ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
話が終わった所を見計らって、ガモリーが出て来た。
「リーケルさん」
「はい!何でしょう?もしかして私に用があったから、こちらにいらっしゃったのですか?」
「はい、そうです。とても素晴らしい戦いが出来たので、そのお礼を言いに参りました」
ガモリーがリーケルに右手を差し出した。
「こ・・これは・・?」
「握手ですよ」
「ちょ・・!やめろってガモリー!!気持ち悪いじゃん!!」
「えっ?別に気持ち悪くなんて無いじゃありませんか。彼との戦いは非常にフェアで素晴らしい戦いでした。それはあなたも分かるはずでしょう?」
「それは分かるんだけど、相手が・・」
「まあ良いではありませんか。握手するのは私ですし」
「んもう!どうなっても知らないから!!」
「おっ?あれ?もうルネ選手はテレビの中に行っちまったみたいだな。じゃあネビユ選手も頼むぜ!」
タバタが周りを見回しながら言った。
「あ、はい。じゃあ行ってくるねガモリー。握手はやめておきなよ!」
ネビユはゆっくりとテレビへと向かった。
やはり、ガモリーの事が気になるようだ。
「握手はお嫌いですか?リーケルさん」
「い・・いえ!むしろ嬉しいです!!でも、本当に良いのですか・・?」
「クスクス・・。私がお願いしているのですよ?」
「そ・・そうですね・・。で・・では・・遠慮なく・・」
ガモリーの手を、リーケルが握った。
(うほおおおお・・)
(良い匂いがする)
(もっと嗅ぎたい)
リーケルの心の声を聞いていたネビユは寒気がした。
(ぎえええええ!!!!)
(な・・何考えてんのアイツ!?)
(匂いフェチかよぉ~?!)
まだまだリーケルの心の声が聞こえてくる。
(それに・・)
(何て暖かくて柔らかい手なんだろう・・)
(この手はしばらく洗わない方が良いかも・・)
リーケルは夢心地の様子だ。
(おえええええ・・)
(もう勘弁してください)
(やっぱヤダ・・)
(アイツはだけは絶対にヤダ!!)
ネビユは吐き気を催しながらテレビの中に入って行った。
ガモリーは手を離した。
「あの術で地走りを無効にしたのも、短期決戦にするフリをしてカウンターを狙ったのも、全て狙った事だったのですか?」
「ええ・・まあ・・。それ以外にあなたに勝つ方法が見つかりませんでした。もっとも、あそこでジャストミートが決まっていたとしても、おそらくあなたには勝てなかったでしょうけどね」
「そうですね。そうかも知れませんし、そうで無いかも知れません。結果はそうはならなかったのですから」
「ええ。確かに」
「それでは、私はこれで」
「はい。次も頑張ってくださいね」
「ええ」
ガモリーはぺこりとおじぎをして、その場を離れた。