ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
1人の少年が、1人の少女と剣の稽古をしている。
当然、ユウが少年目線、ガモリーが少女目線となっている。
《はあーーー!!たあーーー!!!》
《ダメですよ。ただ闇雲に攻撃しているだけでは》
それを聞いて、少年が攻撃をやめた。
《じゃあどうすれば良いんだよ姉さん》
《そうですね。攻撃しながら、相手の動きを見る事も大事です》
《そんな器用な事、俺には出来そうも無いけど》
《出来ますよ。不器用な私にも出来るのですから。もっと自信を持ってください》
《俺は、その不器用な姉さんの弟なんだが・・》
《それでも大丈夫ですよ》
《説得力が無さすぎる・・》
《そうですか?》
《そうだよ》
いきなり映像が消え、2人の頭の中がクリアになった。
何だ今の・・? 何ですか今の・・?
2人とも驚きのあまり、動きが止まってしまった。
ユウさんが私の弟・・?
これは事実なのでしょうか?
事実であれば
いつの出来事なのでしょうか?
ユウさんの姿が
今の姿とほぼ変わりませんでした。
一方、ユウの方も同じような事を考えていた。
今稽古していたのが姉さん?
ガモリーと瓜二つだったが・・。
今と全然変わっていなかったぞ?
あれは事実なのか?
それとも幻か?
その時、ガモリーが先に意識を取り戻した。
今です!
ガモリーはその一瞬の隙をついて、ユウと距離をとった。
今の固まり具合・・。
もしかして
ユウさんも私と同じ映像を見たのでは・・?
「おっと!ガモリー選手、ユウ選手のわずかな隙を見つけたようだ!見事に距離をとったぞ!」
ガモリーは、『切り落とし』の体勢をとった。
しまった!
だがまあ言い。
あの構えはカウンターだな。
ならこちらは
カウンターを受けない技をお見舞いしてやるまでだ!
「剣閃!!」
ユウは空を走る無数の閃光を剣に集めて、ガモリーに向けて一振りした。
「ぐうう!!!」
「おおっと!ガモリー選手が吹き飛ばされた!!このままだと背中から地面に激突するぞ?!」
ガモリーは空中で一回転し、うまく着地する事が出来た。
「ガモリー選手、うまく着地をしたぜ!だが、そこにユウ選手が追撃に行く!」
ユウはガモリーの周りを回り始めた。
「何だこれは!?ユウ選手が4人に分身した?!」
これは・・。
1体だけが本物では無くて
4人に見えるほど
高速で動いているだけみたいですね。
どこから攻撃が来るか
予測するしか無さそうです。
「分身剣!!」
「はっ!?」
ガモリーが気づいた時には遅かった。
1人、また1人と、ユウは高速でガモリーに近づき、攻撃を成功させていった。
「ユウ選手、攻撃を見事に成功させたぜ!ガモリー選手のダメージはどうだ?!」
「ムーンシャイン!!」
ガモリーは回復術を唱えた。
みるみる内に傷が治って行く。
「ガモリー選手、リーケル選手との戦いの時に使用した術で生命力を回復したぜ!!」
そう言えば
そんな術が使えたんだったな・・。
俺にはまだ
『再生光』は使えない。
つまり
長期戦は不利になるって事だ。
ユウは息を整えた。