ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
戦いが始まってから、結構な時間が経った。
多分経ったと思うが、どれぐらい経ったかは分からない。
それは、ずっと戦いに集中しているからだ。
「なかなかやりますね」
「どうも。だが随分と余裕があるな」
「そうですね。結構余裕はあると思いますよ」
「そうか。ならこれでどうだ!」
俺は自分の武器を取り出した。
見た目はただの短剣だ。
俺が赤色の心臓を短剣で突こうとしたら、案の定剣先が短いので赤色に簡単にかわされてしまった。
「まだまだですね」
「それはこちらのセリフだ!!」
赤色が俺の攻撃を後ろにかわした瞬間、俺は短剣の剣先を伸ばした。
太陽術の『光』で作られた剣先だ。
「何ィ!?」
赤色が慌てて反応してかわそうとしたが、剣先が胸に刺さった。
赤色の体から焼け焦げた臭いがしてきた。
「ぐああああ!!!!」
「どうだ参ったか!!」
俺が短剣を抜くと、赤色がその場でうずくまった。
チャンスとばかりに、俺は追撃しようと試みた。
「調子に乗るなよ・・!このクソガキがぁーーーー!!!!」
赤色が一瞬で間合いを詰め、俺は赤色に捕まってしまった。
それにしても普段は温厚だが、キレるとここまで言葉遣いが変わってしまうとは驚きだ・・。
「手加減してたら調子に乗りやがって!覚悟は出来てんだろうなぁ!?」
「ぐう・・。これは・・。ち・・力が・・抜けていく・・?」
「そうだ。少しずつ少しずつ、『お前達の力』を頂いていくのだ」
「お前達・・だと・・?」
「そうだ!周りを見てみろ!!」
俺が周りを見ると、皆も同じように捕まっていた。
皆、苦しそうな声を発している。
「み・・皆・・」
「ただお前達の力をもらうだけじゃ無いぞ?お前達には私達の僕となってもらうのだからな!!」
「俺達を・・モンスターにでも・・するつもりか・・?」
「心配するな。『お前達』はモンスターなどにはならない。ただ、我々の部下となり、我々のために働くのみだ」
俺の心の中がモヤモヤしてきた。
どうやら、赤色が俺の心を支配するために、俺の心の中に入って来ているみたいだ。
「この感覚は・・!俺の心に・・入って来てるのか・・?」
「そうだ。完全に『お前達』を我々の部下にするためになぁ!!」
(お前は今から)
(六『魔』貴族のメンバーの一人)
(『魔太公』アイムだ!)
(しっかりと私達のために働くが良い!!)
俺の心の中に、赤色が囁いた。
「冗談じゃない・・。そんな事は・・お断りだ・・!!」
俺は自分の心を完全に閉ざした。
「何?!心の中に入れない・・だと?!」
「皆!!気をしっかり持つんだ!!心の中に入られないよう注意しろ!!」
どうか間に合ってくれ!!
俺は心の中で思った。