ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
一方、テレビの外では・・。
「そろそろ勝負が決まるんじゃねえかな?」
「う~ん・・」
ルネはウナガの勝利を確信したが、リーケルはそうでも無さそうだ。
「どうしたリーケル?」
「いやね。何となくなんだけど、このまま終わる感じが全然しないんだよ」
「マジか?」
「ああ。まだあのユウって奴には、かなり余裕があるように見えるんだ」
「マジなのか・・。まあでも、お前のそう言う直感は大抵は当たってるからなぁ・・」
ルネが腕を組んだ。
「ネビユさん、どう思います?ウナガさんがこのまま勝つと思いますか?」
「えっ?難しい事を聞くなぁ・・。う~ん・・。そうだねぇ・・」
ネビユは腕を組んだ。
ユウの心の中を探っているのだ。
(ダメだ・・)
(何も聞こえない・・)
(元々アイツは心が読みにくかったからなぁ)
(だけど・・)
「アタシはこのままじゃ終わらない気がする」
「何故そう思うのですか?」
「何故って言われると、ちょっと難しいなぁ。まあ勘って奴かな?ユウって奴にはまだ余裕がありそうなんだよ」
「私も同意見です」
「えっ、そうなの?」
「はい。彼にはまだ余裕があります。そして、勝負は一瞬で決まるでしょう」
「どうしてそんな事が分かるの?」
「私も勘って奴です」
「そうなんだ・・」
(この表情・・)
(勘じゃ無くて)
(絶対の自信があるように見えるけど・・)
ネビユは疑問を抱きながらテレビ画面に注目した。
(いける!)
(こんなに強い相手でも)
(互角以上に戦えてる!)
(オイラやれるよ!)
ウナガさらに自分に自信を持ったようだ。
迂闊だった。
色々考えて戦えば
コイツにはすぐに勝てると思っていた。
だが違った。
コイツは考えて戦えば戦うほど
対策を講じてくる。
ならば・・。
自分の強味を最大限利用して
攻撃するのみだ!!
「術の詠唱も妨害されたユウ選手!次はどんな手を使うのか?!」
「うおおおおおおお!!!!」
ユウが自分の強みである早さを最大限生かし、ウナガに向かって突っ込んだ。
「ユウ選手が愚直に突っ込んだ!!さてどうなる?!」
(これは)
(ケノさんと同じパターンかな?)
(それじゃあこっちは)
(マタドールで決める!!)
「五月雨斬り!!」
ウナガがマタドールの構えを取ろうとする前に、ユウがウナガに一瞬で近づいた。
「何だって!?うわああああ!!!!」
ユウは、ウナガの行動の先の先をついて三段攻撃で畳み掛けた。
予想外の先制攻撃によって、ウナガはカウンターをする事が出来なかった。
「うぐ・・」
「疾風剣!!」
ウナガに次の行動をさせまいと、ユウが疾風のように走り抜け、すれ違いざまにウナガを滅多切りにした。
「そ・・そんな・・」
ウナガはその場に倒れて消えた・・。
感謝するよウナガ。
自信が悪い方に行ったのは
俺の方だった。
これは反省しなければな。
「勝者ユウ!!!!」
「おおおおおお!!!!」
観客席から歓声が上がった。