ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ユウ編 第二章⑧

戦いが始まってから、結構な時間が経った。

多分経ったと思うが、どれぐらい経ったかは分からない。

それは、ずっと戦いに集中しているからだ。

 

「なかなかやりますね」

「どうも。だが随分と余裕があるな」

「そうですね。結構余裕はあると思いますよ」

「そうか。ならこれでどうだ!」

 

俺は自分の武器を取り出した。

見た目はただの短剣だ。

俺が赤色の心臓を短剣で突こうとしたら、案の定剣先が短いので赤色に簡単にかわされてしまった。

 

「まだまだですね」

「それはこちらのセリフだ!!」

 

赤色が俺の攻撃を後ろにかわした瞬間、俺は短剣の剣先を伸ばした。

太陽術の『光』で作られた剣先だ。

 

「何ィ!?」

 

赤色が慌てて反応してかわそうとしたが、剣先が胸に刺さった。

赤色の体から焼け焦げた臭いがしてきた。

 

「ぐああああ!!!!」

「どうだ参ったか!!」

 

俺が短剣を抜くと、赤色がその場でうずくまった。

チャンスとばかりに、俺は追撃しようと試みた。

 

「調子に乗るなよ・・!このクソガキがぁーーーー!!!!」

 

赤色が一瞬で間合いを詰め、俺は赤色に捕まってしまった。

それにしても普段は温厚だが、キレるとここまで言葉遣いが変わってしまうとは驚きだ・・。

 

「手加減してたら調子に乗りやがって!覚悟は出来てんだろうなぁ!?」

「ぐう・・。これは・・。ち・・力が・・抜けていく・・?」

「そうだ。少しずつ少しずつ、『お前達の力』を頂いていくのだ」

「お前達・・だと・・?」

「そうだ!周りを見てみろ!!」

 

俺が周りを見ると、皆も同じように捕まっていた。

皆、苦しそうな声を発している。

 

「み・・皆・・」

「ただお前達の力をもらうだけじゃ無いぞ?お前達には私達の僕となってもらうのだからな!!」

「俺達を・・モンスターにでも・・するつもりか・・?」

「心配するな。『お前達』はモンスターなどにはならない。ただ、我々の部下となり、我々のために働くのみだ」

 

俺の心の中がモヤモヤしてきた。

どうやら、赤色が俺の心を支配するために、俺の心の中に入って来ているみたいだ。

 

「この感覚は・・!俺の心に・・入って来てるのか・・?」

「そうだ。完全に『お前達』を我々の部下にするためになぁ!!」

 

(お前は今から)

 

(六『魔』貴族のメンバーの一人)

 

(『魔太公』アイムだ!)

 

(しっかりと私達のために働くが良い!!)

 

俺の心の中に、赤色が囁いた。

 

「冗談じゃない・・。そんな事は・・お断りだ・・!!」

 

俺は自分の心を完全に閉ざした。

 

「何?!心の中に入れない・・だと?!」

「皆!!気をしっかり持つんだ!!心の中に入られないよう注意しろ!!」

 

どうか間に合ってくれ!!

俺は心の中で思った。

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