ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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別れの言葉はいらない⑦

「分かった。それじゃあ、話題をネビユちゃんに決めてもらおうかな?」

「うん。皆に何を訊くかはもう決めてるんだ」

「それは?」

「皆には叶えたい『夢』ってある?」

「その質問はオレやリーケルには残酷だな。叶えたい夢があった所で、オレ達は国王になるしかねえんだ。国民を守るためによ」

「分かってる。それでも、なりたい職業とかあるでしょ?それを今ここで話したって別に悪く無いと思うけど?」

「俺は構わないよ。そう言う仮定の話でも、お互いの事を知るのは良い事だと思うし」

「まあリーケルがそう言うならオレも構わん。確かに、なりたかった職業はあるしな」

「じゃあまずはオイラからだね。オイラは実は何かの指導者になりたいんだ」

「へえ~!でもどうして?」

「オイラはミューズ様とシャールさんに色々教えてもらったからね。その教えを次世代の子供達に伝えたいんだ」

「おお!!」

 

三人が同時に拍手した。

 

「教師はダメなの?」

「ダメだね。オイラは勉強はからっきしだから。ミューズ様が教えてくれた時は楽しかったけど、人間向き不向きがあるのが良く分かったよ。オイラからは以上だね」

「次は俺か。俺は技術者になりたかった。ロボット工学とか、機械工学とかね」

「まあ確かに、機械いじりが得意なリーケルなら合っているよな」

「よっしゃ!!」

「国王やりながらって言うのは厳しいよね・・?技術者になったリーケルも見てみたいんだけどな・・」

「そうだねネビユちゃん。でも、気持ちだけ受け取っておくよ」

「うん・・」

 

(リーケルがこんなに辛そうなのは)

 

(初めて見たよ)

 

ネビユの心も暗くなっていた。

 

「じゃあ次はオレだな。オレは武器屋になりたかったよ。武器の開発は出来ないんで、修理とか手入れとかをする役だな」

「それは国王になってからでも出来そうだけど・・」

「確かにな。けどオレに預けた奴が、オレの仕事の結果を見て喜んでほしいんだ。『預けた時より確実に良い状態になってる』ってな。国王になっちまったら、そんな事言われる訳無いからな」

「そっか・・」

「それにオレは・・、まあリーケルもそうだろうが、国王になった時は、国民を第一に仕事をしてえんだ。自分の趣味の事なんて考えていられねえぜ」

「そうだな」

「そっか・・。そうだよね。ゴメン」

「何かなぁ・・。お前はオレ達にどう返されるか分かって言ってるような気がするんだよな~」

「うん。そうだよ」

「何でわざわざそんな事を・・?」

 

リーケルが尋ねた。

 

「だって、あなた達の叶わない想いをぶつける所がどこにも無いじゃない?怒りをぶつけてくれて全然良かったんだよ。アタシに対して遠慮はいらないんだ。だってアタシ達、仲間なんだからさ」

「お前・・、そのためにわざわざこの話題を・・?」

「うん」

「ネビユちゃん・・」

「全く・・お前って奴は・・。不思議な奴だよな。オレを罵倒したかと思えば、今度は罵倒される覚悟を持ってワザと話をしたとか・・」

「アタシってずるい女だから」

「それを言うのはやめときな。何かさ、今ここで『夢』の事を話せてオレはすっきりしたんだ。ありがとよネビユ」

「同じく。ありがとうネビユちゃん」

「うん・・。どういたしまして」

「さて、じゃあ最後はネビユだね」

 

ウナガがネビユを見て言った。

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