ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ルネ・・。惜しかったな」
「・・・」
リーケルがルネを労ったが、ルネは返事をしなかった。
そばにはウナガもいるが、ウナガは声もかけ辛そうだ。
(怒ってるだろうな~)
(勝てた戦いだったからな)
「リーケル」
「お・・おお・・。何だ?」
「お前から見て、ネビユとオレに力の差はあったと思うか?」
「いやない。『無双三段』なんて強力な技を閃いた時は、絶対に勝つと思った。ただ、最後にネビユちゃんがMPを少し残しておいたのが勝因なんだろうな」
「その辺の戦い方が勝敗を分けたって事か」
「多分な」
「ウナガ、お前はどう思う?」
「え・・?ええ?!オ・・オイラ・・?」
いきなりルネに質問されてウナガは驚いた。
「う~ん・・。そうだなぁ・・。はっきり言ってどっちも強かったよ。途中の地相変化のやり合いは見ごたえがあったし・・」
「それで?」
「それで?え~っと・・。オイラもネビユとルネに力の差は無かったと思うよ」
「そうか・・」
ルネは大きくため息を吐いた。
「あ~!悔しい!!けど、楽しかったぜ!!」
「えっ?????」
ルネが高らかに笑ったので、リーケルとウナガは顔を見合わせた。
「オレ自身も、あの時勝ったと思った。無双三段を閃いた時だ。アイツは自分を回復する術を持ってなかったしな。まさか、オレの生命力を吸収するとは思わなかった」
「だよなぁ・・」
「そして、極め付きはあの技さ。『スカイドライブ』だっけ?あの技は魔法盾も貫通する事が分かった。あんな技使われちゃ、オレに勝ち目は無かった。全く大した女だよ」
「はっはっはっ!!恐れ入ったか!!」
「おっと。噂をすれば影がさすとはこの事か」
そこに、わざとらしく笑うネビユとガモリーがやって来た。
「あれ?全然怒ってないみたいだね」
「当然だ。オレはベストを尽くした。『無双三段』なんて強力な技も閃いた。それでも勝てなかった。後悔なんてもんは微塵も無い」
「そっか。良かった。お互い満足できたって事だね」
「お前もそうなのか?」
「うん。やっとエレンさんから教わった最後の技を使えるようになった。アンタが強かったからだよ。だから感謝してる」
「フッ・・。それはこっちのセリフだ。お前のおかげでオレの実力を再確認できた。それと・・」
「うん?」
ルネは顔を赤らめた。
「オレが今までやって来た事がいかに愚かだったのかも、お前に教えられた。これからは気を付けるよ」
「そうそう!ようやく素直になれたか!!きっと彼女も喜ぶと思うよ?」
「また会えるかな?彼女に」
「うん!会えるよ。アタシの占いに間違いは無い!!」
「ははは!!そうだと良いな」
ルネは愉快そうに笑うと、右手を差し出した。
「オレはお前のおかげで変われたと思う。礼を言うぜ、ネビユ」
「アタシ、アンタの事嫌いって言わなかったっけ?」
「うっ!!そう言えば・・」
「な~んてね!今のアンタは別に嫌いじゃ無いよ?ルネ」
ネビユがルネと握手を交わした。
そして手を離した。
「あ~あ・・。良い男と出会っても、その男には大好きな人がいる。ありがちなパターンだよね」
「私は空いてますよネビユちゃん!!」
「アンタは慣れ慣れしすぎだっつ~の!もう少しルネを見習いなよ」
「ほらな?言われてるぞリーケル。女にモテたいなら、オレが言ってる事をもっと実践した方が良いぜ?」
「う~ん・・。今までは話半分で聞いてたけど、それが事実のように思えて来た」
「なにィ!?今までのオレのアドバイスを話半分で聞いていたのか?!」
「ああ・・いや!そう言う意味じゃ・・」
「ねえねえ、あのさ。そんな事より、これからの戦い、オイラ達と一緒に見ないかい?もうオイラ達は戦う事も無いんだし」
ウナガがうまく話題を変えた。
「そうねえ・・。どう思うガモリー?」
「私も良いと思います。賑やかで楽しそうですし」
「じゃあ決まり」
そのために
ここに来たのではありませんか?
ガモリーの心を読むと、ネビユは舌を出した。