ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

175 / 197
ツヴァイク武闘会 本選㉘

「ルネ・・。惜しかったな」

「・・・」

 

リーケルがルネを労ったが、ルネは返事をしなかった。

そばにはウナガもいるが、ウナガは声もかけ辛そうだ。

 

(怒ってるだろうな~)

 

(勝てた戦いだったからな)

 

「リーケル」

「お・・おお・・。何だ?」

「お前から見て、ネビユとオレに力の差はあったと思うか?」

「いやない。『無双三段』なんて強力な技を閃いた時は、絶対に勝つと思った。ただ、最後にネビユちゃんがMPを少し残しておいたのが勝因なんだろうな」

「その辺の戦い方が勝敗を分けたって事か」

「多分な」

「ウナガ、お前はどう思う?」

「え・・?ええ?!オ・・オイラ・・?」

 

いきなりルネに質問されてウナガは驚いた。

 

「う~ん・・。そうだなぁ・・。はっきり言ってどっちも強かったよ。途中の地相変化のやり合いは見ごたえがあったし・・」

「それで?」

「それで?え~っと・・。オイラもネビユとルネに力の差は無かったと思うよ」

「そうか・・」

 

ルネは大きくため息を吐いた。

 

「あ~!悔しい!!けど、楽しかったぜ!!」

「えっ?????」

 

ルネが高らかに笑ったので、リーケルとウナガは顔を見合わせた。

 

「オレ自身も、あの時勝ったと思った。無双三段を閃いた時だ。アイツは自分を回復する術を持ってなかったしな。まさか、オレの生命力を吸収するとは思わなかった」

「だよなぁ・・」

「そして、極め付きはあの技さ。『スカイドライブ』だっけ?あの技は魔法盾も貫通する事が分かった。あんな技使われちゃ、オレに勝ち目は無かった。全く大した女だよ」

「はっはっはっ!!恐れ入ったか!!」

「おっと。噂をすれば影がさすとはこの事か」

 

そこに、わざとらしく笑うネビユとガモリーがやって来た。

 

「あれ?全然怒ってないみたいだね」

「当然だ。オレはベストを尽くした。『無双三段』なんて強力な技も閃いた。それでも勝てなかった。後悔なんてもんは微塵も無い」

「そっか。良かった。お互い満足できたって事だね」

「お前もそうなのか?」

「うん。やっとエレンさんから教わった最後の技を使えるようになった。アンタが強かったからだよ。だから感謝してる」

「フッ・・。それはこっちのセリフだ。お前のおかげでオレの実力を再確認できた。それと・・」

「うん?」

 

ルネは顔を赤らめた。

 

「オレが今までやって来た事がいかに愚かだったのかも、お前に教えられた。これからは気を付けるよ」

「そうそう!ようやく素直になれたか!!きっと彼女も喜ぶと思うよ?」

「また会えるかな?彼女に」

「うん!会えるよ。アタシの占いに間違いは無い!!」

「ははは!!そうだと良いな」

 

ルネは愉快そうに笑うと、右手を差し出した。

 

「オレはお前のおかげで変われたと思う。礼を言うぜ、ネビユ」

「アタシ、アンタの事嫌いって言わなかったっけ?」

「うっ!!そう言えば・・」

「な~んてね!今のアンタは別に嫌いじゃ無いよ?ルネ」

 

ネビユがルネと握手を交わした。

そして手を離した。

 

「あ~あ・・。良い男と出会っても、その男には大好きな人がいる。ありがちなパターンだよね」

「私は空いてますよネビユちゃん!!」

「アンタは慣れ慣れしすぎだっつ~の!もう少しルネを見習いなよ」

「ほらな?言われてるぞリーケル。女にモテたいなら、オレが言ってる事をもっと実践した方が良いぜ?」

「う~ん・・。今までは話半分で聞いてたけど、それが事実のように思えて来た」

「なにィ!?今までのオレのアドバイスを話半分で聞いていたのか?!」

「ああ・・いや!そう言う意味じゃ・・」

「ねえねえ、あのさ。そんな事より、これからの戦い、オイラ達と一緒に見ないかい?もうオイラ達は戦う事も無いんだし」

 

ウナガがうまく話題を変えた。

 

「そうねえ・・。どう思うガモリー?」

「私も良いと思います。賑やかで楽しそうですし」

「じゃあ決まり」

 

 

そのために

 

 

ここに来たのではありませんか?

 

 

ガモリーの心を読むと、ネビユは舌を出した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。