ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「しかし恩とはな。ミカエル王はそんな風に考えていたのか」
「ええ。モニカ様とユリアン大臣の結婚を認めて下さった事に深く感謝していました。俺がこの大会に参加したのは、ツヴァイク公にお礼を申し上げるためでもあります」
本当は
『顔色を窺って来い』だったが。
顔色を窺うついでにお礼を言っても
バチは当たらないだろう。
「うむ、そうか。大儀であったぞ。『感謝の気持ちは伝わった。わしは大変喜んでいる』とロアーヌに戻ったら、皆にそう伝えてくれ」
「承知いたしました」
「うむ!ではわしはこれで」
「ツヴァイク公に盛大な拍手を!!」
タバタが叫ぶと、ツヴァイク公は観客に手を振りながら、再びリングの下へと下がって行った。
地下通路を通って城に戻るのだろう。
観客席から歓声と拍手が聞こえた。
「以上で、第5回ツヴァイク武闘会の閉会式を終了します!なお、優勝したユウ選手に賭けた46人はおめでとう!帰りに、入口にある受付で、掛け金×291倍の金額を受け取ってから帰ってくれ!以上、実況・解説・審判のタバタがお送りしました!観客の皆、ありがとう!また来年お目にかかろうぜ!!」
「おおおおおおおおお!!!!!」
タバタがお辞儀をすると、観客席から大歓声が上がった。
ツヴァイク公の時より大きいと思われる。
つまり、人気はタバタ>ツヴァイク公と言う事なんだろう。
観客席が次々に闘技場から去って行き、徐々に静かになって行った・・。
「リーケル、当選金だ」
「よっしゃ!!」
ユウはネビユと共にリーケル、ルネ、ウナガの元に向かうと、早速リーケルに当選金を渡した。
「しかしまあ、何故俺に賭けたんだ?」
「ユウは俺が引くはずだった1番を引いたからな。だから賭けたんだ」
「ふうん・・。何だか良く分からない理由だな」
「そう言うなよ。誰かに賭けてもらうなんて、悪い気はしないんじゃねえか?」
「まあそうだな。お前は賭けなかったのかルネ?」
「オレは賭けなかったぜ。あまり金に執着心は無いんでね」
「フッ・・。そうか。まあ、俺もそうだな」
「オイラは自分に1000オーラム賭けたよ!残念ながら一回戦負けだったけど」
「その相手と次戦う時に勝てば良いのさ」
「負けた相手に言われると説得力があるね!次は負けないよ、ユウ!!」
「ああ!その意気だ」
「ねえねえ、盛り上がってる所悪いんだけどさ。そろそろ外に出ない?観客もほとんどいなくなっちゃったし」
ネビユが提案した。
ガモリーがいなくなった事で女性はネビユ一人になったので、若干居心地が悪そうだ。
それでもここにいると言う事は、やはり一人は寂しいと言う事か。
「そうだな。じゃあ行くか」
ユウが合図をすると、5人は一緒に外に出て行った。