ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
テレビの外では、まだ勝ち残っている選手も負けた選手も食い入るようにテレビを見ていた。
そして、それぞれが似たような事を考えていた。
まずはウナガ。
(オイラ・・)
(こんな強い奴と戦ったのか?!)
(よくあそこまで戦えたな・・って思うよ)
(まさかオイラの時は手を抜いてたなんて)
(無いよね?)
続いてリーケル。
(これが)
(ガモリーさんの本気なのか?)
(だとしたら)
(俺に勝つ可能性なんて全く無かったんじゃ・・?)
さらにルネ。
(何てハイレベルな戦いなんだ・・)
(攻守が頻繁に代わりやがる・・)
(もたもたしてたら)
(どちらもすぐにやられちまうぜ・・)
シンベエはいつの間にか、ここからいなくなっていた。
なので、次はソウスケ。
(何なんだコイツらは!?)
その4人の心の声を聴いて、ネビユの感想は・・。
(そうだよソウスケさん)
(それが『一般人』の100点満点の回答)
(他の皆も声を失ってる)
(そりゃこんな戦いを見せられたら仕方ないよ)
(けど)
(彼らは決して手を抜いてた訳じゃ無い)
(戦いの中で強くなっただけなんだ)
(だから、ウナガもリーケルも)
(ショックを受けなくても大丈夫)
(にしても)
(もはやこれが事実上の決勝戦だよね・・)
(ああヤダヤダ!!)
(アタシが決勝に残ったら)
(色々比べられるんだろうな)
(で、アタシなんかお呼びじゃ無いとか言うんだろうな・・)
ネビユは首を振った。
(そう言えば)
(あの2人は最初に少しだけ会話してから)
(言葉を一言も発していない)
(言葉なんていらないって事?)
(流石は双子の姉弟だね)
(その代わり)
(心の声がいつもより多く聞こえる)
(お互い)
(心を読まれないようにする余裕なんて無いって事か・・)
ネビユは何故か汗をかいていた・・。
よし!
呼吸が落ち着いた。
それじゃあ攻撃再開だ!!
ユウは再びガモリーに向かって突っ込んだ。
「ユウ選手、再び突っ込んだ!先ほどと同じような波状攻撃が見られるか?!」
呼吸を整えたものの
かなり疲れているみたいですね。
そちらがあくまで攻撃してくるのなら
こちらも攻撃するまでです!
「お~っと!!ガモリー選手、今回はユウ選手に向かって突っ込んだぜ!!」
上等だ!!
「疾風剣!!」
「ユウ選手、ガモリー選手とぶつかる前に技を使い、一気にガモリー選手との距離を縮めたぜ!!」
技で来るのなら
こちらも技でねじ伏せます!!
「『優しく照らすは月のように』!月影の太刀!!」
技と技がぶつかり合った。
疾風剣の方が若干早かったようだ。
ガモリーは苦悶の表情を浮かべた。
痛くなんか・・
痛くなんかありません!!
だが、ガモリーは攻撃をやめなかった。
「ユウ選手の体に満月が映っている?!」
な・・
何だと!?
「ユウ選手の体に映った満月を、ガモリー選手が『月』の文字に切り裂いた!おまけに、『月』の文字の一画目が何と『三日月』の形になっている!!」
「うわあああああ!!!!」
ユウは激痛のあまり、その場にしゃがみこんだ。
「ガモリー選手、しゃがみこんだユウ選手に追撃の体勢を取った!!」
当たり前です!!
「『儚く散るは花のように』!三花仙!!」
「ガモリー選手が、ユウ選手の体に『花』の文字を刻んだ!しかも『花』の文字を刻むと、何と文字の周りに桜の花が散っているでは無いか!!」
「ぐあああああああ!!!!!」
ユウはその場で倒れた。