ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「おめでとうございます」
「ありがとうガモリー!!」
ネビユがテレビの中から戻ってくると、ガモリーがネビユの勝利を祝った。
「最後の最後に切り札を取ってありましたね。お見事でした」
「あれは運が良かったんだよ。アイツが早い段階で玄武地相に変化させる技を使ってくれたから、アタシも早めに諦めがついた。だって、こっちには地相を変える技が無いんだから、術のみで対抗しなきゃならない。そうなると、先にガス欠するのは間違いなくアタシの方だからね.。そのおかげで、少し魔力を残しておく事が出来たって訳」
「なるほど」
「正直言うと9割方アタシの負けだったと思う」
「そうかも知れませんね」
心を読めたとしても
あれではどうしようも無いですから。
「えっ!?」
ネビユはガモリーの心の声を聴いて、うっかり驚いてしまった。
ガモリーの方は、特に表情を変えなかった。
「やはりそうでしたか」
「バレちゃったか・・。流石はガモリーだね」
「そうでもしない限り、あんなに攻撃を予測できるはずがありませんから」
「そっか・・」
「ですが、完全に分かる訳では無さそうですね」
「うん。強く思った事だけ・・だね。だから、『今日は何しようか』とか『何食べようか?』みたいに普段思っている事は全然だよ」
ガモリーは言葉を選んで話している。
ネビユが心を読める事を、周りの人間に気づかれないようにするためだ。
ネビユはがくっと肩を落とした。
(せっかく出来た友達なのに)
(また気持ち悪がられちゃうよ・・)
大丈夫ですよ。
「えっ?!」
私は何があっても
あなたの友達です。
「え?え?ガモリー・・。もしかして、あなたも・・」
心が読めるの?と言う前にガモリーが口を開いた。
「いいえ。今のあなたの表情と動きを見たら、何を考えているのかが分かったのです」
「そっかぁ・・。そう言う方法もあるんだ」
「ええ。それでですね」
「うん?」
私の正体も教えますね。
「ど・・どうして?」
「そうしなければフェアではありませんから。もし、聞いても問題ないと仰るなら、これからも私と友達でいてください」
「う・・うん。分かった」
(ガモリーの正体って)
(一体何だろう・・?)
ネビユは唾を飲み込んだ。
私はエデッサの自警団では無く
ピドナ軍の者です。
「・・・あれ?」
ネビユは首を傾げた。
「それだけ???」
ネビユは反対の意味で驚いた。
もっと恐ろしい事を知るのだと思っていたからだ。
「ああそうか・・。ピドナの事を別に悪く思っていないのであれば、そう言う反応でも別に不思議はありませんね」
「そうだよ~・・。正体なんて言うから、『私は人間じゃない』とか『私は男だ』とか言うのかと思った」
「クスクス・・。私は人間ですよ。しかもちゃんとした女です」
ネビユは脱力した。
「ああ~!良かった!!」
「それでは、これからも私と友達でいてくれますか?」
「もちろん!むしろ、アタシからお願いしたいくらい!」
「クスクス・・。良かったです」
ガモリーも肩の力が抜けたようだ。
「ですが、他の方にはこの話は内密でお願いします」
「そうだね。他の人間もアタシと同じ考えとは限らないし」
「はい、その通りです」
ガモリーが右手を出すと、すぐにネビユはその手を握った。
「これからもよろしくお願いしますね、ネビユさん」
「こちらこそ!ガモリー」
2人は手を離した。
「あっ!そう言えばあの時表示されたデータは・・」
ネビユはその先を言おうとしたが、途中でやめた。
「まあ良いか別に。アタシには何の問題も無い事だから」
「そう言っていただけると助かります」
「よし!それじゃあアイツらの所に行きますか!!」
「アイツら・・ですか?」
「そっ!ルネとリーケルのとこ」
「何かお話があるのですか?」
「まあ、ちょっとだけね。大部分は戦いの最中に話したけど」
「そうでしたね」
2人は連れだって移動を始めた。