ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「本選でエイト戦士’Sの一人が敗退し、さらには紅二点の一人が敗退した!この勝負でエイト戦士’Sの最後の砦が残るのか?!それとも紅一点が残るのか?!運命のツヴァイクトーナメント本選準決勝第2試合、ネビユVSソウスケ、始め!!」
観客が大いに沸いた。
ソウスケへの応援が7割と言った所か。
(同じ剣使いだから)
(仮想ユウのつもりで)
(戦おうと思ったけど)
(力が違いすぎるから)
(無意味だよね)
(だから)
(一瞬でケリをつける!!)
「マキ割りダイナミック!!」
ネビユが上空に高く跳び、ソウスケに向かって行った。
「ぐおっ!!!!」
そして、ソウスケを真っ二つにした・・かのように見えたが・・。
「何とソウスケ選手、両手でネビユ選手の斧を挟んだぜ!!」
「これが真剣白刃取りって奴だ!」
「嘘・・」
「お前・・。一瞬でケリをつけるつもりでいたんだろうが、この俺を見くびるなよ!俺はエイト戦士’Sの最後の一人、ソウスケなんだぞ!!」
「うううう・・」
(これが火事場の馬鹿力って奴?!)
ネビユは一度離れた。
「確かに、アタシはあなたを見くびっていました。一瞬でケリをつけようとしたのも事実です。その事については謝ります。でも・・」
「ん?」
「ならこれでどうだぁ!!」
ネビユは再びその場でジャンプした。
「スカイドライブ!!」
そして、ソウスケに向けて斧を投げた。
「さあ、来やがれ!!」
「ソウスケ選手、その場で待機し、再び『真剣白刃取り』の構えだ!!」
ソウスケはガッチリと白刃取りで斧を抑えた。
だが、斧の回転が止まらない。
(だ・・だめだ!!)
(押される!!)
斧は白刃取りを突き抜け、ソウスケに当たった。
「ぐわあああああああ!!!!!」
ソウスケは吹き飛ばされ、そして消えて行った。
斧は回転しながらネビユの元に戻っていく。
ネビユはそれをしっかりとキャッチした。
「アンタこそ、このアタシを見くびるなよ!アタシは紅二点の一人、ネビユだ!!」
「ソ・・ソウスケ選手、戦闘不能!!勝者、ネビユ選手!!」
ソウスケを応援していた観客が静まり返った。
あっと言う間に戦いを終らせ、ネビユが戻って来た。
「おいおいとんでもねえな・・」
ルネが呆気に取られた。
「すごいやネビユ!」
ウナガが跳びあがって喜んだ。
「いやあ!鬼神の如き戦いだったよ」
リーケルも頭が上がらないようだ。
「まあ、さっきのは前座だからね。本番は次だよ」
そう言って、ネビユはユウを見つめた。
ユウもネビユを見つめ返している。
(さっきチラッと見た時も思ったけど)
(なんてキレイな目なんだろう・・)
(吸い込まれそう)
(でも)
(心の中は決して読ませてくれない)
(不思議な人だ)
「行こ?中で決着をつけよ?」
「ああ。分かった」
二人はゆっくりとテレビに向かって行った。
「二人とも頑張れ!!」
ウナガ叫ぶと、二人は振り向いて頷いた。
「参ったね」
「何がだルネ?」
「何だかよう、さっき話したせいでユウにも感情移入しちまった。これで、どちらかを応援する事が出来なくなっちまったんだ。だから、二人とも応援したウナガはすげえなって思う」
「えっ?別にすごく無いよ?ただ、二人とも頑張ってほしい。それだけを考えてた」
「それがすげえんだよ」
「そうなの?」
「俺もそう思う。俺なんか最初から二人に感情移入してたからな。とは言え、俺が引くはずだった1番をユウは引いたんだ。だから俺の代わりに、ユウには頑張ってほしいって思う」
「『1番の奴』ってそう言う意味だったのな」
「ああ」
「そう言えば、『1番を引けますように』って願ってたもんなお前」
「そう言う事」
三人は固唾を呑んでユウとネビユの戦いを見守る事にした。
一方、負けたソウスケはタバタから賞金をもらうと静かに帰って行った。
「また来年出直しだな」
と、ソウスケは一言だけ呟いたと言う。
タバタはその言葉に感動した。