ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「皆さん、一ヶ所にまとまって・・えっ!?」
グレモリーが驚きの声を上げた。
「どうしたんだ姉さん!?」
「これは・・。何かが邪魔をしてこれ以上移動できません!」
「何だって!?」
俺も上下左右に移動してみたが、途中までしか移動できなかった。
見えない壁みたいな物が邪魔をしているんだ!
「私もだ」
「僕もだよ!!」
「ワシもじゃ・・」
「俺もだぜ!」
他の4人も同じようだ。
これじゃあ皆と合流できない!!
「我々は単独で戦うのが得意なのでね。悪いが結界を張らせてもらった。この結界は絶対に破壊できないし、どんな攻撃も結界の外に出る事は無い」
「まあ、そう言う事さ。俺達も結界の外には出られないから、状況は50-50ではあるがな」
茶色の言葉を緑色が補強した。
50ー50と言うが、流石にそれは無い。
状況は同じでも、この状況を作り出した奴らと、予測出来なかった俺達とでは、精神的余裕が圧倒的に違う。
そうこうしている内に、魔導士6人が移動を始めた。
俺達6人をさらに引き離すつもりだ。
どうやら結界は、張った奴を中心に展開されているみたいで、魔導士が右に動けば結界も右へ動く。
つまり、俺達も移動を余儀なくされると言う事だ。
移動しなければ見えない壁がぶつかってくるからだ。
「こうなったら仕方が無い!こちらも同じように戦うしか無いな!!」
流石は六磨貴族の中で意志力ナンバー1の男アラケスだ。
すぐに覚悟を決めた。
アラケスと対峙しているのは茶色だ。
同じ白虎地相同士の戦いと言う事になる。
俺だって意志力では負けてはいない。
俺もすぐに同じように動いた。
俺と対峙しているのは赤色だ。
俺も太陽地相同士の戦いと言う事になる。
それからビューネイ、フォルネウス、アウナスの順番で動いて、それぞれ緑色、青色、朱色と対峙した。
つまり、グレモリーは黄色と対峙している事になるので、皆が同じ地相同士の戦いとなった。
これは相手が選んだ事なので、何か意図があるのか?
「姉さん、大丈夫か!?」
俺は、グレモリーの動きが散漫になっているのを見て言った。
何とか距離が離れる前に状況を確認する事が出来て助かった。
「あ・・。え・・ええ。だ・・大丈夫です!」
「大変だとは思うが、出来るだけ周りにも気を配ってやってくれ!それで、まずくなったら何かアドバイスを!!」
「分かりました!」
ようやくグレモリーも戦いに専念し始めた。
まさか、予測不能の事態が起こると、あんなに混乱するとは思わなかった。
グレモリーが皆の事を注意して見るのと同じように、俺もグレモリーを注意して見ないといけないな。
フォルネウスが『大車輪』で、ビューネイが『アースライザー』で、アラケスが『大回転』で、アウナスが『火炎』で攻撃した。
これは相手にダメージを与えると言うよりも、周りにある結界を破壊するために使ったのだろう。
だが、どの攻撃も結界の外には届かなかったようだ。
奴らが言った事は正しかった。
「無駄ですよ。どんな強力な攻撃を繰り出しても、この結界は壊れません。私達を倒さない限りは」
俺と対峙している赤色が言った。
「なら話は簡単だ。お前を倒す!」
「ふふ・・。うまく行くと良いですね」
赤色は随分と余裕だ。
今に見てろよ!!