ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ユウ編 第二章⑪

グレモリーがようやく落ち着いた。

 

「アイム、これからどうしましょうか?」

「アイツらはこれから世界を攻撃するだろう。 時間差はあるが、いずれは俺達も同じようになる。そうなると、俺達を倒す存在も現れる事になると思う」

「そうでしょうね。それで?」

「封印術を施した奴が倒されれば封印が解かれる。だから俺達まで、アイツらと同じタイミングで倒される訳にはいかない。魔導士が復活するタイミングも一緒になってしまうからな。それに、俺達が残っていれば、いつか『六磨貴族』を再結成する事も出来るかも知れない」

「出来るでしょうか?」

「今は何も考えが思いつかない。けど、生きていれば何か考えが思い付くかも知れない。と言う訳で・・」

「ええ」

「お互いを封印しよう。封印する事で、俺達は異形化を遅らせる事が出来るだろうしな。目覚めるタイミングは、『俺達を除く六磨貴族が全て撃破されてから少し経ったタイミング』で」

「何故、すぐに目覚めないのですか?」

「すぐだと六磨貴族を倒した連中が、まだ十分な力を持っている事になるからな。まあ、逆にあまりにも遅いと、目覚めた魔導士が力を取り戻してしまう」

「なるほど、納得です。目覚めたばかりなら動きも鈍いでしょうしね。そうする事で私達が、彼らが倒された後、目覚めた魔導士の対処をすると言う事ですね?」

「そうだ」

「分かりました。アイムの指示に従いましょう」

「ありがとう」

「お礼を言うのはこちらの方です。あなたに名前で呼ばれた時、未知なる力が私の体に溢れて来ました。私は抑えて来てたつもりですが、やはり無理でした。あなたへの想いは・・」

「やめよう姉さん。それ以上は。俺達は『本当の双子』なのだからな」

「そうですね。ごめんなさい」

「姉さんは何も悪くない。それにしても・・」

「何ですか?」

「最後まで姉さんは、弟の俺に対してもずっと敬語を使ったな・・と」

「ごめんなさい」

「いや。姉さんの『親しき仲にも礼儀あり』って言う考え、俺は好きだ。だから気にしなくて良い」

「そうですか。それなら良かったです」

 

グレモリーの笑顔を見れた事で、俺は覚悟を決めた。

 

「また会おう姉さん。いつ会えるかは分からないけど、生きていれば必ず会えるからな。それから、今度またリーダーを決めようって事になった時は、俺がリーダーをやるよ」

「アイム・・」

「誤解してもらいたく無いのだが、決して姉さんがリーダー失格って言いたい訳じゃ無い。俺が、面倒くさいからってリーダーを姉さんに押し付けたせめてもの罪滅ぼしだ」

「ええ。今度はお願いします」

「ああ。引き受けた」

「どのくらい先の話になるでしょうね?」

「分からない。すぐじゃ無い事だけは確かだ」

「そうですよね。じゃあ最後に・・」

「えっ?」

 

いきなりグレモリーが俺に抱きついて来た。

 

「ね・・姉さん?」

「しばらくお別れですから・・。少しくらい・・良いじゃないですか」

「まあ・・少しは・・」

 

俺はグレモリーの背中に腕を回した。

グレモリーの体温が俺に伝わってくる。

少し震えているな。

寒い訳じゃ無いから、俺との別れが辛いからなのか、それとも封印されるのが怖いからなのか・・。

 

・・この際だからはっきり言っておく!

確かにグレモリーの魅力の数値はビューネイよりも下かも知れない。

だが、俺はどう考えても、『グレモリーの方が美人だ』と確信している!

血の繋がった相手にはどうしても素直になれないんだ!

皆もそう言う物だろう?

 

俺達は、お互いの体を離した。

 

「それじゃあ、また」

「ええ」

 

俺達はお互いに、同時に封印術を施した。

お互いの体が眩い光に包まれ、グレモリーの体は、俺の前から消えて行った・・。

そして俺も、長い眠りについた・・。

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