ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「何と何と!シノ選手も敗れてしまった!勝利したのは紅二点のもう1人だ!名前はさっき分かったぜ!ネビユ選手だ!で、さっきドウセツ選手に勝ったのがガモリー選手だな!」
(元々知ってた癖に)
ネビユがクスクスと笑った。
「今年の大会は一味もふた味も違うな!何せ華がある!本選に女性がいるのも悪くない!」
「おおおおおお!!!!」
観客も満足しているようだ。
その時、ネビユがテレビの中から戻って来た。
なお、シノはそれよりも前に戻ってきている。
「お疲れ様でしたネビユさん。素晴らしい戦いでしたよ」
「ガモリーさん、ありがとうございます!」
ネビユが戻ってくると、ガモリーが労った。
「これでやっとお話が聞けますね」
「はい。よろしくお願いします」
ネビユがガモリーに協力してほしい旨を伝えている時、ユウとウナガが2人を見ていた。
あの2人・・。
かなりの強さだ。
油断なんてしたら負けるぞ。
ユウは2人を警戒した。
(女の子って言うのは)
(ミューズ様やミッチのように)
(おしとやかなのが普通だと思ってたけど)
(ノーラさんみたいに)
(強い子もいるんだなぁ)
一方のウナガは2人に感心していた。
このタイミングで、ネビユが話し終えた。
「なるほど。そう言う事でしたか」
「はい。何とかなりそうですか?」
「『退魔神剣』については聞いた事があります。私なら問題なく使用する事が出来るでしょう」
「本当ですか!?」
「ええ。ただ、『退魔神剣』は特定の武器でしか使用できないと・・」
「それなら大丈夫です!『妖刀龍光』ならもう準備してもらっていますから」
「と言う事は、ピドナのノーラさんと顔見知りと言う事ですか?あれはノーラさんの工房でしか売っていないはずですので」
「はい!」
「それならば話は早いですね。大会が終了したら協力しましょう」
「ありがとうございます!どうか母を救ってください!」
「ええ。必ず」
これで話は終わった。
「さて、勝者が決まっていないのはBブロックとEブロックの2つだけになったな!映像もでかくなって見やすくなったぜ!!」
先ほどまでも勝負が決まる度に、勝負が決まったブロックの映像が無くなり、続いているブロックの画面がその分大きくなっていったが、今はBブロックとEブロックが半分ずつを占めている状態だ。
「どちらが早く勝負が決まるのか、見ものだな!!」
タバタだけでなく、観客、勝利した選手達もテレビに注目した。
Bブロック 氷銀河
「他の奴、どんどん負ける。俺様負けない。俺様、強い」
コブンゴがエイト戦士’Sの相次ぐ敗北を聞くと、そう呟いた。
そしてルネに対し、何かの構えを取った。
(あの構えはカウンターだな!)
(そうはさせるか!!)
「双竜破!!」
ルネが槍を前に突きだすと、赤と青の龍が現れ、コブンゴを襲った。
コブンゴは避けもせず、まともに喰らった。
「お~っと!名も無き少年の攻撃を受けて、コブンゴ選手が吹っ飛ばされたぞ!!」
「どうだ見たか!」
ルネは得意になったが、コブンゴがすぐに起き上がった。
「コブンゴ選手、すぐに立ち上がった!あまりダメージは無さそうに見えるぞ!?」
「な・・何だと!?あんまりダメージが無い・・?」
「集気法!!」
コブンゴが周囲の気を集めて、自分の体力を回復した。
「そんな事まで出来るのか!?」
「お前強い。けど、俺様に勝てない」
「な・・!」
「俺様の体、肉の塊。技、防ぐ。けど、ダイカク苦手。近づけない。だから負けた。シンベエ、ソウスケ、強すぎる。だから負けた。お前、問題ない。俺様、勝てる。俺様、お前、丸かじり」
「ぐっ・・!ほざけ!!」
ルネはかざぐるまの体勢を取った。
「さあて、コブンゴ選手に対して、名も無き少年はどう攻める?!」
「お前来ない?じゃあ俺様、攻撃する」
コブンゴがドシンドシンと音を立てて走って来た。
「来るなら来い!!」
「短勁!!」
コブンゴがうまくルネの懐に入った。
(カウンター出来ない!!)
ルネは腹の急所にキツいのを受けてフラフラとした。
「がはっ!!」
「捕まえた」
「し・・しまった!!」
「コブンゴ選手が名も無き少年を捕まえた!さあどうする?!」
「逆一本!!」
コブンゴがルネの腕を取って後方に投げた。
ルネは全身を地面に叩きつけられたが、その衝撃で、2人がいる付近の流氷が崩れた。
「しまっ・・!!」
コブンゴとルネは水中へと沈んで行った。
「2人とも水中に沈んでしまった!流石に水中にはカメラが無い!上がってくるのを待とう!!」
と言う事でテレビの外では、2人が水中から上がって来るのを、息をのんで待つ事になった。