ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ツヴァイク武闘会 準決勝⑧

「本選でエイト戦士’Sの一人が敗退し、さらには紅二点の一人が敗退した!この勝負でエイト戦士’Sの最後の砦が残るのか?!それとも紅一点が残るのか?!運命のツヴァイクトーナメント本選準決勝第2試合、ネビユVSソウスケ、始め!!」

 

観客が大いに沸いた。

ソウスケへの応援が7割と言った所か。

 

(同じ剣使いだから)

 

(仮想ユウのつもりで)

 

(戦おうと思ったけど)

 

(力が違いすぎるから)

 

(無意味だよね)

 

(だから)

 

(一瞬でケリをつける!!)

 

「マキ割りダイナミック!!」

 

ネビユが上空に高く跳び、ソウスケに向かって行った。

 

「ぐおっ!!!!」

 

そして、ソウスケを真っ二つにした・・かのように見えたが・・。

 

「何とソウスケ選手、両手でネビユ選手の斧を挟んだぜ!!」

「これが真剣白刃取りって奴だ!」

「嘘・・」

「お前・・。一瞬でケリをつけるつもりでいたんだろうが、この俺を見くびるなよ!俺はエイト戦士’Sの最後の一人、ソウスケなんだぞ!!」

「うううう・・」

 

(これが火事場の馬鹿力って奴?!)

 

ネビユは一度離れた。

 

「確かに、アタシはあなたを見くびっていました。一瞬でケリをつけようとしたのも事実です。その事については謝ります。でも・・」

「ん?」

「ならこれでどうだぁ!!」

 

ネビユは再びその場でジャンプした。

 

「スカイドライブ!!」

 

そして、ソウスケに向けて斧を投げた。

 

「さあ、来やがれ!!」

「ソウスケ選手、その場で待機し、再び『真剣白刃取り』の構えだ!!」

 

ソウスケはガッチリと白刃取りで斧を抑えた。

だが、斧の回転が止まらない。

 

(だ・・だめだ!!)

 

(押される!!)

 

斧は白刃取りを突き抜け、ソウスケに当たった。

 

「ぐわあああああああ!!!!!」

 

ソウスケは吹き飛ばされ、そして消えて行った。

斧は回転しながらネビユの元に戻っていく。

ネビユはそれをしっかりとキャッチした。

 

「アンタこそ、このアタシを見くびるなよ!アタシは紅二点の一人、ネビユだ!!」

「ソ・・ソウスケ選手、戦闘不能!!勝者、ネビユ選手!!」

 

ソウスケを応援していた観客が静まり返った。

 

 

 

あっと言う間に戦いを終らせ、ネビユが戻って来た。

 

「おいおいとんでもねえな・・」

 

ルネが呆気に取られた。

 

「すごいやネビユ!」

 

ウナガが跳びあがって喜んだ。

 

「いやあ!鬼神の如き戦いだったよ」

 

リーケルも頭が上がらないようだ。

 

「まあ、さっきのは前座だからね。本番は次だよ」

 

そう言って、ネビユはユウを見つめた。

ユウもネビユを見つめ返している。

 

(さっきチラッと見た時も思ったけど)

 

(なんてキレイな目なんだろう・・)

 

(吸い込まれそう)

 

(でも)

 

(心の中は決して読ませてくれない)

 

(不思議な人だ)

 

「行こ?中で決着をつけよ?」

「ああ。分かった」

 

二人はゆっくりとテレビに向かって行った。

 

「二人とも頑張れ!!」

 

ウナガ叫ぶと、二人は振り向いて頷いた。

 

「参ったね」

「何がだルネ?」

「何だかよう、さっき話したせいでユウにも感情移入しちまった。これで、どちらかを応援する事が出来なくなっちまったんだ。だから、二人とも応援したウナガはすげえなって思う」

「えっ?別にすごく無いよ?ただ、二人とも頑張ってほしい。それだけを考えてた」

「それがすげえんだよ」

「そうなの?」

「俺もそう思う。俺なんか最初から二人に感情移入してたからな。とは言え、俺が引くはずだった1番をユウは引いたんだ。だから俺の代わりに、ユウには頑張ってほしいって思う」

「『1番の奴』ってそう言う意味だったのな」

「ああ」

「そう言えば、『1番を引けますように』って願ってたもんなお前」

「そう言う事」

 

三人は固唾を呑んでユウとネビユの戦いを見守る事にした。

 

一方、負けたソウスケはタバタから賞金をもらうと静かに帰って行った。

 

「また来年出直しだな」

 

と、ソウスケは一言だけ呟いたと言う。

タバタはその言葉に感動した。

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