ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
『しっかりしろリーケル!お前は先生とハリードさんに認められた男なんだぞ!?それを忘れてないだろうな?!』
(ルネ・・)
(そんな事は分かってる)
(けどなぁ)
(彼女は『強すぎる』んだよ)
(もう俺の体力はほぼ残っていない)
(ここから逆転するには)
(ダメージを受けないようにするしか無い!)
リーケルが立ち上がった。
「おお~っと!リーケル選手立ち上がった!!やはりリストバンドは正しかった!まだ彼には戦う力が残っていると言う事だ!!」
「おおおおおお!!!!!」
観客席が大いに盛り上がった。
「まさか、まだ立てるとは思いませんでした」
「私自身もびっくりですよ。自分の頑丈さに」
「ですが今のあなたでは、次の攻撃を受けたら即アウトでしょうね」
「そうです。なので、一か八かの賭けに出ます」
「えっ?」
「ストーンスキン!!」
大地から飛来した細かい石が、まるで皮膚のようにリーケルの体に付着していく。
「その術は・・」
「ご存じみたいですね。そうです。この術は私の防御力を高めてくれますが、徐々に石化していくと言う欠点があります。あなたからの攻撃でダメージを受けない方法は、もうこれしかありません」
「私が戦いを避ける事は考えなかったのですか?手を下さなくても、時間が立てばあなたは石になるのですから」
「あなたは自分に自信を持っています。ですので、あなたは逃げません。まず間違いなくね」
「クスクス・・。その一言で、私が逃げると言う選択肢を無くしましたね。あなたはずるい人です。いえ、賢い人と言った方が良いでしょうか」
「どちらでもお好きな方を。私も、自分があなたのような素敵な女性に対して、こんな挑発するような事を言ってる事に驚いています」
「それは、あなたも戦士と言う事の証ですね」
「そうだと思います」
「それではそろそろ終わらせましょうか。この戦いを」
「ええ。そうですね」
「さあ!長い会話を終え、ついに勝負が決まる所まで来たようだぜ?!」
2人がその場で身構えたが、リーケルの方が先に動いた。
体の半分近くが石になっているが、まだ何とか動けるようだ。
やはり
短期決戦を望みますか。
それは私も同じです!
「地走り!!」
ガモリーは大剣を地面に突き刺した。
それにより、衝撃波がリーケルの元へと向かったが・・。
「リーケル選手、避けないのか!?」
「うおおおおおお!!!!!」
リーケルは地走りをまともに喰らったはずだが、まるでダメージが無い。
そうか!
地走りが効かないのは
彼が石になりかけているからですか!
まさかこの事を予想してあの術を?
だとしたら
かなりの頭脳の持ち主ですね。
それでは
直接斬るしかありません!!
「逆風の太刀!!」
ガモリーは先ほど使用したばかりの技を披露しようとした。
リーケルのそばに近づいた時・・。
「あっ!!」
ガモリーが気づいた時には手遅れだった。
リーケルは野球のバッターのような構えを見せた。
それはつまり・・。
「これはカウンター技だ!!リーケル選手、攻撃すると見せかけてガモリー選手を待ち構えてのカウンターに変更した!!ガモリー選手は止まらない!!さあどうなる!?」
『止まらない』のでは無く
『止まれない』のです!
見事に彼の術中に嵌ってしまいました。
これは覚悟を決めるしか無いですね・・。
「ジャストミート!!!!」
リーケルのカウンター技がガモリーに炸裂するその瞬間、リーケルの腕からリストバンドが外れた。
ガモリーは違和感に気づき、攻撃するのをやめて、そのままリーケルの横を通過した。
振り返ってリーケルの方を見ると、リーケルは完全に石になっていた。
「リーケル選手、完全に石になってしまったようだ!これ以上の戦闘は不可能だろう!」
そして、そのまま消えて行った・・。
「勝者、ガモリー!!」
「おおおおおおお!!!!!」
静まり返っていた観客が大いに盛り上がった。