ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「でも、モニカ様も七英雄の一人として世界を救っている事が知られているのですから、当然ツヴァイク公も、モニカ様がご存命だと言う事は知っているのでしょう?」
「それは当然だ。なので、ツヴァイク公にモニカとユリアンの結婚を納得してもらおうと考えた。それには、ユリアンをモニカの結婚相手として相応しいようにしなければならない。まずは身分の違いを無くすために、ユリアンに男爵位を与えた。だが、公爵と男爵では勝負にならない。なので、ユリアンには大臣のポストも与えたのだ。幸い、ユリアンは良くやっている。まあ、頭はあまり働かないから、体を働かせている感じではあるが」
これを聞いて、ユリアン大臣が頭をかいた。
「それでも足りないような気がしますが・・」
「まあそうだろうな。だが、ここでも奇跡が起きた。ツヴァイク公が二人の結婚を認めたのだ。『世界を救った二人が結ばれるのは当たり前だ』とな。おまけにロアーヌとの同盟も結んでもらえた」
「おおお・・。何て素晴らしい人なんだ・・」
「全くだ。ツヴァイク公の息子が今のツヴァイク公であったのならば、私もモニカの縁談を許しただろうな」
「お兄様、それはちょっと・・」
モニカ様が小声で否定した。
「いや済まない」
「それで・・。俺は一体何をすれば・・?」
「ん?ああ・・。そうだったな。一つ目はツヴァイク公の顔色を窺ってきてほしいのだ。あれ以来、私は何となく公爵と顔を合わせ辛いのでな」
「それは何となく分かる気がしますが、でもどうやって?簡単に城に入れてもらえるとは思えませんけど」
「そこで『武闘会』の出番だ。武闘会で優秀な成績を収めれば、公爵の前に呼ばれるだろう」
「なるほど・・。これは責任重大ですね」
「そうだ。他の主要なメンバーは皆公爵に顔を知られているからな。お前にしか任せられない。やってくれるか?」
「やるしか無いでしょう。父上の願いとあらば」
「ち・・父上・・か」
ミカエル様が照れた表情を見せた。
「あら、羨ましいわね。私も母上って呼ばれてみたいな」
「もちろんですよ。母上」
俺は嘘偽りない気持ちを言った。
「うふふふふ。嬉しいわね」
カタリナ様はご機嫌のようだ。
「一つ目・・と言いましたね?他にも何かあるのですか?」
「ああ。先ほどの事は、私のためにやってほしい事。もう一つは、お前のためにやってほしい事と言えるだろう」
「と言いますと?」
「ツヴァイクの北東にあるポドールイ。その北にある城にレオニード伯爵と言うヴァンパイアがいる。そのヴァンパイアに会いに行くのだ」
「何故ですか?」
「その理由も二つだ。一つ目は単純に元気かどうかを見てきてほしい。彼も友人の一人だからな。まあ、不老不死なのだから元気なのは間違いないだろうが」
「もう一つは?」
「彼は600年以上生きているので色々な事に詳しい。お前の事についても何か知っているかもしれない。そう言う事だ」
「なるほど。それは期待できそうですね。喜んで引き受けましょう」
「ああ、頼んだぞ」
ミカエル様が居住まいを正した。
「さてと、私からは以上だ。お前は他に話す事はあるか?」
「いえ。俺も大丈夫です」
「よし。ではそろそろ出発するか?」
「はい」
「ならばミュルスの港まで共に行こう」
「私も行くわ」
「お願いします」
と言う事で、ミカエル様とカタリナ様が一緒に行く事になった。
なので、他の人達とはここで挨拶をする事にした。