ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ツヴァイク武闘会 準決勝⑥

ガモリーはテレビから出てくると、すぐに会場の入口に走った。

走りながら、テレビを見ている選手達に向けて叫んだ。

 

「皆さん、ありがとうございました!私はまだまだ未熟者だと言う事が良く分かりました。故郷に帰って修行をやり直します!」

「えっ!?」

 

当然の如く、全員が驚いた。

中でも驚いたのはネビユだ。

 

「ちょ・・嘘でしょガモリー!!約束は・・」

 

 

ネビユさん。

 

 

ピドナでお待ちしています。

 

 

その時、ガモリーが心の声でネビユに訴えた。

 

(でもどうやって)

 

(ガモリーを探せば・・)

 

 

私の心の声を追いかけてください。

 

 

私がネビユさんに呼びかけますので。

 

 

(うわっ!!)

 

(今、会話が成立したよね?)

 

(すごい偶然!!)

 

(って言うか)

 

(その手があったか!!)

 

(流石はガモリーだね)

 

ネビユは感心した。

 

ガモリーの姿は完全に見えなくなった。

 

「ガモリー・・」

 

ユウがテレビの外から出てきて一部始終を見ていた。

 

「あ、ユウ!」

 

リーケルが最初にユウに気づいた。

ユウはリーケル達がいる所に、ゆっくりと歩いてきた。

 

「なあ、ガモリーさんが帰ったのを見たか?」

「ああ、見た」

「でも、何で急に?」

「俺に分かる訳が無い」

「だよなあ・・」

 

リーケルはため息を吐いた。

 

 

色々と

 

 

訊きたい事があったのだが・・。

 

 

何で俺の時は

 

 

『トレードで勝負しましょう』

 

 

って言わなかったのか・・とか。

 

 

ユウは残念がった。

 

「なんだなんだ?ガモリー選手が帰ったって?!」

 

少し遅れてテレビから出て来たタバタが驚いた。

 

「試合に負けたら別に帰っても良いのですよね?」

 

リーケルが尋ねると、タバタは表情を曇らせた。

 

「それはそうなんだが、ベスト4以上の選手には賞金が出るんでね。それをまだ渡して無かったから」

「そう言う事は先に言っておけば良かったのに・・」

 

ウナガが呟いた。

 

「それはアレだ。サプライズって必要だろう?この大会は賭けをしている一般の連中に返ってくる金額も並大抵の金額じゃない。選手がそれ以下なんて事がある訳無いだろう?ってな訳で、準決勝で負けた選手に『これは賞金だ』と言って、とんでも無い額の賞金を渡すとどうなると思う?『なんじゃこりゃ~!?』って言って、泣いて喜ぶに違いない!!それが楽しみだったから公表しなかったんだ」

「それを、勝ち残っているユウやネビユの目の前で言っちまったら、もはやサプライズとは言えないんじゃ無いのか?」

 

ルネが至極当然の事を言った。

 

「な~に心配するな!!額を聞けば100%驚くからな!!」

 

 

なら

 

 

先に言っておけよ。

 

 

ユウは敢えてこの言葉は口にしなかった。

 

「にしても、ガモリー選手についてはどうするか・・?」

「宜しければ、アタシが本人に渡しましょうか?」

「なに、本当か?」

「はい。アタシ、大会が終ったら彼女と会う約束をしたので」

「おおそうか!それならば話は早い!!じゃあネビユ選手に賞金を渡す時に一緒に渡すからな!よろしく頼むぜ!!」

「はい、分かりました」

「さてと。話がまとまった所で次に行こうか?!ネビユ選手とソウスケ選手はテレビの中に来てくれ!!」

 

そう言って、自分もテレビに向かって行った。

 

「ネビユちゃん頑張れ!」

「ネビユ頑張れ!」

「頑張れよネビユ」

 

リーケル、ウナガ、ルネが次々に言った。

 

「うん!頑張るね!!」

 

ネビユはユウの方ををちらっと見てからテレビに向かった。

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