と体力をアップさせた。
「はっ!?」
ゲンパチは我に返った。
そしてここで、リーケルに攻撃を仕掛けて来た。
ちょうど正面の選手も、同時に攻撃を仕掛けてきている所だ。
「これ以上、近づかせるか!大震撃!!」
リーケルはバトルハンマーで大地を強打して振動を起こした。
「うわあ!?」
「むっ?!」
大地が揺れた事で、二人がバランスを崩した。
(よっしゃ!!)
(行くぞ!!)
「おとなしく眠っててくれ!脳天割り!!」
リーケルはジャンプして、正面の選手の脳天をバトルハンマーで強く叩いた。
「がはっ!!」
正面の選手が倒れて、そして消えて行った。
どうやら一時的な眠りでは無く、永久に眠る事になったようだ。
(ふう・・)
(とりあえず)
(ピンチは脱出したか・・)
そうして、ゲンパチと向かい合った。
「先ほどあなたが呟いた『カルテット』とは、一体何の事ですか?」
「エイト戦士’Sの下位である我々4人が、上位4名の事をそう呼んでいるのですよ」
「なるほど・・。そう言う事でしたか」
「まあ、あっしはもう一人増やして、苦員鉄人(クインテット)にしても良いのではと思うんですがね。あの人、かなり実力ありそうだし、かなり苦労してそうだし」
「あの人?誰ですかそれ?」
「あなたも知っている人物ですよ」
「私が・・?」
(う~ん・・)
(分からん)
「まあそれはさておき、ダイカクは狩留鉄徒の中では小物・・。けど、残念ながらあっしも負けてるんでね。だから十分な力を持っているはずなんですがねぇ・・。ダイカクを倒した奴、相当の使い手と見て間違いないでしょう」
「うーん・・。恐るべし・・」
「ところでリーケル王子」
「え?あれ?何故、私の事を知ってるんですか?」
「知ってるに決まってまさぁ。あっしは坊ちゃんの槍の師匠ですぜ?あなたの事は、坊ちゃんから聞いています」
「坊ちゃん???ま・・まさか坊ちゃんって、ルネの事ですか?」
「そうですぜ?」
(坊ちゃん・・)
(坊ちゃんか・・)
(似合わないな)
リーケルは笑いをこらえた。
「と・・ところで、ルネは私の事を何と?」
「『骨のある男だ』と言ってましたよ」
「ルネが私の事を・・?」
(意外だ)
「しかし実際は、あっしを前にして逃げるんですから、骨があるのかどうか分かりゃしませんが」
「あ・・あれは心の準備が出来てなかったからで・・」
「では、今はもう準備はようござんすね?」
「ええ。もう準備は出来てます」
リーケルがバトルハンマーを構えた。
(むっ・・)
(リーケル王子から発せられる空気が変わった)
(これは本物かも知れやせん)
ゲンパチも槍を構えた。