ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「次に防具だ。まずは鎧。鎧は『騎士の鎧』よりも頑丈な『シルバーチェイル』をリブロフから確保。これをレオナルド武器工房に持っていけば、たちまち『白銀の鎧』に早変わりだ」
「良くご存じですね」
「もちろん。『レオナルド武器工房』のノーラとは旧知の仲なのでね」
「そうなのですか」
「ああ。では続けようか。魔法使いの部隊があるなら『術士のローブ』があった方が良い。これはランスかモウぜスに売っている。ランスでは『小麦』を要請したみたいだからモウぜスでお願いするのかな?まあ、モウぜスには術士が集まっているから術士のローブの在庫もランスの比では無いだろうからね。それは妥当だと思う」
ここまで来ると、私は言葉が出ませんでした。
この人は私と同じ、いえ、それ以上の事を考えていると思われます。
流石は聖王様を助けた人の末裔ですね。
「言葉が出ないぐらい驚いているのかな?私は君以上に世界中のありとあらゆる『品物』について精通している自信がある。そうでなければ会社の社長は務まらない」
「私以上に・・」
「まあ自画自賛はここまでにしておこう。重戦士には『プロテクトスーツ』があるから問題なし。服は『強化道着』があるが、開発するには『武道着』が必要だ。その武道着をどのように調達するかだな。出来なければ、ユーステルムで手に入れた毛皮を使用して何か作れば良い」
「そこまで知っているのですか・・」
「まあね。ウォード隊のウォードとも旧知の仲だ」
「顔が広いのですね」
「そうでないと商人は務まらないよ。盾は『騎士の盾』、『エクセルガード』、『アースガード』があるので問題無し。具足も『ラバーソウル』があるから大丈夫だ。そして『小手』だな。小手は『パワーグラブ』があるが、それよりも頑丈な『ヴァンブレイス』も用意しておきたい。そう言う考えなのかな?」
「はい、その通りです。寸分の違いもありません」
「正直で助かるよ。そこで一つ疑問が残る。それは『兜』だ。ピドナにある兜は『ヘッドバンド』と『ナイトキャップ』だけだ。『邪眼のマスク』は『魔女の瞳』が必要だから開発のしようが無い」
「そうですね」
「そこで質問だ。ウィルミントンには『クロースヘルム』がある。何故君は『クロースヘルム』も譲ってほしいと言わないのかね?」
「それは・・」
私は口に出すのを躊躇いました。
「想像はつくよ。『ファルス』にクロースヘルムがあるからね。ファルスとスタンレーを手に入れれば、ファルスからクロースヘルムを手に入れる事が出来る。違うかね?」
「いいえ。違いません」
「君はリブロフを手に入れる時、『犠牲者0』にこだわっていたそうだね?だが、スタンレーとファルスが戦争になりそうな原因を作ったのは君では無いのかね?もしそうだとすると、君が言った『犠牲者0』って言葉が矛盾してしまうのだが、どうだろうか」
「うっ・・」
痛い所を突かれました。
私自身、その矛盾に気づいていました。
ですが、気づかないフリをしていました。
全ては、ピドナが世界統一するためなのですから。