ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「お前には何か聞こえたのか?」
「はい。一体目を倒した時は『ありがとう』、そして二体目を倒した時は『感謝する』と・・」
「そこまで具体的だと気のせいでは無さそうね」
「その通りだカタリナ。それは気のせいでは無い。『彼ら』がユウの心の中に直接語りかけたと言う事だ」
「『彼ら』?そうか・・!人間だった頃の『彼ら』と言いたい訳か?」
「そうだユリアン」
「くそっ!!ゴドウィン!絶対に許さんぞ!!」
ユリアン大臣が今にもゴドウィンに斬りかかりそうだ。
「落ち着けユリアン」
「ですがミカエル様!!」
「気持ちは分かるが、今は落ち着け。借りは全員で返す。そうだろう?ユウも・・な」
「はい」
俺はさっきゴドウィンに笑われた時からイライラが溜まっていた。
だが、ミカエル様の一言で落ち着けた。
どうやらユリアン大臣もそうらしい。
「良いだろう。ではそろそろ私も真の姿を見せるか」
ゴドウィンが力を溜め始めると、地面が揺れ始めた。
そして着ている服が破れ、異形の姿に変わっていき、巨大化していった・・。
これが
人間のモンスター化なのか・・?
その時、俺の頭に何かの意識がなだれ込んできた。
《案ずるな》
《『お前達』はモンスターなどにはならない》
《ただ》
《『我々』の部下となり》
《『我々』のために働くのみだ》
何だ・・?
今のは・・?
俺はその場でしゃがみこんでしまった。
が、近くにいた人達はゴドウィンの変身に注目していたため、うまい具合に気づかれずに済んだ。
「これが・・ゴドウィンの本当の姿・・か」
それは、先ほどのモンスターとほぼ同じ姿だったが、大きさが3倍程度になっていた。
つまり、7年前の悪鬼の2倍ぐらいの大きさと言う訳だ。
「7年前に倒した悪鬼よりも大きいわね・・」
「当たり前ダ!7年前の悪鬼は純粋なモンスターだっタ!だが、私は人間とモンスターのハイブリッドなのダゾ!さらに、私の力は恨みの力と比例スル!私の恨みが強ければ強いほど、私の力が強まるのダ!!」
「恨み?私に対する恨みか?」
「ミカエルだけでは無イ!カタリナ、そしてハリードに対する恨みダ!!」
「ちょっと、それって・・。まさか7年前の悪鬼の・・?」
「その通りダ!!私と奴は同族ダカラナ!!私が力を得た時カラ、私の心の中ニハお前達に対する恨ミで一杯になっタ!!貴様ラハ、私の手デ必ズ殺ス!!」
俺達に向かってゴドウィン(だったもの)が突進してきた。
まずは俺が
奴の動きを止める!!
「うおおおお!!!!」
「待てユウ!!」
俺はミカエル様が止めるのも構わず、ゴドウィンに向かって突進した。
何故そんな事をしたのか分からない。
いや。
本当は分かっていた。
奴を苦しみから解放してやりたい。
ただそれだけだった・・。