ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ツヴァイク武闘会 本選⑬

「それでは改めて自己紹介をば・・」

 

リーケルがガモリーに言った。

 

「私はリーケルと申します。よろしくお願いします」

「私はガモリーです。こちらこそよろしくお願いします」

 

(確か『自警団』だったよな?)

 

(所作と言い)

 

(言葉遣いと言い)

 

(どう考えても貴族なんだよなぁ)

 

(今まで俺が出会って来た貴族の女性よりも)

 

(より高貴な貴族って感じだ)

 

(まさか嘘吐いてるのか?)

 

(だとしたら何のために・・?)

 

(て言うか)

 

(あのデータをごまかす事なんて出来るのか?)

 

「以前、キドラントの宿でお会いしましたよね?」

 

リーケルは考えに耽っていたが、ガモリーに話しかけられて我に返った。

 

「おお!私の事を憶えていてくださったのですか!それは光栄です!!あなたのような美人に!まさにこれは運命・・」

「ところで、あなたは『トレード』をご存じですか?」

 

長くなりそうだったので、ガモリーは途中で話を遮った。

 

「トレード?ええ、存じていますよ。私は一国の王子ですからね。会社経営の事も一通り学んでおります」

「それなら良かったです」

「と言いますと?」

「この戦いの勝敗はトレードで決めませんか?」

「へっ?」

 

(一体何を言ってるんだろう???)

 

「ええ~っと、それはどう言う意味なのでしょうか?」

「私とあなたは戦う事なく、トレードで勝敗を決めるのです。私はトレードを初めて教わった時、その奥深さにハマってしまいました。ですから、ここでもトレードを行いたいのです」

「トレードをするには物件を所有していないと出来ないのですが・・」

「物件、私は持っていますよ?」

「私は残念ながら持っていないのです」

「えっ、そうなのですか?それは残念です。トレードが出来れば、あなたと戦わずに済むのです。あなたは女性を傷つけたくは無いのでしょう?」

「うっ・・」

 

(痛い所を衝かれた!)

 

(けど・・)

 

(彼女から溢れ出てる)

 

(この眩しいぐらいのオーラは・・)

 

リーケルはガモリーをじっと見た。

 

「確かに、私は女性を傷つけたくはありません。ですが・・」

「はい」

「敢えて言いましょう。あなたから溢れ出るオーラは、あなたが並みの戦士では無い事を表しています。ですので、私は一人の戦士としてあなたと戦いたい!」

 

 

素敵な目をしています。

 

 

綺麗な目です。

 

 

この人は

 

 

こんな一面も持っているのですね。

 

 

どうやら

 

 

ただの女たらしでは無さそうです。

 

 

「私もです。今、そんな気持ちになりました」

「そうですか・・。良かったです」

「よし!話はまとまったみたいだな!!」

 

タバタが横から口を挟んだ。

どのタイミングからタバタがいたのか、2人とも分かっていない。

 

「何だか変な方向に話が進むからさぁ、てっきり戦わないのかと思ったぜ」

「あはは・・」

「クスクス・・」

 

2人が同時に笑った。

 

「まあ、本気で言ってた訳じゃ無いんだろう?」

「いえ、私は本気でしたよ?トレードが凄くやりたかったので」

「それじゃあ『武闘会』の意味が無くなるじゃないか全く・・」

 

タバタが困惑した。

 

「ま・・まあ良いや。それじゃあ準備は良いか?ツヴァイクトーナメント本選1回戦第2試合、ガモリーVSリーケル、始め!!」

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