ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「これは・・?」
「カードだ。これで全国にある銀行でお金を下ろす事が出来る。銀行は武器屋や道具屋にあるぞ」
「な・・なるほど・・。それなら安心ですね」
ネビユはホッとした。
カードと聞いた瞬間、『ツヴァイクでのみ利用可』とかかも知れないと思ったのだ。
「それとこれは、ガモリー選手の分だ」
タバタがネビユに封筒をもう一通渡した。
「賞金の額はいくらですか?」
「250万オーラムだ」
「ベスト4でもそんなにもらえるのですね」
「ああ。それもこれも皆、ツヴァイク公のおかげだ。ちゃんと感謝しろよ」
「はい!感謝します」
「わははははは!!!そんな事は気にするな」
ツヴァイク公が愉快そうに笑った。
「それじゃあ、確実に本人に渡してくれよ」
「分かりました」
タバタにそう言われ、ネビユは素直に応じた。
それから、ネビユは元いた場所に戻った。
「では、優勝のユウ選手、前へ!」
「はい」
タバタに呼ばれ、今度はユウがツヴァイク公の元へ向かった。
「わしの顔を彫り込んだありがた~い優勝メダルと、優勝賞金1000万オーラムだ」
「い・・1000万・・」
ユウは言葉が出なかった。
「言葉が出ないか。俺としては、ネビユ選手みたいに驚いて欲しかったんだがな~」
「それは人それぞれかと」
「まあ、そうなんだがな。あ、そうそう。これはリーケル選手に」
そう言って、タバタはユウに封筒をもう一通渡した。
「リーケルにですか?」
「そうだ。リーケル選手はお前に賭けていたからな。その当選金だ」
「リーケルが・・。何故俺に・・?」
「まあ良いじゃ無いか。お前が優勝したんだから」
「それはそうかも知れませんが、何故自分で渡さないのですか?」
「そう言うな。色々忙しかったんだ。そしてこれからも忙しい。だから頼む」
「分かりました。まあ、最終的にアイツには挨拶するでしょうからね」
「おう!よろしく頼む!!」
タバタが豪快に笑った。
「優勝者にわしからもお願いがある」
今度はツヴァイク公が言った。
「何でしょうか?」
「ポドールイに住むヴァンパイア伯爵の事を知っているか?」
「はい、知っています」
「なら話は早い。お主も最近モンスターが現れた事は知っているだろう。その原因が伯爵かも知れないから調べてきて欲しいのだ。ついでに、今何をしているのかもな。何故こんな事を頼むのかと言うと、最近伯爵が静かすぎて不気味すぎるからだ」
「なるほど」
「ちなみに、最初はわしの部下に任せようと思ったのだが、もし伯爵に噛まれてヴァンパイアになって戻ってきたらと思うと・・寒気がしてな」
「俺ならば直接ツヴァイク公に結果を報告しなくても、部下の誰かに言伝を頼めば済みますからね。そうすれば、もし俺がヴァンパイアになっていたとしても、ツヴァイク公は安全であると言う事ですか」
「うむ。まあ、そう言う事だ。どうだろう、引き受けてはくれぬか?」
まあ
元々伯爵の所には行くつもりだったしな。
ここでミカエル様達の恩をお返しするのも良い。
「ツヴァイク公には、ミカエル様、モニカ様、ユリアン大臣を助けていただいた御恩があります。それをお返しするためにも参りましょう」
「ありがたい!」
ツヴァイク公はホッとため息を吐いた。