ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「べ・・ベスト4だって!?お前が?!」
思わずと言った感じで、イードさんが声を張り上げました。
「ちょっとイード!!そんなに驚かなくても・・って、私も驚いたのだけれど・・」
「お前が負けるとは・・。相手はそれほど強かったのか?確かツヴァイクでは、『エイト戦士’S』なる連中が有名だと聞いたが?」
ルートヴィッヒ様の質問に、私は素直に頷きました。
「はい。確かにエイト戦士’Sは実力も人気もかなりありました。ですが実力に関しては、エイト戦士’Sを遥かに凌駕する人が私を含めて6人もいたのです。しかも全員が、私と同世代です」
「な・・何ィ・・?」
イードさんが悔しそうに呟きました。
私と同世代と言う事は、イードさんとも同世代と言う事になります。
同世代にそんな強者がたくさんいると知って、ショックを受けたのかも知れません。
「その内の一人がガモリーを倒した・・と?」
「はい。ただし、私は全力を出しませんでした。全力の6~7割ぐらいの力かと」
「ほう・・?理由はあるのか?」
「はい。『彼』とは確実に再び戦う事になります。その時に確実に勝つためです」
「その相手は全力だったのか?」
「おそらく。ですが彼は、戦いを経験する度に強くなっていきました。ですので、次に戦う時はさらに強くなっている事でしょう」
「その点に関しては、私は何も心配していない。その時に、お前も強くなっていれば良いのだからな」
「恐れ入ります」
「『確実に戦う相手』と言う事は、そいつはロアーヌの軍人なのか?」
今度はヴォルフ元帥が尋ねました。
「はい、そうです」
「ロアーヌの軍人で、お前と同世代でお前と同等の力を持つ男?そんな奴の話は聞いた事が無いが・・」
「ですが事実です。教授のデータでそのように紹介されたのですから」
「フム・・。となると、お前が最近ピドナ軍に入ったのと同じように、最近ロアーヌ軍に入った奴と言う事か・・。ロアーヌ軍の情報を再度仕入れる必要があるな」
ヴォルフ元帥がやる気になったようです。
「話は以上か?」
「はい」
「そうか。なかなかの成果だったな。では今度は私からお前に話がある」
「何でしょうか?」
「スタンレーとファルスに潜入させていたお前の部下達が戻って来ているぞ」
「そうですか。それでは話を聞かなくてはなりませんね」
「ああ。その前に一つだけ確認しておきたい。次はどうするつもりだ?」
「部下の話を聞き次第、ウィルミントンへ向かいます。まだ最終便に間に合うはずですので」
「おいおい・・。今戻って来たばかりじゃないか!疲れてるんじゃないのか?少しは休めよ」
「イードさん、私を心配してくれているのですか?」
「あ・・当たり前だ!!」
「ありがとうございます。ですが、私は大丈夫です。ピドナが世界統一を果たすまで、私は動き続けなければならないのです」
「ガ・・ガモリー・・」
イードさんが辛そうに下を向きました。
「イードの言う通りだ。ガモリーよ。少しは休んだ方が良い」
「ルートヴィッヒ様。お心遣い、ありがとうございます。ですが私は大丈夫ですので」
「そうか。では、重ねて止めまい。行くが良い、ガモリー!」
「はい。では失礼いたします」
私は皆さんに一礼して執務室を出ました。