ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「うひゃ~!こりゃすごいや!!」
ウナガが辺りを見回してから言った。
テレビの中はタバタが言った通り、リングが永遠と続いている。
他には何も無い。
ドームのようで、天井は閉まっている。
どこからも光が来ていないはずなのだが、一定の明るさは保たれている、何とも不思議な所だ。
リング以外に何も無い所か・・。
悪く無いな。
ユウは割と気に入ったらしい。
「さっき俺が言った通りだろ?」
タバタの声が外から聞こえたと思ったら、テレビの中にタバタが現れた。
「本選は中から審判と実況と解説をやるぜ!ちなみに、外からの声は中にも聞こえているし、中の声も外に聞こえている!だから、外の奴は遠慮なく声援を送ってほしいし、中の奴は変な会話をしないよう注意してくれ!!」
外から笑い声が聞こえた。
「あと、このリングは永遠に続いているように見えるが、途中まで行くとバリアみたいなのがあって、それ以上は行けないからな!まあ要するに時間稼ぎは出来ないってこった!俺も定時で帰りたいんで、時間稼ぎとかはしないでくれよな!!」
再び笑い声が聞こえた。
「さて・・と。前置きが長くなったが、そろそろ始めるかな。2人とも準備は良いか?」
ユウとウナガが少し距離を置いた。
それからタバタに対して頷いた。
「それじゃあ、ツヴァイクトーナメント本選1回戦、ユウVSウナガ、始め!!」
まずは小手調べだ!!
始まったと同時に、ユウはウナガに向かって突っ込んだ。
(物凄い速さだ!!)
(素早さは明らかに向こうが上だもんな)
素早さ ユウ-24 ウナガ-19
(オイラだって結構素早いんだぞ!)
(なのに・・)
「ユウ選手のラッシュが始まった!!ウナガ選手はガードするだけだ!!」
腕力は俺の方が上だ!
あまり変わらないが・・。
腕力 ユウ-15 ウナガ-14
(器用さはオイラが上だ!)
(しかも大分だ!!)
器用さ ユウ-16 ウナガ-23
コイツ・・。
器用な戦い方をするな。
俺の攻撃がうまくいなされている。
俺は体力はあまり無いからな・・。
この辺りで一度離れるか・・。
体力 ユウ-14 ウナガ-17
「ユウ選手、一度離れた!!態勢を立て直すつもりか!?」
「へへん!もう終わりかい?」
「まだまだこれからさ!」
ユウが再び向かって行った。
「龍尾返し!!」
(この技は・・!)
ユウは龍が尾を振るがごとく、すさまじい勢いで剣を振り下ろし、即座に払い上げようとした。
だが・・。
「なに!?」
何と、どちらの攻撃もウナガの小剣でガードされた。
「ウナガ選手、ユウ選手の攻撃を完全にガードした!!まるで動きを読んでいたみたいだ!!」
(今の技は)
(シャールさんに教わったからね!)
(対策もバッチリだ!)
(シャールさんの稽古が)
(こんな所で役に立つなんて)
(世の中何が起こるか分からないよね)
ウナガは心の中で喜んだ。