ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「と言っても、ミッチの事を好きになったのは、まだ二日前の事なんだ。それまでは妹のようにしか思ってなかった」
「なに?じゃあツヴァイク武闘会に出る寸前って事か?」
「そうなんだよ。ゴンが旅に出るって事で、シャールさんから『三人で魔王殿を探索せよ』って言う最終試験をやったんだけど、その時にね、ゴブリンから攻撃されそうになったミッチを助けた時に、ミッチがオイラに抱きついたんだ。ミッチってすごく怖がりだし、泣き虫だから・・。で・・、その・・。その時にすごく良い匂いがしたし、体つきも・・さぁ・・。すごく女性っぽくて・・。なので、ちょっとドキドキしたんだ・・」
ウナガが照れながら言った。
「ミッチちゃんって14歳だっけ?」
「うん、そうだよ」
「ちょうど成長期だな。大人へと変わる瞬間って所だ」
「そうなんだ」
「男も大体同じぐらいの年齢でそうなる。つまりだ。ミッチちゃんが少し大人になったウナガを好きになっている可能性は少なからずあると俺は見ている」
「そうなの?!」
「あり得なくはないが、話半分に聞いておいた方が良いぜ?何せ、『グレートフラレマン』のリーケルが言う事だから」
「それは確かに」
「ウナガ君・・。それは流石の俺でもショックを受けるよ・・?」
「そうなんだ。ゴメン・・」
「ウナガ、心配するな。明日の朝にはケロッとしてるから」
「本当?」
「まあ見てろって」
ルネがニヤリと笑った。
「全く・・。ルネは俺を何だと思ってるんだよ?俺だって傷つく事はあるんだからな?」
「ハハハ。悪い悪い」
「ったく・・。それは置いておいて、ゴブリン相手にウナガが苦戦するとはとても思えないんだが・・」
「初めての実戦だったからね。それに、オイラ一人で倒すんじゃなく、三人で協力するよう言われてたから」
「そうか」
「ウナガ、そいつは本当に『ゴブリン』だったのか?」
「ん?ルネ、それは一体どう言う事?」
「モンスターの中にはゴブリンの見た目をした、とてつもなく強いモンスターがいるって話だ。そいつは『弓』を使うらしいんだが・・」
「それじゃあ違うよ。ソイツは弓なんて使わなかったし」
「そうか。それならゴブリンだな」
ルネはあっさり引き下がった。
「話を元に戻すけど、ウナガはミッチのどこに惚れたんだ?」
「えっ?やっぱりその・・。女の子っぽい所かな?守ってあげたくなるような・・か弱い感じ?昔のミューズ様もそうだったけどね」
「それじゃあ、ミューズ様って人にも惚れたのか?」
「それは無いよ。手が届かない人って言うのは分かってたからね。とても恋は出来なかった」
「そうか」
「そう言えば、ミッチちゃんの出身地は知ってるのか?」
「それが全然分からないんだ。見た感じ、ミッチも王族っぽい感じはするんだけどね。いつか分かると良いけど」
「そうか・・。どんな子だろうな。一度会ってみたいよ」
「それは良いけど、ミッチをナンパしたりしたら、いくらリーケルでも許さないからね!」
ウナガがリーケルを睨みつけた。
「ウナガ君タンマタンマ!目が本気だってば!!」
「・・これ以上続けると、ウナガが本気でリーケルを攻撃しかけないからな。オレの番に入るとするよ」
ルネがうまく二人の間に割って入った。