ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ああああ!!!私の斧が!!」
ラスタの武器の斧が、ついに折れてしまった。
敵を倒しすぎたからだ。
(斧が折れてオーノー!!とは言わないか・・)
(真面目なキャラだもんな)
などと、ラドムは思った。
「流石に手斧では仕方が無いだろう。ロアーヌにもツヴァイクにも斧は売ってないから、ミュルスで売っている手斧を仕入れるしか無かった。私のブロードソードも同じ理由だな。白銀の剣ならば良かったが、そろそろ限界だ。他の皆は・・」
「ううう・・。手が・・!!」
セトが長弓を落とした。
こちらは武器は大丈夫だが、手の方が先に限界が来たらしい。
「大丈夫かセト?」
「申し訳ないラドム将軍・・。もう私はこの戦いでは弓を持てそうに無いです・・」
「良く頑張ってくれた。感謝する。後は何とか白虎術で援護してくれるか?」
「はい・・。それぐらいしか出来ないですね」
「私もですね・・。武器が無い以上、玄武術で皆さんをサポートします」
「私のツヴァイハンダ―は何とか耐えられてますが、何せ重いので、私も腕の方が先にダメになりそうです」
「ゾーマもか・・。後はイドゥンだが・・」
「問題ないです」
イドゥンはアーメントゥームを回転させた。
アーメントゥームは頑丈なだけあって、まだまだ傷は少ない。
おまけにイドゥン自身もまだまだ元気だ。
「流石。こう言う時は頼りになるな」
「普段話さずにいると無駄な体力を使わずに済むので」
「あ・・。そう言う事ね・・」
ラドムは合点がいった。
「さて・・と。皆、きついだろうけど、ミカエル様達はもっと手強い奴と戦っているはずだ。だから我々が先に音を上げるわけにはいかないぞ!」
「了解!!」
ラドムの言葉に、4人は気持ちを奮い立たせた。
ゴドウィンは何やら考えているような表情だ。
「ふむ・・。なかなかやるでは無いか。貴様は一体何者だ?」
「どうやら俺の情報は入っていなかったようだな。俺の名は『ユウ』だ」
「ユウか・・。まさかミカエルとカタリナの息子・・では無さそうだな。あまりにも似ていない。髪の色は『黒』だし、瞳の色も『金色』だからな」
「ああ。お二人は俺の『生みの親』では無い。だが、『育ての親』ではある!」
「ユウ・・」
ミカエル様とカタリナ様が同時に俺の名を呼んだ。
「もちろん、お二人が嫌で無ければ・・ですが・・」
「嫌な訳があるまい」
「ええ。ありがとうユウ。私達の事を親と言ってくれて」
その時、ゴドウィンが笑った。
「何がおかしい・・?」
「ククク・・。ユウだったな。面白い奴だ。憶えておこう」
「何が面白いんだ!?」
「気にするな。ところでユウよ。お前はモンスターを倒した後に一瞬硬直していたようだが、何かを聞いたんじゃないか?」
「ああ・・。私が注意した時ね。何か聞いたの?」
カタリナ様が俺に尋ねた。
「皆さんは聞こえなかったのですか?」
「ええ、何も。ミカエルは?」
「私も聞こえなかった。モニカはどうだ?」
「私も聞こえませんでした。ユリアンは?」
「俺も何も聞こえなかったよ」
「そうなんですか・・」
俺だけに聞こえたのか・・。