ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ユウ編 第二章②

そして、ついに城にたどり着いた。

結構大きな城だ。

こんな大きな城で、伯爵一人で住んでいるのだろうか?

それとも、血を吸われた女性がたくさんいるのだろうか?

まさか、ポドールイの住人が犠牲になっているのか?

その辺は追求しないでおこう。

 

巨大な門の前まで来た。

門は閉ざされている。

押しても引いてもびくともしない。

やはり、アポイントが必要だったか・・?

ツヴァイク公には、せめてアポイントを取っておいてほしかった。

 

 

開けゴマ!

 

 

って言ったら開いたりしないか?

 

「なっ!?」

 

突然、目の前の巨大な門が音を立てながらゆっくりと開き始めた。

俺が『開けゴマ!』と念じたからか?

そんな馬鹿な!

 

門は『入りたければ入るが良い』と言っているみたいだ。

良いだろう。

俺はそのためにここに来たのだから。

俺は警戒しながら城の中へと入って行った。

 

城の中は暖かくなっており、下には赤いじゅうたんが引かれている。

かなり贅沢な感じだなと思った。

 

正面の椅子に男性が一人座っている。

あれがレオニード伯爵なのだろう。

600年以上生きているのに、見た目は30代と、かなり若く見える。

ミカエル様はどうやって友人になったのだろうか・・?

 

俺がゆっくりと近づくと、伯爵の表情が見えてきた。

どうやら微笑んでいるようだ。

流石の余裕を感じる。

こっちも余裕の笑みを見せる事にした。

もちろん、ハッタリだ。

 

「ふふふ・・。『月の女神』の次は、『太陽の貴公子』ですか。ようこそ、我が城へ」

 

 

な・・何だって?

 

 

『太陽の貴公子』だって・・?

 

 

まさか俺の事か・・?

 

 

 

 

勘弁してくれ!!

 

 

 

 

「俺は」

「ユウさん・・ですね?ロアーヌの兵士で、『太陽の貴公子』でもある」

「あ・・ああ・・そうですが・・って、俺は『太陽の貴公子』では無いです」

「『太陽の貴公子』がここに来た目的は、ミカエル王から、私が元気かどうかを確認するよう頼まれたため。ツヴァイク公から、私が悪さをしているかどうかを確認するよう頼まれたため。そして、『自分が何者かを尋ねるため』で合っていますか?」

「な・・何故全部知っているのですか?」

 

『太陽の貴公子』じゃ無いって否定しても無視するのか?

もしかして俺を茶化しているのだろうか?

だが、こちらのペースに持ち込むのはかなり厳しそうだ。

俺は『太陽の貴公子』である事を否定するのを諦め、成り行きに任せる事にした。

 

「ポドールイには何の楽しみもありません。ですので、私は世界中の至る所に情報を得るための草を放っているのです」

「草?スパイの事ですか?」

「そうです」

「そうなると、世界中がスパイだらけになってしまいますが・・」

「私はモンスターだけで無く、あらゆる動物や植物さえも支配下に置いたのです。つまり、その辺にいる虫やその辺にある草や木々でさえも、私の支配下にあると言う事ですよ」

 

 

それを

 

 

『スパイだらけ』と言うんだよ!

 

 

「最も、植物を支配下に置いたのは、『月の女神』が訪れた後ですが」

「何故そのタイミングで?と言うか、『月の女神』とは一体誰の事ですか?」

「あなたも良く知っている人物ですよ。ツヴァイク武闘会でも戦ったようですし」

 

 

『女神』と言うのだから女だな。

 

 

俺が武闘会で戦った女は二人。

 

 

ガモリーとネビユだけだ。

 

 

ネビユは性格的に

 

 

到底『女神』とは呼ばれそうにない。

 

 

となると残りは一人だ。

 

 

ガモリーが『月の女神』・・?

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