ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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別れの言葉はいらない③

「よっしゃ!!じゃあ俺からだな。俺はリーケル。ファルスの第一王子だ」

「名前からかよ・・」

「アタシは良いと思うな。その方が取っ付きやすいし」

「よっしゃ!ありがとうネビユちゃん」

「ネビユ・・。何か急に優しく無いか?」

「さっき言ったでしょ?アタシはずるい女だって」

「う~ん・・。別にずるい女だとは思えんのだが・・」

「オイラもそう思う」

「だよな?オレ間違って無いよな?」

 

ルネは自分の考えが間違って無さそうなので安心した。

 

「続き良いか?家族構成は父のみ。母は俺が幼い時に亡くなった」

「寂しくは無かったの?」

「うん。寂しいと言えば寂しかったな。ルネと会うまでは仲が良い友人とかもいなかったし。ただ、手先は器用だから色々な物を作ったりして、それのおかげで寂しさを紛らわせてたって言うのはある」

「そうそう。リーケルは本当に器用でな。伝書鳩ならぬ『ロボ伝書鷹』を作ったりしてな」

「それ、実用性はどうなの?」

「それがバッチリなんだよ。ちゃんとオレの部屋とリーケルの部屋を行き来して、手紙を届ける事が出来るんだ」

「へえ~・・。面白いじゃん」

「もし良かったらネビユちゃんにも作ろうか?」

「ううん。アタシは大丈夫」

「ありゃま残念」

 

リーケルはそう言った物の、あまり残念そうでは無かった。

元々期待していなかったのかも知れない。

 

「趣味は今言った『機械いじり』と『機械修理』かな」

「リーケル。それは『趣味』では無くて『特技』だと思うぜ」

「じゃあ趣味は?」

「趣味は女に惚れるのと振られるのな」

「それは趣味とは言わないだろ!!」

「あはははは!!!!」

 

ウナガとネビユが声を上げて笑った。

 

「ったく!もう良いよ!!じゃあ次!!」

「次はオレだな。オレはルネ。スタンレーの第一王子だ」

「ここまではリーケルとほぼ同じだね。さて、どう変わってくるのかな?」

 

ネビユがワクワクしながら言った。

 

「家族構成はオレも父のみだ。母が幼い時に亡くなったのもリーケルと同じだ」

「似た者同士なんだね」

「ウナガの言う通りかもな。だから馬が合ったんだ。だが、ここからは若干違う。オレには歳の離れた姉がいた。だが、オレが生まれる前に死んじまったらしい」

「そうなのか。それは初耳だ」

 

リーケルが驚いた。

 

「まあ、こんな事言ったって何も楽しくねえからな」

「じゃあルネにも同じ質問。ルネは父親だけで寂しくなかったの?」

「オレはばあやに育てられたからな。特に寂しいとかは無かった」

「ばあや?ルネのおばあちゃん?」

「いや。特に血は繋がっていない。親父が雇っているに過ぎない」

「『いる』って事はまだご存命なんだね?」

「ああそうだ」

「ルネのばあやの事は以前聞いた事があったような気がする」

 

リーケルが思い出しながら言った。

 

「次は特技か。オレに特技なんてあるかねぇ」

「あるだろ。女性を振り向かせる能力が。それはまさに『特技』と言えないか?」

「そんなのを特技と言われるのは困る」

「そうか・・。俺がその特技を持ってればなぁ~・・」

 

リーケルが残念がった。

 

「何でリーケルは、そんなに女性に好きになってもらいたいの?自分が選べるのは一人だけなんだから、一人の女性に想ってもらえれば十分だと思うけど」

「おっ!ウナガやるじゃん!アタシも賛成だね」

「オレもだ」

「へへへ!やったね!!」

 

ウナガが次々に褒められたので喜んだ。

 

「甘い!甘いぞウナガ君。多くの女性の中から一人を選ぶ。これが尊い選択なのさ」

「ふ~ん・・。良く分からないや」

「オレも」

「アタシも」

「分かって頂けなくて残念デス・・」

 

リーケルはショックを受けた。

 

「何かオレの順番のはずなのに、リーケルの方が目立っているような気がするぜ。まあ良いけどよ。で、次は趣味か。趣味は『物の手入れ』だな。特に武器」

「そうなんだよ!ルネは物を滅茶苦茶大切に扱ってくれるんだ。ゲンパチさんも褒めてたよ」

「そうなのか?そいつは嬉しいな」

「だろ!実際そうなんだよ。だから、俺があげたロボ伝書鷹も一度も壊れた事が無いんだ」

「お前もメンテナンスしてくれてるだろ?」

「そうだけど、ほとんど手を付ける所が無かったよ」

「そうか。オレは機械をいじるのはあまり得意じゃ無いんだけどな。良かったぜ」

「へえ~・・。ちょっと意外」

「何でだよネビユ」

「だって、ルネは女性の扱いがちょっと乱暴じゃない?女性を振って心を壊しちゃった事もあると思う」

「知らねえよ。壊れるのは自分の責任だろ」

「まあ、それが正しいんだけどね。けど物と同じくらい、女性も大切に扱っても良いと思うよ?」

「考えておいてやるよ」

「ありがと。・・って、こんなやり取り、前もやらなかったっけ?」

「ああ。オレ達が戦ってる時にやったな」

「やっぱりそうだよね」

 

皆が笑った。

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