ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「今年は大変な事になった!3年連続優勝のシンベエ選手と、3年連続準優勝のソウスケ選手が何と本選の1回戦で当たる事になってしまった!」
「おおおおおおおお!!!!!」
観客達は今まで以上に興奮している。
今まで本選を戦って来たメンバーの実力は分かっているはずだが、それでも彼ら2人への期待値は大きいようだ。
と言うか、彼らに賭けた人が多いため、2人のどちらかに優勝してもらわないと困るのだろう。
「納得行かない人も多いかも知れない!けど、これが勝負の世界と言う物だ!!」
「おおおおおおお!!!!!」
「それではツヴァイクトーナメント本選1回戦第4試合、シンベエVSソウスケ、始め!!」
2人がぶつかると、観客はさらに歓声を上げた。
「この勝負、どちらが勝つと思う?」
試合が始まると、ネビユが4人に尋ねた。
「ちなみにお前は?」
ルネが逆に訊き返した。
「アタシはソウスケだね」
「その理由は?」
「プレッシャーの大きさだよ。追う奴よりも追われる奴の方が圧倒的にプレッシャーが大きい。それが理由の1つ」
「まだあるのか?」
「もう1つの理由は、アタシと同じ斧使いと戦うのはつまらないから、剣使いのソウスケに勝って欲しいってとこだね」
「なるほどな。割としっかりした理由だ。他にソウスケが勝つと思う奴は?」
「私もソウスケさんが勝つと思いますね」
「俺もそうかな」
ガモリーとリーケルが次々に言った。
「オレは逆にシンベエに1票入れるぜ。やっぱり3回連続でソウスケに勝ってるってのがでかい。それはかなりの自信になっているはずだからな」
「オイラもそう思う」
「つまり、ソウスケ3票のシンベエ2票って事だね?それじゃあ見守ろうか」
ネビユに言われ、他の4人も再びテレビに注目した。
テレビの中では2人の熱戦が繰り広げられていた。
ソウスケは五月雨斬りと飛水断ちをメインに、シンベエはハイパーハンマ―とアクセルターンをメインに戦った。
腕力はソウスケ-19 シンベエ-21
素早さはソウスケ-20 シンベエ-19
体力はソウスケ-18 シンベエ-20
であり、ほぼ互角と言って良いだろう。
だが、年齢がソウスケ-39 シンベエ-23の差が大きかった。
戦闘を続けている内に、明らかにソウスケには疲れが見え始めていた。
(これが)
(今までシンベエに負けた理由だ)
ソウスケはそう理解していた。
「シンベエ選手がじわじわとソウスケ選手を追い詰めている!!そろそろ勝負が決まってしまうのか?!」
タバタが感情を込めて言った。
タバタはソウスケを応援しているからだ。
「今回も、私の勝ちのようですね」
「フン・・。勝負は最後の最後まで分からねェもんさ」
「では、これで最後にしましょうか!!」
シンベエがソウスケに向かって突っ込んだ。
(ここからが)
(今までと違う所だ!!)
ソウスケはシンベエのハイパーハンマ―が来た瞬間、そこにはいなかった。
「な・・何ィ!?消えた?!」
「残像だ」
ソウスケは残像剣を使ってシンベエの攻撃を回避し、さらに攻撃をした。
「ぐわああああああ!!!!」
残像剣をモロに喰らい、シンベエはその場に倒れた。
そして、消えて行った・・。
「これが、『亀の甲より歳の功』って奴だ。分かったかシンベエ」
「ついに・・。ついにソウスケ選手がシンベエ選手を撃破した!まさに4度目の正直だあああああ!!!!」
タバタが喜びを爆発させた。
ソウスケに賭けたと思われる観客も大いに盛り上がった。
「ちっ・・。予想が外れたか。どうだネビユ。アイツに勝てそうか?」
「もちろん!はっきり言っておくけど、アイツよりアンタの方が数倍強いよ」
「そう言ってもらえるのは嬉しいが、絶対に油断はするんじゃねえぞ」
「アタシの事、応援してくれるの?」
「まあな。お前が上に行けば行くほど、オレの株が上がる訳だからな」
「な~るほど」
ネビユは納得した。
「これでベスト4が出揃ったな!ここで、残った選手の倍率と組み合わせをおさらいしておこうか!」
いつの間にか、タバタがテレビから出てきて説明した。
それから、テレビに映像が映し出された。
ソウスケ - 74倍
ユウ - 291倍
ガモリー - 573倍
ネビユ - 765倍
ユウ VS ガモリー ネビユ VS ソウスケ
「以上だ!!それでは、まずはユウ選手とガモリー選手はテレビの中に来てくれ!!」
そう言うと、タバタは先にテレビの中に入って行った。
「ガモリー!頑張って!!」
「はい。頑張ります」
ネビユに応援され、ガモリーは笑顔でテレビの中に向かった。
「お前達は応援しないのか?」
ルネがリーケルとウナガに尋ねると、2人とも頷いた。
「まあ、オイラとしてはユウに勝ってもらった方が、オイラの株が上がるからね」
「それは分かる。じゃあリーケルは?お前はガモリーに勝ってもらった方が良いだろ?女だし、1回戦でお前に勝った相手だし」
「う~ん・・。そうなんだよなぁ。そう言う理由で応援したいのは山々なんだが、今回は控えさせてもらうよ」
「どうしてだ?」
「ユウが1番の奴だからだよ」
「『1番の奴』?1番だって?!まさかお前・・。お前が賭けたのって・・」
リーケルはコクリと頷いた。
さて・・。
行くか。
一方、ユウもゆっくりとテレビの方に向かった。