ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

168 / 200
ツヴァイク武闘会 本選㉑

(ホント)

 

(何なのコイツ)

 

(さっきからずっとアタシの事睨んできてさ)

 

ネビユはイライラしていた。

ルネがテレビに入ってからずっと、ネビユを睨みつけているからだ。

 

(少しお仕置きしてやるか)

 

「ねえアンタ」

「何だよ」

「ガモリーが強いのがそんなに不満なの?」

「な・・何だと!?」

「アタシは占い師だから何でもお見通しなんだよねぇ。なんなら今アンタが思っている事を言ってやろうか?」

「・・言ってみろよ」

「アンタには想い人がいる。そうねえ・・。その子とは2年くらい前に会ったかな。 部下の目を盗んで部下から離れて街中を見ていた時、一人の女の子に出会った。その女の子は男子5人に囲まれていた。これはまずいと思って、アンタはその女の子の元に急いで向かった。けど、アンタの予想を裏切って、その女の子は男子を1人、2人と倒して行った」

「・・・!!」

「男子は2人やられた事であせったのでしょうね。今度は3人同時に襲い掛かった。こうなると女の子1人では手に負えない。すぐに羽交い絞めにされてピンチになった。そんな時に救世主が現れた。それがアンタ」

「・・・」

「女の子を救出すると、アンタは『すぐに逃げろ』って言った。けど、女の子は逃げなかった。自分の手で5人とも倒したかった。それなら一緒に倒そうって事になった。・・なんだ!アンタ良い奴じゃん!!」

「いきなり現実に戻させるんじゃねえよ!!」

「あ~ら。ゴメンねゴメンね~。じゃあ続きを。2人が協力すると、男どもはあっさり片付いた。そして、アンタが何でこんな事になったのか女の子に訊こうとした時、遠くに部下の姿を確認した」

「・・・!」

「スタンレーの王子が一般人の争いに手を貸したとあっては、後に面倒な事になりかねない。なので、アンタは女の子の名前も訊かず、自分の名前も告げずに慌ててそこを立ち去って行った」

「くっ!!」

「アンタはその女の子の強さに惹かれた。男子にも負けない力の強さにも惹かれたけど、自分でやると決めた事は何が何でもやる。そんな強い心を持ったその子に惹かれた。翌日もその子に会いたかったけれど、外に出してもらえなくなったので諦めた。そして、月日が流れて行った・・」

「・・・」

「月日が流れて行ったけど、その女の子への想いは諦めきれない。会いたくても、その子がどこに住んでいるのか分からない。それが今のアンタ。なるほどねぇ・・。ただの女嫌いって訳じゃ無く、女の子はその子一人いれば十分。他の女の子は認めない。でも、その子よりも強いかもしれない女の子がいる。その事実を信じられないから怒ってるって訳か」

「だ・・黙れ!!」

 

(何で、そんな事まで分かるんだよ?!)

 

(コイツ、一体何者なんだ!?)

 

ルネは混乱した。

 

その時、テレビの外では・・。

 

「あの2人、何であんな会話をしてるんだろう・・?」

 

ウナガが首を傾げた。

 

(ルネの過去に)

 

(そんな事があったのか!!)

 

(でも)

 

(何でネビユちゃんはそんな事まで知ってるんだ?)

 

リーケルも首を傾げた。

 

 

アイツまさか・・。    ネビユさんはまさか・・。

 

 

心が読めるのか?     心が読めるのですか?

 

 

ユウとガモリーは同じように考えていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。