ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ユウは何も言ってやらないのか?」
「リーケル。俺はアイツと話した事が無いんだが・・」
「あれ?そうだっけ?」
(まるで旧知の仲のように思えたのは)
(何でだ?)
リーケルは首を傾げた。
「なあリーケル」
「うん?」
「お前の率直な意見を訊きたい。さっきの戦い、どう思った?俺は負けてたと思うか?」
「ん~・・。その可能性も高いと思った。けど、お前は簡単に負けないんじゃ無いかとも思った。ネビユちゃんも同意見だったよ」
「オイラは負けたと思ったね」
「オレもだ」
ウナガとルネが話に混ざって来た。
「そうか・・。まあ、それが普通だろう」
「お前自身はどう思ったんだ?」
「あの戦いは明らかに俺の負けだったよ。何故アイツが負けを宣言したのか分からない」
「そうなのか?」
「ああ。俺は、アイツがわざと棄権したのだと考えている」
「まさか!そんな事して一体何の意味があるんだ?」
「『今日は勝てません』」
「はっ?」
ユウの言葉を聞き、3人はお互いの顔を見合った。
「アイツ、最後にこう言ったんだよ。『今日は勝てません』ってな。お前達も聞いていただろう?」
「まあ聞いていたが、別に普通じゃねえか?『次は勝つ』って意味で言ったんだと思うぜ?」
「ルネ。それなら『今は勝てない』って言わないか?」
「う~ん・・。難しい事を訊くな・・」
「『今日は勝てない』。勝てない日を『今日』に限定しているようにも聞こえた。と言う事は、『別の日なら勝てる』と言う意味にも取れないか?」
「う~ん・・」
リーケル、ルネ、ウナガの3人は腕を組んで考えた。
「けどさあ・・。そうなると、外れたリストバンドの事はどう説明するの?あれが外れたら負けなんだよね?オイラが負けた時も外れたし」
「あれはガモリーが自分で外したように見えた」
「それ無理だろう?!俺、リストバンド外そうとしてみたけど、全く外れなかったぞ!?」
「このリストバンドは魔力か何かで付いているんだと思う。だから、身に着けた奴の能力で色が変わったりもしたんだ。つまり、その魔力を無力化すれば・・」
「外れるって事か」
「ああ」
「とは言え、それでも半信半疑だけどなぁ・・」
「まあ良い。アイツとは多分、また会うと思う。その時に訊く事にするさ」
「すごい自信だな。何か根拠があるのか?」
「いや無い。ただの勘だ」
「ユウも勘を当てにする事があるんだな」
「勘を侮ってはいけない。直感って言うのは得てして当たるものだ」
「それ、オレは良く分かるぜ。リーケルの直感は怖いぐらい当たるからな」
「オイラはあまり勘は信じないかも」
「それも人それぞれさ。とりあえず、今は試合を見るか」
4人はテレビに注目した。