ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
(ホント)
(何なのコイツ)
(さっきからずっとアタシの事睨んできてさ)
ネビユはイライラしていた。
ルネがテレビに入ってからずっと、ネビユを睨みつけているからだ。
(少しお仕置きしてやるか)
「ねえアンタ」
「何だよ」
「ガモリーが強いのがそんなに不満なの?」
「な・・何だと!?」
「アタシは占い師だから何でもお見通しなんだよねぇ。なんなら今アンタが思っている事を言ってやろうか?」
「・・言ってみろよ」
「アンタには想い人がいる。そうねえ・・。その子とは2年くらい前に会ったかな。 部下の目を盗んで部下から離れて街中を見ていた時、一人の女の子に出会った。その女の子は男子5人に囲まれていた。これはまずいと思って、アンタはその女の子の元に急いで向かった。けど、アンタの予想を裏切って、その女の子は男子を1人、2人と倒して行った」
「・・・!!」
「男子は2人やられた事であせったのでしょうね。今度は3人同時に襲い掛かった。こうなると女の子1人では手に負えない。すぐに羽交い絞めにされてピンチになった。そんな時に救世主が現れた。それがアンタ」
「・・・」
「女の子を救出すると、アンタは『すぐに逃げろ』って言った。けど、女の子は逃げなかった。自分の手で5人とも倒したかった。それなら一緒に倒そうって事になった。・・なんだ!アンタ良い奴じゃん!!」
「いきなり現実に戻させるんじゃねえよ!!」
「あ~ら。ゴメンねゴメンね~。じゃあ続きを。2人が協力すると、男どもはあっさり片付いた。そして、アンタが何でこんな事になったのか女の子に訊こうとした時、遠くに部下の姿を確認した」
「・・・!」
「スタンレーの王子が一般人の争いに手を貸したとあっては、後に面倒な事になりかねない。なので、アンタは女の子の名前も訊かず、自分の名前も告げずに慌ててそこを立ち去って行った」
「くっ!!」
「アンタはその女の子の強さに惹かれた。男子にも負けない力の強さにも惹かれたけど、自分でやると決めた事は何が何でもやる。そんな強い心を持ったその子に惹かれた。翌日もその子に会いたかったけれど、外に出してもらえなくなったので諦めた。そして、月日が流れて行った・・」
「・・・」
「月日が流れて行ったけど、その女の子への想いは諦めきれない。会いたくても、その子がどこに住んでいるのか分からない。それが今のアンタ。なるほどねぇ・・。ただの女嫌いって訳じゃ無く、女の子はその子一人いれば十分。他の女の子は認めない。でも、その子よりも強いかもしれない女の子がいる。その事実を信じられないから怒ってるって訳か」
「だ・・黙れ!!」
(何で、そんな事まで分かるんだよ?!)
(コイツ、一体何者なんだ!?)
ルネは混乱した。
その時、テレビの外では・・。
「あの2人、何であんな会話をしてるんだろう・・?」
ウナガが首を傾げた。
(ルネの過去に)
(そんな事があったのか!!)
(でも)
(何でネビユちゃんはそんな事まで知ってるんだ?)
リーケルも首を傾げた。
アイツまさか・・。 ネビユさんはまさか・・。
心が読めるのか? 心が読めるのですか?
ユウとガモリーは同じように考えていた。