ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ガモリー編 第三章⑥

フルブライトさんが優しい表情に変わりました。

 

「誤解してもらいたく無いのだが、別に私は君を責めようとしている訳では無いよ。お互い本音を語り合う事で良い人間関係を築けたら良いと思っているだけだ」

「そうでしたか。では、この先ピドナとロアーヌが戦争になったとしても気にしないと言う事ですか?」

「ロアーヌにもピドナにも私の知り合いがいるし、そうで無い人間ももちろんいる。戦争が始まると、そうした人間が多く死ぬ。だから本当は止めたい。だが、君にも絶対に成し遂げなければならない事があるみたいだ。それは君の表情を見れば分かる」

「はい」

「よし。ならば私からはこれ以上何も言わない。君は君の道を進むのだ。では、『ヴァンブレイス』をピドナに優先的に売ってあげよう。ただその前に、こちらの件に協力してもらいたいのだが良いだろうか?」

「もちろんです。何をすればよろしいのですか?」

「うむ。君は『アビスリーグ』と言うのを知っているだろうか?」

「アビスリーグ・・。いいえ、存じません」

「アビスリーグとは、四魔貴族や魔物らと結託して交易の独占を狙う企業連合の事だ。我々フルブライト商会は、七英雄がアビスゲートを全て閉じる前に、同盟を結んでいたトーマスカンパニー、ラザイエフ商会、ドフォーレ商会らと共にアビスリーグを壊滅させた」

「それがまさか復活した・・と?」

「そうだ。今になって奴らが復活したんだ。もしかすると、モンスターが復活し始めたのと何かしらの関係があるかも知れない。とにかく、奴らを放っておくとアビスリーグの勢力が再び増大し、世界が大変な事になりかねない!」

「確かに。武力で戦う事だけが戦争ではありませんからね」

「その通りだ」

「アビスリーグに加盟している企業は分かっているのですか?」

「ああ、分かっている」

「それは?」

「モウぜスの『マジシャンギルド』と『バンガード』だ」

「えっ、バンガード・・ですか?もしかして町ごと?」

「そうだ。そのためかどうかは知らないが、未だバンガードは元々あった場所に戻ってきていない」

「確かバンガードは玄武術士が動かしているのですよね?」

「そうだ」

「玄武術士自体はバンガードとは何の関係も無いはずですよね?それなのに何故?」

「その玄武術士が所属しているのが、『マジシャンギルド』なのだ」

「あっ!」

 

合点がいきました。

そうなると、バンガードと玄武術士は一心同体みたいな物でしょうか。

 

「それではまずは、マジシャンギルドをトレードで倒し、彼らの暴走を止める事になりそうですか?」

「いや。実はマジシャンギルドはすでに倒しているのだよ」

「えっ?では何故・・?」

「それが分からないのだ。彼らが一体何を考えているのか全く見当がつかない。それが分かれば多少は打開策も見つかりそうなのだが・・」

 

 

相手の『心』が分かれば良い。

 

 

それなら・・。

 

 

「その件、私に任せていただけませんか?」

「元々そのつもりだったからね。何か策があるのかい?」

「はい。友人にグレートアーチの占い師がいます」

「ほう!当たると有名な占い師の一族の事かな?」

「はい、そうです。あなたもご存じなのですか?」

「もちろんだ。私も占ってもらった事がある。その時も見事に当たってくれたよ」

「そうでしたか」

「よし。それでは君に任せよう」

「はい。ただ、別の用事を先に済ませたいので少し遅くなってしまいますが、よろしいですか?」

「ああ。一ヶ月以上遅くなるなら考え物だが、そうで無ければ大丈夫だ」

「それならば大丈夫です。そんなに遅くはなりません」

「分かった。では少し待っていてくれたまえ」

 

そう言うと、フルブライトさんは自分の椅子に座り、何かを書き始めました。

そして、それが終ると私にその手紙を差し出しました。

私は立ち上がって、それを受け取りました。

 

「君のタイミングでモウぜスに向かい、それをモウぜスに住むウンディーネに渡してくれ。私からの紹介状だ。彼女がマジシャンギルドの術士を弟子にしているからね。この問題が解決すれば彼女も安心できるだろう」

「ウンディーネさんはどちらにいらっしゃるのですか?」

「モウぜスで一番大きな建物だ。すぐに分かる」

「分かりました。ありがとうございます」

「礼を言うのはこちらの方だ。まだ解決はしていないが、解決する可能性が出来たのは大きい。では、よろしく頼むよ」

「はい。それでは失礼します」

 

私は急いでピドナに戻る事にしました。

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