ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「良く来た。では報告を聞こうか?」
「その前に一つ質問があります」
「ほう。何でも申してみよ」
「何故、俺と会う事にしたのですか?」
「うむ。やはり部下だけ危険な目に合わせるのはどうかと思ってな。ワシらは一心同体じゃからな。どちらが欠けてもツヴァイクは成り立たなくなる」
周りにいるツヴァイク公の部下が『お~!!』と声を上げた。
「確かにその通りです。そんな公爵だからこそ、部下の人達も付いていくのでしょう。ですが、ツヴァイクにとっては、やはりあなたが一番重要な存在である事をお忘れなきようお願いします」
「そうだ!その通りだ!!」
と、周りの部下が言った。
「うむ。承知した。その言葉、しかと肝に銘じておこう」
「部下でも無い者が出過ぎたマネをしたかも知れません。申し訳ございませんでした」
「何の何の!お主のおかげで、お互いが重要な存在である事を改めて認識した」
「ありがとうございます。それでは、遅くなりましたが報告いたします。かくかくしかじかで・・」
「ふむふむ・・。なるほどなるほど・・」
話を聞き終わり、ツヴァイク公が頷いた。
ちなみにツヴァイク公には、最近世界を賑わせているのが『魔導士』である事。
その魔導士は四魔貴族が封印していたが、四魔貴族が倒されたため蘇った事。
よって、伯爵は一切関係ない事だけを話した。
元々ツヴァイク公からは、最近モンスターが現れた原因が伯爵かも知れないから調べてきて欲しいと言われただけだ。
それ以外の事を話す必要は無い。
「嘘は言っていないようだったか?」
「あの人(?)は嘘を吐くような存在とはとても見えませんでした。冗談も通じそうもありませんし」
「確かにな。それは間違いない」
と言う訳で、『太陽の貴公子』も本気で言ったんだろう。
やれやれだ。
ツヴァイク公も納得したようだ。
「ご苦労だったな。とりあえず、今この世界で起きている出来事が、ヴァンパイア伯爵のせいで無いと知って安心したわい」
「そうですね」
「とは言え、敵は4人いるのか。これは心してかからんとな」
「はい、その通りです」
「これからロアーヌへ帰るのか?」
「いいえ。今日は遅いので、明日帰ろうと思います」
「そうか。では、ミカエル王によろしく伝えておいてくれ」
「承知しました」
無事ツヴァイク公に報告を済ませ、俺はツヴァイクのホテルへと向かった。
流石にもう、リーケル達はいないよな。
どこかでまた会えると良いのだが・・。
記憶が戻った事で、どっと疲れが出てきた。
今日は早めに休んだ方が良さそうだ。
そして明日、ロアーヌに帰還する。
久しぶりだ。
ロアーヌを出てから、まだ3日ぐらいしか経っていないのに、何故かそう思えてしまった。