ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ユウ編 第二章⑨

だが、どうやら手遅れだったようだ。

まずはアウナスが、そしてフォルネウス、ビューネイ、アラケスと次々に魔導士から解放された。

つまり、もう拘束している必要が無いと言う事だ。

 

「フフフ・・。残りは後一人・・」

「姉さん!何か指示を!姉さん!!」

 

だが、俺の声は空しく反響するだけだった。

グレモリーはほとんど諦めているように見えたんだ。

 

「フフ・・。あなたの声は届いていない。どうやら彼女ももうダメなようですね」

 

赤色は落ち着いた事で、また言葉遣いが丁寧になっていた。

まさか無意識でやってるんじゃ無いだろうな?

 

「姉さん!・・グレモリー!!!!!!」

 

グレモリーは自分の名前が呼ばれた事に反応した。

そして、俺と同じように、心に入られないように対処しているのが分かった。

その後、黄色からの拘束から逃れる事に成功した。

 

「何だ今の力は?一体何が起こったんだ?」

 

黄色が困惑している。

それだけグレモリーの力が強かったと言う事だ。

 

俺は今まで、姉の事を『グレモリー』と名前で呼んだ事が無かった。

いつも『姉さん』だ。

それには理由があった。

彼女を名前で呼ぼうとすると、俺はどうしても彼女を、『異性』として意識してしまうからだ。

それはグレモリーも同じだったろう。

俺の事を名前で呼ぶのは良いが、俺に名前で呼ばれると、俺の事を異性として意識するはずだと確信していた。

だが俺達は、『本当の双子』なんだ。

血が繋がっている以上、そんな事は許されない。

 

「私達の拘束から抜けた・・?そんな馬鹿な!」

「他人の心配をしてる場合か?!」

「な・・何ィ!?お・・お前もか?!」

 

俺も一瞬の隙をついて、赤色の拘束から脱出した。

赤色は再び言葉遣いが変化している。

まさか二重人格なのか?

こうもコロコロ変わるのに、良く混乱しないよなと思う。

 

「姉さん!大丈夫か?!」

「ごめんなさいアイム・・!私のせいで・・!!」

「姉さんのせいじゃ無い!気にするな!」

「でも、皆さんが・・」

 

他の4人の状況を見ると、4人の姿がどんどんと変わっていく!

人間らしい所もまだ残ってはいるが、耳が尖ったりして、どんどん異形の存在に変化していく・・。

 

「どうやら他の4人は完全に乗っ取りに成功したようですね。まあ、あなた達も時間の問題だとは思いますが」

「く・・くそっ!!」

 

俺もそう思った。

心までは乗っ取られなかったが、操りの術はかけられたのだ。

いずれグレモリーもろとも、違う姿になっていくはずだ。

そんな絶望に打ちひしがられた時、奇跡が起きた!

 

「な・・何ですか!?あの光は?!」

 

赤色と黄色が、ほぼ同時に驚いた。

4人の所から眩い光が発せられたと思った次の瞬間、何と魔導士がいなくなっていたのだ!

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