ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「な・・何でオレの攻撃が・・?まさか見えたのか・・?」
霧の中、ルネはネビユに尋ねた。
「ううん。ほとんど見えないよ」
「じゃあどうして・・」
「アンタは単純すぎるんだよ。何も考えない技術を学んだ方が良い」
「一体何を言ってるのか、さっぱり分からんが・・。何でそんなアドバイスを寄越すんだ?オレの事が嫌いじゃ無いのか?」
「うん。嫌いだよ。けどね、アンタと戦ってて分かった事がある」
「何だそれは?」
「アンタは結構良い奴って事。女の子に強く当たるのは、アンタにとって大切な人は一人いれば良いと思ってるから」
「・・・」
「なので、他の女の子に好かれても、結局後で傷つける事になる。それなら好かれないように、最初から優しい態度は取らない方が良い・・と、こう考えた訳だ」
「・・・!!」
「それは分からなくも無いけど、他の女の子を人間扱いしないのはどうかと思うよ?アンタが一途なのは良い事だと思うけど、他の女の子にも、もう少し優しくしたらどう?」
「余計なお世話・・」
「余計なお世話だと思う?けどなぁ、その大切な子が、アンタが他の女の子にそんな態度を取る事を望んでいるだろうか?アタシは望んでないと思うな」
「お前に何が分か・・」
「少なくとも、アンタよりは分かるよ?アタシも同じ女だからね」
「ぐっ!!!!」
(それを言われると)
(否定できん・・)
「ああそうそう」
「何だよ!まだ何かあるのか?!」
「たまには大切な親友にも優しくしてあげてね」
「よ・・余計なお世話だ!!」
時間が経ち、霧が晴れて来た。
「おっと!!2人が何か会話している内に、霧が晴れて来たぞ!!まさか、これはネビユ選手の作戦だったのか?!」
「テ・・テメェ!!オレを騙したのか?!」
「違う違う!そんなんじゃ無いって。結果的にこうなっちゃったけど、アタシはこんな事は別に望んじゃいなかった!霧が晴れなくても、アンタの居場所ぐらいはすぐに分かるし」
「くっそ~!それの訳が分からねぇ!!」
「いずれ分かるよ。それより、さっきアタシが言った事、検討してね。アタシのためじゃ無く、アンタの大切な人のためにさ」
「良いだろう。検討してやる」
霧が完全に晴れた。
「おっと!!普段からツンツンのルネ選手が、ついにデレに入ったのか!?」
「う・・うるせえ!!お前、一体何の権限があってオレにそんな事を言うんだ?!」
「実況の権限、解説の権限、審判の権限。文句あるか?」
「いやない」
「よ~し!それじゃあ戦いを続けてくれ!!」
タバタは満足した。
そこからはしばらくの間、術の応酬が続いた。
ルネは『スコール』で玄武地相を、ネビユは『ウインドダート』で蒼龍地相を維持しようと試みた。
魔力 ルネ - 18 ネビユ - 17
となっているが、ダメージはルネのスコールよりネビユのウインドダートの方が上だった。
だが、ルネは生命の水で随時回復しつつ地相を変える事も出来た。
そして、お互いのMPがほとんど無い状態になった。
今は蒼龍地相だ。
(やべえな・・)
(MPが尽きた)
(なら・・)
「ミヅチ!!」
ルネが槍の穂先から毒蛇を出して、ネビユに向けて放った。
「わっ!!」
ネビユは見事にミヅチを受けた。
だが、幸い毒にはならなかった。
「噓でしょ!?アンタ、地相を玄武に変える技も使えるの?!」
「驚いたか!オリジナルでは変わらないが、リメイクではこの技で変えられるようになるんじゃ無いかとオレは睨んでいるんだ!」
「一体何を言ってるのか、さっぱり分からないけど・・けど・・やばい・・」
(アタシには)
(地相を蒼龍に変える技が無い!!)
「ふー」
ネビユは覚悟を決めた。