ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ど・・どう言う事ですか・・?一体何が・・?」
「お前達は、俺達が『六磨貴族』と呼ばれる理由が分かっていなかったようだな」
「『磨かれた能力』があるから・・と聞いていますが」
「そうだ。俺達には『磨かれた能力』がある。アウナスは『常時セルフバーニング』(正直、これだけだと大した事は無さそうに思えるが、対処法が分からない奴にとってはかなり脅威だ。実際、俺も初見時はかなり苦戦した)、フォルネウスは『メイルシュトローム』、アラケスは『大回転』、ビューネイは『アースライザ―』と『超高速ナブラ』(ビューネイはかなり優遇されてるなって思う)、姉さんは『技の改良』がそれだ。だが、俺達6人にはそれ以外にも、共通する『磨かれた能力』があってな」
「そ・・それは・・?」
「封印術だ!!」
そう言って、俺も赤色に封印術をお見舞いしてやった。
さっきと同じように、今度は俺の目の前が眩しく光り出した。
その時、グレモリーも俺と同時に、黄色に対して封印術をお見舞いしていたようで、グレモリーの所からも光が発生していた。
「う・・うおおおおおお!!!!!!」
赤色と黄色は叫びながら消えて行った。
それと同時に、俺達の周りにあった結界が無くなった。
「姉さん!」
「アイム!」
俺達はお互いに近づいた。
「まさか、彼らは意識が完全に無くなる前に封印術を?」
「ああ、多分・・。奴らに拘束された時に、力をほとんど持っていかれただろうに、大した連中だよ」
「あなたも力を持っていかれたのですか?」
「ああ。赤色もそう言ってたし、間違いない。ただ、俺は心を乗っ取られないように出来たから、取られた力は大した量じゃ無いがね。姉さんもそうだろう?」
「ええ。確かに」
俺達は他の4人の状況を見た。
もう手の施しようが無い。
まもなく彼らは完全に意識が無くなり、この世界を無差別に攻撃し始めるだろう。
何故なら、彼らに命令する存在がいないのだから・・。
「私はリーダー失格ですね。私がもっとしっかりしていたら・・。もしくは、あなたがリーダーをやっていたら・・」
「姉さん、それは結果論だ。確かに、俺がリーダーをやっていたら何かが変わっていたかも知れない。けど、何も変わっていなかったかも知れない・・。むしろ、もっと悪い状況になったかも知れない。結局の所、それは誰にも分からないんだ。ただ、一つだけはっきり言える事がある」
「それは?」
「俺は、姉さんがリーダーで良かったと断言出来るって事さ」
「アイム・・。ありがとうございます」
グレモリーは涙を流した。
グレモリーの涙を見るのは初めてだ。
俺はグレモリーを抱きしめたい衝動に駆られたが我慢した。