ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
そう。
ついに『奴ら』がやって来たんだ!
俺達に別の貴族をけしかけ、弱体化させようとした奴らが。
残念ながら、その思惑は通用しなかったがね。
「誰だお前達は?」
アラケスが、その6人に尋ねた。
その6人は、全員が少しだけ宙に浮いている。
相手の殺気はかなりの物なので、俺達はすでに全員が臨戦態勢を取っている。
「我々は『魔導士』だ。以後よろしく」
茶色のローブを羽織った奴が言った。
なお、こいつらは全員、色の違ったローブを羽織っており、おまけにフードで顔を完全に隠し、さらにその上に三角帽子をかぶっているが、一目見ただけで明らかに人間では無い事が分かった(ちなみに、俺達は『一応』人間だ)。
例え外見は見えなくても、まとったオーラとか、雰囲気などが明らかに人間のそれでは無かったんだ。
それにしても、その格好で良く前が見える物だと俺は感心した。
「魔導士だと?聞いた事が無いな」
ビューネイが、俺が思っていた事を口にした。
「そりゃそうだ。俺達は別に、お前達みたいに有名になろうとは思っていないんでね」
緑色のローブを羽織った奴が言った。
こいつは言葉遣いが少し汚いな。
「一体ワシらに何の用じゃ?」
「あなた方の能力を頂く。そう言う事です」
朱色のローブを羽織った奴が言った。
こいつは結構礼儀正しそうだ。
「冗談はやめてよね。まさか僕達に勝てるとでも?」
「勝てるに決まってんだろ!このクソガキが!!」
フォルネウスが余裕ぶると、青色のローブを羽織った奴がキレた。
緑ローブよりも言葉遣いが汚い。
「俺達を倒せば、俺達の能力が手に入ると本気で思っているのか?」
「そんな訳が無いのは分かっています。彼らには、あなた達を弱体化させるための駒になってもらいましたが、効果は無かったようですね」
俺が尋ねると、赤いローブを羽織っている奴が答えた。
「それが分かっていて、何故私達の前にやって来たのですか?あなた方の狙いは何ですか?」
「我々はお前達を倒して能力を得るのでは無く、お前達を従えて、その能力を存分に使わせる事で世界を我々の色にする。つまり、『世界を征服する』と言う事だ」
グレモリーの質問に、黄色のローブを羽織っている奴が答えた。
ちなみに、かぶっている三角帽子の色もローブの色と同じだ。
『我々の色』と言うのは、この世界の地相の事だろう。
つまり、朱鳥、蒼龍、白虎、玄武、太陽、月の6つと言う事だ。
どうやら、羽織っているローブの色と地相が一致するようだ。
つまり、赤色が太陽。
朱色が朱鳥。
黄色が月。
茶色が白虎。
緑色が蒼龍。
青色が玄武と言う事だ。
まだ『アビス』の地相は存在していない。
何故ならアビスゲートを初めて開いたのは、六『磨』貴族の内の4人が、魔導士に支配されて四『魔』貴族となった後の話なのだから。
あと、こいつらはどうやら、暖色→寒色になるにつれて、言葉遣いが汚くなっていくようだ。
つまり順番で言えば、赤→朱→黄→茶→緑→青と言う事だ。
「リーダーはどなたですか?」
「我々にリーダーはいない。普通のチームでは無いのでね」
「そうそう。俺達はなぁ、自分以外の事は別にどうなろうと知ったこっちゃねえのさ」
黄色の言った事を、青色が補強した。
「それでは、どなたが答えてくれても結構ですが、あなた方に従うのであれば戦わなくても済むと言う事ですか?」
「ええ、そうです」
グレモリーの質問に赤色が答えた。
「・・もし断ったら?」
「全力であなた方を我々の部下にします」
「やれるものならやってみてください。・・で、良いですよね皆さん?」
「異議なし!!」
グレモリーの質問に、俺達は異口同音で答えた。
「そうですか・・。残念です」
赤色はそう言ったが、別に残念そうでは無かった。
俺達が拒否する事ぐらい分かっていただろう。
かくして、6対6の戦いが始まった!