ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ユウ編 第一章⑫

「ああああ!!!私の斧が!!」

 

ラスタの武器の斧が、ついに折れてしまった。

敵を倒しすぎたからだ。

 

(斧が折れてオーノー!!とは言わないか・・)

 

(真面目なキャラだもんな)

 

などと、ラドムは思った。

 

「流石に手斧では仕方が無いだろう。ロアーヌにもツヴァイクにも斧は売ってないから、ミュルスで売っている手斧を仕入れるしか無かった。私のブロードソードも同じ理由だな。白銀の剣ならば良かったが、そろそろ限界だ。他の皆は・・」

「ううう・・。手が・・!!」

 

セトが長弓を落とした。

こちらは武器は大丈夫だが、手の方が先に限界が来たらしい。

 

「大丈夫かセト?」

「申し訳ないラドム将軍・・。もう私はこの戦いでは弓を持てそうに無いです・・」

「良く頑張ってくれた。感謝する。後は何とか白虎術で援護してくれるか?」

「はい・・。それぐらいしか出来ないですね」

「私もですね・・。武器が無い以上、玄武術で皆さんをサポートします」

「私のツヴァイハンダ―は何とか耐えられてますが、何せ重いので、私も腕の方が先にダメになりそうです」

「ゾーマもか・・。後はイドゥンだが・・」

「問題ないです」

 

イドゥンはアーメントゥームを回転させた。

アーメントゥームは頑丈なだけあって、まだまだ傷は少ない。

おまけにイドゥン自身もまだまだ元気だ。

 

「流石。こう言う時は頼りになるな」

「普段話さずにいると無駄な体力を使わずに済むので」

「あ・・。そう言う事ね・・」

 

ラドムは合点がいった。

 

「さて・・と。皆、きついだろうけど、ミカエル様達はもっと手強い奴と戦っているはずだ。だから我々が先に音を上げるわけにはいかないぞ!」

「了解!!」

 

ラドムの言葉に、4人は気持ちを奮い立たせた。

 

 

 

ゴドウィンは何やら考えているような表情だ。

 

「ふむ・・。なかなかやるでは無いか。貴様は一体何者だ?」

「どうやら俺の情報は入っていなかったようだな。俺の名は『ユウ』だ」

「ユウか・・。まさかミカエルとカタリナの息子・・では無さそうだな。あまりにも似ていない。髪の色は『黒』だし、瞳の色も『金色』だからな」

「ああ。お二人は俺の『生みの親』では無い。だが、『育ての親』ではある!」

「ユウ・・」

 

ミカエル様とカタリナ様が同時に俺の名を呼んだ。

 

「もちろん、お二人が嫌で無ければ・・ですが・・」

「嫌な訳があるまい」

「ええ。ありがとうユウ。私達の事を親と言ってくれて」

 

その時、ゴドウィンが笑った。

 

「何がおかしい・・?」

「ククク・・。ユウだったな。面白い奴だ。憶えておこう」

「何が面白いんだ!?」

「気にするな。ところでユウよ。お前はモンスターを倒した後に一瞬硬直していたようだが、何かを聞いたんじゃないか?」

「ああ・・。私が注意した時ね。何か聞いたの?」

 

カタリナ様が俺に尋ねた。

 

「皆さんは聞こえなかったのですか?」

「ええ、何も。ミカエルは?」

「私も聞こえなかった。モニカはどうだ?」

「私も聞こえませんでした。ユリアンは?」

「俺も何も聞こえなかったよ」

「そうなんですか・・」

 

 

俺だけに聞こえたのか・・。

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