ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「さて・・。亡くなった動物や植物をモンスターに変えている存在ですが、それは三つ目の、『自分が何者かを尋ねるため』にも深く関わってきます」
「俺が『今の俺』になった原因が、モンスターを作っている存在と同一人物だと言う事ですか?」
「そうです」
「信じられない・・」
「でしょうね。ですが事実です」
「では、教えてください」
「分かりました。彼らは『魔導士』と呼ばれる者達です」
「魔導士・・」
聞いた事が無い名だ。
「『魔導士』は、この世界の地相である、蒼龍、朱鳥、白虎、玄武、太陽、月の6人で構成されています。彼らの目的は、『自分が得意とする地相』の色に、この世界を全て塗り変える事です。そのためには手段を選ばないような冷徹な一面があります」
「仲間意識は特に無いと言う事ですか?」
「そうですね。彼らは一緒に行動していましたが、お互いがお互いの事に関心を持ったりはしませんでした」
「行動して『いた』?では今は・・」
「ええ。今は皆別れて行動しています」
「冷徹な一面があると仰いましたね?今そいつらがやっている、『死んだ動物や植物をモンスターに変える』事も冷徹な一面の一つでしょうか?」
「そうです。彼らは自分の目的のために死んだ者をモンスターにして、そのモンスターを部下にしているのです」
「何故、今頃になってそんな事を?」
「それは当然ですよ。今までは封印されていたのですから。ですが、彼らを封印した者達が倒された事で封印が解けたため、行動を再開したのです。もっとも今はまだ、蒼龍、朱鳥、白虎、玄武の4人しか復活していませんがね」
「残りの二人は何故復活していないのですか?」
「封印した者がまだ生きているからですよ。復活していないのは、『太陽』と『月』の魔導士です。何か思い当たる節はありませんか?」
「『太陽』と『月』?」
ま・・まさか
『太陽の貴公子』と
『月の女神』じゃ・・。
「どうやら気づいたみたいですね」
「俺とガモリーが・・、その二人を封印した・・?」
「そうです」
「俺達は・・一体・・いつの時代の存在なのですか?」
「少なくとも、600年は昔の存在です」
「それがどうして・・今この時代に・・?」
「他の4人と違い、あなた方二人だけは自我を完全に乗っ取られる事を防げたのです」
少しずつ
少しずつ
記憶が蘇ってくるのを感じた。
「そうか・・。俺とガモリーはあの時・・」
「何か思い出しましたか?」
「はい。『あの時』何があったのかとか、俺とガモリーの本名とか、色々思い出しました」
「そうですか。それは良かった。では、あなたが思い出した事を話していただけますか?」
「分かりました」
俺は記憶を辿る事にした。