ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
ロアーヌ王国に戻ると、ミカエルは主要なメンバーを会議室に集め、今一体何が起きているのかの相談と今後の対策について話し始めた。
集まったメンバーは、ロアーヌ国王ミカエル、ロアーヌ王妃カタリナ、大臣ユリアン、その妻モニカ、将軍ラドム、そして、最近新しく創設された朱鳥隊隊長ゾーマ、玄武隊ラスタ、蒼龍隊イドゥン、白虎隊セトの各隊長の合計9名だ。
各隊の隊長は『妖魔』と言う種族で見た目は皆20代前半、妖精族(ベラドンナ)などと対をなす種族らしいが、もう数が減ってしまい、この4人しかいなくなったとの事。
『魔』と付いているだけあって、モンスターとも同じ要素を持つ彼らは長命である。
さらに、他のモンスターと同じくアビスの影響を受け正気を失った彼らも妖精族と同様、人間に攻撃を仕掛けそうになったが、何とか平静を保ち続け、タフターン山にある洞穴に隠れていた。
そこに二年前、ロアーヌの部隊が調査にやって来た。
モンスターが世界中から本当にいなくなったかどうかの調査と、ロアーヌの安全の確保のためだ。
その時、ミカエルが小さな洞窟を見つけた。
そこは、理由がない限り絶対に人が通らないような所にあった。
だが、ミカエルには理由があった。
モンスターがいるかも知れないので、怪しい所は全て調べなければならないのだ。
もしモンスターを逃したら、ロアーヌが再び危険に晒されるかも知れない。
ビューネイの部下がロアーヌを襲撃した時に一度ロアーヌの危機を経験しているので、同じ失敗は繰り返さないと誓ったのだ。
そこで彼らを見つけた。
彼ら4人は、自分達にアビスの影響が無くなった事に気づいていたので、いつそこを出ても良かった。
ただ、どこも行く当てが無かったので、そこでじっとしている事にしたのだ。
そこをミカエルに見つかった。
自分達を殺しに来たのかと警戒する4人。
自分達の事を説明し、ミカエルに引き揚げさせようとしたが、ミカエルは優しくこう言った。
「私にはヴァンパイアの友人がいる。彼の事を、私は下手な人間よりもよほど信用している。そんな私にとっては、種族の違いなど何でも無い。私の部下達も同じ考えだ。なので、行く所が無いと言うなら私の下に来るが良い」
その言葉に感動した4人は、ミカエルに同行する事を即決した。
彼らは4人ともそれぞれに得意分野があり、それぞれがかなり優秀だった。
頭も良かったため、彼らの提案をいくつも受け入れてきた。
そんな事もあったので、ミカエルは彼らを新しい部隊の隊長に任命したのだった。
その中でも、特に朱鳥隊隊長のゾーマは、普段は飄々として捉えどころの無い性格をしているのに、ミカエルの危機の時に際しては恐ろしいほどの頭の切れを見せる。
今回の件についても、彼の頭が冴える事になる。